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ドーン・バレット -暁の銃弾-  作者: 五百川 光
オープニング ACT
1/3

始まりのプロローグ

『ねぇ、聞いた?』


『え?何、どうしたの?』


『実はさ、またいなくなったんだって・・・・・・』


『もしかして噂の神隠し?』


『そうそう。今回は二年生だって・・・・・・これで今月は二人目だよ~』


『それって七不思議の一つだっけ?もう怖くて学校来れないじゃん・・・・・・』





◇◆◇◆◇◆◇





学校の七不思議――恐らく全国のほとんどの学校で聞いたことがあるのではないだろうか。


このような話は主に小学校や中学校などで語られていることが多い。

誰も居ない音楽室でなるピアノの音、歩く人体模型、トイレの花子さん、開かずの扉などその数は多種多様だ。

これに関しては俺の学校も例外ではなく、そういった話がいくつか存在している。


季節は夏――。


そういった類の話をするにはピッタリの季節だ。みんなでキャーキャーいいながら、怖い話をするのもいいだろう。

そんな中、今この学校で囁かれているのが〝神隠し〟の噂だ。

しかもそれが実際に起こったとかいう、とんでもない内容である。


「お~い、暁!聞いたか?例の話」


「お前は朝から元気だな・・・・・・」


「二人共、おはよう。今日も例の話で持ちきりだね~」


登校早々、大声でズイッと顔を近づけてきた暑苦しい男の名前は草壁 祐二(くさかべ ゆうじ)。

そして祐二とは対極的に、小動物のような愛らしさで女子からも人気が高く、実は女の子なんじゃないかと男子にも隠れファンを持つ、仁科 匠(にしな たくみ)。

二人とは小学校の時からの腐れ縁なのだが、祐二はともかく匠は彼女の一人ぐらいいてもおかしくないのだが・・・・・・まぁ付き合ったら付き合ったで、馬鹿話が出来なくなるのはちと寂しいか。


「お前らも二人揃って、その話題を俺に持ってくるんかい。クラスでもさっきからその話題で持ちきりだよ・・・・・・」


ハァと小さな溜息を吐いて、机に突っ伏している俺――こと、白金 暁(しろがね あかつき)は渋々、二人の話題に入り込む。


「もう今月だけで二人目か。先月は一人だったけど、ここにきて一気に増えたよな~」


「そうだよね、僕も少し怖くなってきたよ・・・・・・」


「匠は人気が高いからな~。しかも男にまで人気があるとか、考えただけでもゾッとする」


一部の女性陣には、地味に需要がありそうだけどな・・・・・・。


そうこう話していると、ホームルーム開始のチャイムが校内に鳴り響き、担任が教室へと入ってきた。

消えた生徒について何かあるかとも思ったのだが、いつも通り普通のホームルームだった。

やはり学校側からしても、大事にはしたくないのだろう。まあ生徒間では、だいぶ騒ぎになってるけどな。


「連絡事項はまだあるぞ。これからみんなに転校生を紹介する!」


担任のその言葉にクラス全体がざわめいた。それもそうだ、もうあと一ヶ月もすれば夏休みに入るという段階で転校生といわれて不思議がらないやつはいない。


「ハイ、静かに!それじゃあ入ってきなさい!」


生徒たちが静まり、全員が教室の入口へと視線を向けると、ゆっくりとドアが開いた。

すると二名の生徒が、黒板の前へと歩いてくる。


「江宮 ほたると申します。どうぞ、よろしくお願いしますね!」


「夏目 昴っす。よろしくお願いしや~す」




季節外れの転校生――。



この出会いによって、何の変哲もなかった俺の物語が動き出したのである――。






気楽に楽しめるような作品にしようと思います。ジャンルとしてはファンタジー的な要素もいれたホラーアクションといった感じです。ホラーといってもライトなホラーと思っていただいて構いません。怪談や妖怪といったものを、自分なりに絡めていこうかなと思っています。

なのでイメージなどは崩れた感じになるかもですが、ご了承ください。

もう一つの作品の方も、のんびりですが更新していますので気が向いたら覗いてやってください(。>﹏<。)

こちらの作品ものんびり更新になりますが、進めていきたいと思いますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

文章力なども皆無に等しいので、その点もご留意を・・・。

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