実験
「次の奴をつれてこい」
暗い部屋に響く声。
あぁ、まただ。
「おい! こっちへ来い!!」
「いやだッ……い、いやだぁぁぁぁッ!!!」
バタン……。
閉じられた扉。
また、仲間が一人減ってしまった。
『ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!』
扉越しでも鮮明に聞こえて来る叫び声。
そして、
バシャッ……
何かの、とび散る音。
「こいつもダメか……よし、次の奴だ」
「……し、室長、もう、やめませんか……?」
「何を言っているんだキミは。これは、我が社にとって必要な実験なのだよ?」
そう。実験。
今は22世紀。人類は科学技術を発達させていた。
そんな科学戦争とも言える時代に取り残されたここは、人を使って実験をしていた。
「仕方が無いんだよ。これも、…………科学の発達のためだからね」
グシャッ……
「さぁ、次の実験体を」
「はい」
キィィ……
開かれた扉。
その僅かな隙間から見えた、声の主と思える彼の目は狂っていた。
「そこのお前、来い」
そう言われ、ボクは手を引かれ扉の外へと引きずり出された。
こんちわ、破矢音です。
あれ? いつもギャグなのにおっかしーなー。
感想くれたら作者は部屋の中でバク転して喜びますよ。