幼なじみとカフェ対決
晴斗は最近、料理の楽しさに目覚めつつあった。しかし、実家からの妹・美咲の「手取り足取り指導」からはまだ完全に自立できていない。そんなある日、幼なじみの陽介から突然の連絡が入った。
「晴斗、今度俺のカフェで腕試ししてみない? ミニ料理対決、どう?」
「え、俺が? ……いや、いいんじゃないかな!」(本当はドキドキ)
陽介は町の小さなカフェで働きながら、週末に料理イベントを開いていた。晴斗はよく遊びに行くものの、料理で競うなんて初めての体験だった。
当日、二人はカフェの厨房で向かい合う。メニューは「簡単だけど見栄えも良いデザート」。テーマは「チョコとフルーツ」。
「じゃあ、スタート!」
陽介は手際よくチョコレートを溶かし、フルーツを切って美しいパフェを作り始める。対する晴斗は、包丁を握る手が震え、フルーツを切るたびに飛び散る。
「……うわっ! キウイが飛んだ!」
カフェの常連客たちも笑いながら見守る。晴斗は何とかチョコを溶かし、フルーツと一緒にグラスに入れるが、どうにも雑な見た目になってしまった。
「……でも、味は大丈夫、のはず!」
審査は常連客たち。まず陽介のパフェが配られる。色鮮やかで見た目も完璧、そして味も格別。次に晴斗の作品が配られる。見た目はちょっとグチャッとしているが、一口食べた瞬間、思わず笑いがこぼれる甘さとチョコの香り。
「……これは……面白い味だね!」
「だろ? 初めてにしては頑張ったんだぞ!」
結局、見た目では陽介の勝ち。しかし、味と笑いでは晴斗も大健闘。二人は肩を叩き合い、笑いながらその日の勝敗を忘れてしまった。
「やっぱり料理って、作るのも食べるのも楽しいな」
「そうだね。笑いながら食べられるのが、一番だよ」
こうして晴斗は、料理の楽しさだけでなく、人と一緒に作ることで生まれる楽しさも学んだのだった。
チョコとフルーツの簡単パフェ(2人分)
材料
•チョコレート:50g
•生クリーム:50ml
•キウイ:1/2個
•いちご:2~3個
•バナナ:1/2本
•クッキーやグラノーラ:適量
•ミント(飾り用):少々
作り方
1.チョコレートを湯煎で溶かす。
2.フルーツを食べやすい大きさに切る。
3.グラスにクッキーやグラノーラを敷き、その上にフルーツを重ねる。
4.溶かしたチョコレートをかけ、生クリームを添える。
5.ミントを飾って完成。
ポイント:フルーツの種類は好みでアレンジ可能。初めてでも簡単に華やかなデザートができる。




