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なろラジのお部屋

増える缶コーヒー

作者: スタジオ めぐみ

寒くなると彼の車と家には、あいつがいる。

あいつは日に日に増えていく気がする。

彼の車で出かける時や、家にお邪魔した時に増えていくあいつを見るのだ。


「ねぇ、何で車と家にこんなにいっぱい缶コーヒーがあるの?」

気になる人に気になることを聞いてみた。

「暖まりたいから。」


その一言で謎は全て解けた!

外仕事が時々あると言っていた彼。

寒がりの彼。

暖をとるために缶コーヒーを買うが、飲まないので増えていくということか!


「これ、飲んでもいいの?」

「どうぞ。」

私は缶コーヒーを頂く。

どれもこれも微糖なんだけど、すごく甘く感じる。

嗚呼、私が本当に頂きたいのは彼との甘い時間なのにな。

彼は仕事の同期でもあり、友達でもあり、私にとっては大事な人。


彼が彼氏になるのは、まだ先だろうか。

私は増え続ける缶コーヒーを飲み続けるんだろうか。

きっと、この冬は缶コーヒー飲み続けるんだろうな。


「ねぇ、微糖じゃなくて、今度から缶コーヒー買う時はブラックにしてほしい。」

「なんで?」

「タダで頂いて悪いけどさ、微糖ばっかりは太りそう。」

「俺もたまに飲むからな…たまにブラック買うようにするよ。」

「たまに飲むのに、こんなにあるの?やばいって。」

大笑いする私。

甘い時間はないけど、彼との時間は楽しい。

缶コーヒーが全滅したころには、手を繋ぐ関係になりたいな。

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― 新着の感想 ―
[一言] ほっ、ホッカイロ買えばいいのに……(^_^;)
[一言] 「減る缶コーヒー」の方も読みました。 女性側の視点、いいですね……こんな風に大笑いしながらコーヒーを消費してくれる女子、好きになっちゃいます。 缶コーヒーの全滅を目論むところも可愛らしくて、…
[良い点] 増える缶コーヒーの謎はそういうことだったんですね! 早く缶コーヒーの代わりに彼女の手が彼を暖める日がくるといいですね!
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