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39.王都散策

 冬季休暇21日目。

 今日はお嬢様がお嬢様業休業だということで、従者業復帰です。

 よほど鬱憤が溜まっていらっしゃったのか、昨日、お嬢様に氷水晶をお土産として渡したら、ズルイと、3時間もお説教を頂く羽目になりました。理不尽。


「さぁ、案内なさい。」


 冒険者業に連れて行くと、自分が侍女さん達にお説教されてしまうのが解りきっているので、折衷案の王都散策となりました。

 お嬢様は豪奢な服ではなく、ちょっと、いや多分かなり高級な布地を使った庶民に見える服を着ていらっしゃいますが、態度が偉大過ぎて全く庶民に溶け込めていません。プラトンのときのような希釈できる人員がいないので目立ちまくりです。


「どこか行きたいところはありますか?」


 侍女さん達から案内する場所リストをこっそり渡されましたが、お嬢様の意向を確認します。決してお嬢様に怒られるより侍女さんに怒られる方がマシな気がしたわけではありません。あくまで自分がお嬢様の従者だからです。


「あなたはどこに行ったと言ってたかしら。」


「王都内だと、この通りをずっと歩いて王城の通用門まで行ったのと、冒険者組合の建屋。あとは食堂ですかね。」


「じゃあ、そこに行きましょう。」


 はい。早速リストにないコース確定です。

 王都は人通りが多いので必ず手を繋ぐようにと侯爵様から注意を受けたので、お嬢様の御手を拝借する。お嬢様は侯爵にとってはまだまだ小さい子どもなのでしょう。


「な!なにをするんです、ロキさん!」


「手を繋いでいます。迷子になるといけないので。」


 プラトンでレオハルト様がやっていたのを真似ているのでやり方は間違っていないはずなのに。やはりレオハルト様のように自然にとはいかないようです。流石レオハルト様です。


「エスコートが下手で恐縮ですが、ご容赦ください。」


「が、我慢してあげるわ。さあ、早く案内なさい。」


 取り敢えず個人的には、いつも通り路地に入りたいのですが、お嬢様を連れては怒られる気がします。後ろからこっそり付いて来られる侯爵様や執事さん、侍女さん達が路地裏で迷子とか笑えないですし。


「どうしてお城に向かって歩いたの?」


「特に理由はないですね。確か、飴を買おうと思って適当な店がないか探してただけです。流石に貴族街からは出ないとそんなとこないですし。」


「飴が好きなの?」


「おつかいです。」


「ロキさんは何が好きなの?って、そんなに悩む質問だったかしら?」


「あ、申し訳ございません。考えたこともなかったので。」


 つい考え込んでしまい、お嬢様への返答が遅れてしまいました。反省です。


「お嬢様こそ、飴はお好きですか?」


「飴は食べたことないわ。」


 確かにお茶会で供されるのは焼き菓子ばかりだし、作法的にも適していない気がします。


「飴、食べてみますか?」


 まぁ、ちょっとくらいなら貴族の作法から外れても怒られませんよね。そもそも王都を歩いて散策という時点で貴族観から外れてますもんね。

 そもそも今日はお嬢様の気晴らしですし、多少怒られたとしても受け入れますか。

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