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17.雪かきと雪塩草

 プラトンの街に帰ってきて2日。

 レオハルト様とペルシア様、そして昨日登録を終えたお嬢様と一緒に冒険者として仕事に来ました。

 この時期はほとんどの冒険者がプラトンからいなくなるが、依頼は普段と同じくらいある。冒険者が減っているのもあり、逆に多いかもしれない。

 特に、雪かきや雪塩草という塩味のある草の需要が多い。塩の価格が高騰している今、塩の代わりになる雪塩草を安価で売っているからだ。


「今日はどんな依頼を受けようか。」

「取り敢えず、男性陣は雪かきは受けてもらうとして、、、」

「雪塩草の採取と雪熊、薪ウサギと氷竜の討伐にします?」


 この時期のプラトンはドコに行くにも雪かき必須なので、依頼として道中の雪かきを受けておくと一石二鳥なのだが、何故ソレを貴族のお嬢様であるペルシア様がご存知なのか。

 お嬢様はお嬢様で、サラッとA級の魔物である竜種をぶっ込もうとされてますが、お嬢様は知らずにぶっ込んでますよね。


「この面子で戦闘は初めてなんだ。今日は互いの戦闘能力の把握を目的として、竜種は明日以降に考えよう。」

「あら。私の手に掛かれば、竜種であろうと問題ありませんわ。」

「そうかもしれないが、犯さなくてもよい危険を犯す利点がない。」

「雪上では常より動きが制限されてしまいます。先ずは、雪上戦の経験を積みましょう。万が一があってはなりませんし。」

「そもそも、目的からずれるしな。」


 お嬢様は初仕事に浮かれるあまり、早速本来の目的からずれてしまったようです。そんな気はしてました。


 雪塩草は、塩を仕入れられない塩問屋からの依頼が多い。畢竟、懇意になると、仲買人の話をより聴けるかもしれない。

 雪かきは、外に出る必要があったり来客がある場合によく依頼が出される。つまり、仲買人が出掛ける場所は依頼が出されている可能性が高い。

 レオハルト様に指摘されるまで、雪塩草や雪かきの裏事情なんか考えたことがなかった。本来は塩自体より雪塩草を採りに行く方が利益が出ないらしい。塩なんて店先でしか見たことないから、知らなかったよ。物心付いた時から雪塩草の方が安かったし。


「悪いな、ロキ。臨時収入が微々たるもので。」


 1人で仕事を受けるより断然効率よく稼げるので、不満なんてありませんよ。

 ちなみに報酬は等分です。お嬢様が何故か多目に受け取れるように進言してくれたが、レオハルト様に却下されていた。多目に配分されたらされたでなんだかモヤモヤするのだろうが、ちょっと残念と思わなくもない。

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