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君との再会

作者: 吉田寛輝

 元カノとの再会。近所で餃子がうまいと噂の居酒屋へ入る。店内に入るとすかさず店員が寄ってきて私に向かって「何名様ですか?」と勢いよく聞いてきた。すかさず私は「二人です」と答えた。その店員はしばし店内の空席状況を確認してきた後に入り口から一番近い席に案内してきた。

 空気の冷たい十二月ではあったが、店内は暖房が効いていてとても心地よかった。この店の椅子は長居するにはお尻が痛くなる少し硬めの椅子で私は何度か座りやすい位置を確認しつつテーブルに置かれていたメニューを確認した。

 席に着くと笑顔が素敵な男性店員が、温められた二人分のおしぼりを渡しつつ最初の注文を聞いてきた。外の寒さで凍えた手にこのおしぼりはどこかホッカイロのような温かみが感じられた。一杯目は生ビール、そう席に着く前から決めていた。私に続いて彼女はハイボールを頼んだ。心の中で私は「前は飲んでなかったよなぁ」なんて思った。そして一緒に餃子を一皿。ここの餃子は一皿に六つの餃子、もちもち食感で噛んだ瞬間に中から肉汁が溢れてくるらしい。餃子が出てくるまでの間それを想像しながらビールを飲んだ。

 思ったよりも餃子がくるまでの時間があったような気がしていた。やっと最初の餃子が届いたときの私のビールは三分の二以上は減ってしまっていた。

 気まずい…。この店に来るまでの間、他愛もない話ではあったが二人の会話が止まることはなかった。なにか話さなければと考えれば考えるほど話題が見当たらない。彼女はいつもお喋りなはずなのにこういうときに限ってだんまりだ。しかしこの沈黙を救ってくれるかのように店員が待ちに待った餃子を持ってきてくれたのであった。

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