小さな信頼
ギャンブル紹介
・ダイスダウト
①ゲストは自分が出す金額を言う。
②ディーラーはサイコロを振り、サイコロを筒に入れる。
③ゲストはサイコロの目を言う。(Firstジャッジ)
④ディーラーはゲストが言った目が合っていたらそこでゲストの勝ち。
違っていたら「No」と言う。
【これを三回行う】(ただし、三回の内一回だけ「ダウト」と言うことができる。また、言わなくても良い。)
⑤ゲストが当たればゲストが出した金額の2倍獲得する。 負ければ出した金額を失う。
あたりは静まりかえり、ディーラーの横山はポーカーフェイスでナオスケを見ていた。
「さぁ、どうしますか? ナオスケ様、まだゲームは終わってません。まだあなたには勝てるチャンスがある。さぁ!」と言うと横山は床に倒れてるナオスケを無理矢理イスに座らせた。
会場はとてつもない空気に包まれた。
誰も体験したことのない。深く、薄く、そして重い空気に。
そして沈黙が5分ぐらい経ったとき、
「お兄さん、戦わないの?」と、
ナオスケに声をかけたのはタカギだった。
「フフッ、お前には関係ないだろ。帰れ。ここはお前が来るところじゃない。」
ナオスケはタカギに言った。
しかし、タカギはそう言われても帰らなかった。
「お兄さんは負けてるね。 床に倒れてる時点で何らかの勝負で負けてて、そしてそっちのディーラーさんの目の前には多額のお金があり、
お兄さんにはあと約100万ぐらいあるね。」
タカギは急に分析しはじめた。
「何言ってやがる!いいから帰れ!!」
ナオスケはテーブルを叩き言った。
「僕はこのギャンブルの内容は知らない。でも、勝てるかもしれない。僕がやっても。。」タカギはナオスケに言った。
そして、会場がざわめきはじめた。「あの子供が?勝てる?」、「無理だな。子供だぞ?」
【あいつは子供、だから無理】
この空気が会場を包みはじめた。
「おい、なんで勝てる?」ナオスケは聞いた。
「このゲームって簡単に言えば確率ゲームでしょ?サイコロ使ってるらしいし。」タカギは言った。
「たしかに確率ゲーだ。だが、」とナオスケが言うと
「だから!!俺を使ってくれ。今のままじゃ絶対に勝てない。勝つんだろ?」
タカギはナオスケの目を見て言った。タカギの目は純粋な目だった。
「・・・わかった。お前の名前はなんだ?」ナオスケは聞いた。
「俺の名前は高城勇削。」タカギは答えた。
「タカギ、俺はお前を信じる。この空気の中、よく喋りかけてきたな。」ナオスケは笑いながら言った。
この重い空気を変えたのはタカギ。
ついに、タカギ始動!!
二週間に一度更新します。
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