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-勿忘草の伝言-

作者: 琥珀





 『また明日』



と言って君と別れたのは数分前でとても幸せな気分だった。



「さよなら」でもなくて

「またね」でもなくて、


明日も会えるという言葉。



でも、、、


会えないかもしれない、、、。



突然の母からの告白


…「私たち離婚したの。急だけど明日家を出るからね。


先生にはちゃんと前から言ってあるわ。


荷物…まとめておいてね。」…



私の頭の中に入ってきた言葉は


『離婚』と『家を出る』


の2つだけだった。



部屋に入って鍵をする。



そして大声で泣いた。


体の中の水分が全部出るくらい、声がかれてしまうくらい思いきり泣いた。




明日から君に会えなくなる


今すぐに会って話がしたい



でも…



君が大好きだから、

大好きな人だからこそ、

本当のことなんて絶対言えない。


そう思って私は、


涙を拭いて家を飛び出した。




-----------------------------




「本当に行かなくていいの??」


「うん。」



誰のもとにも挨拶に行かずに私は助手席に乗り込んだ。



これでいいんだ。







今日の朝…






昨日買った花束


綺麗で哀しい花束。




それを君と私がいつもの朝待ち合わせをしている公園のベンチに置いてきた。






気づいてくれますように…。



絶対に帰ってくるよ。



それまで…。








‥私を忘れないで‥





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