川遊び
龍牙の家に不吉の影・・・。
それは一体・・・!?
次の日。太陽はもうすぐ真上へきていい時間。
俺はまだベッドの中。昨日の疲れが取れないんだろう。まだまだ寝足りない!お休みなさい!何も起こらなければこれで第1章は終わりだよ!今までありがとう!
ガチャン!
「終わらないわよ!」
えーーー!お袋!?俺の心読めるかよ!?てかノックしろよ!
「ごめんごめん!ノック忘れてた!そんなことよりも早く降りてきなさい!」
お袋は今日は機嫌が良さそうだ。
「えっ!?今日、日曜日だよ!?寝てていいんじゃないの!?」
「あんたって子は鈍いんだから!」
鈍い!?なんだそりゃ!?体が遅いってことか?まぁ確かにインドア派だがな。
「フフフフフフフフ!」
最後に笑ってお袋は降りて行った。
こぇーよ!なんだよさっきの笑いは・・・?
そう思いながら俺も降りてみるのだつた・・・。
「おはよー!」
一階に降りて、リビングに入る。俺は毎朝挨拶は欠かせない!
「おはようさんきゅーベリーマッチ!」
相変わらずの親父の挨拶!お袋は早速、家事をしている。
「おはよー!龍ちゃん今日も元気そうだね☆」
「おぅ!今日も元気な龍ちゃんです♪」
この声、この口調!昨日も聞いた。
「・・・ってなんで優香がいるんだよ!」
優香は腹を抱えて笑っている。こいつの笑いのつぼは分からん!
「あは!あは!あはははははは!今日も元気な龍ちゃんです♪だって(笑)!!」
「うるせーやい!そもそも、何でお前が俺の家にあがってきてるのかって聞いているんだ!」
優香は笑いをこらえて言う。
「いやー、だって、龍ちゃんのお母さんがチャイム鳴らしたら出てきたもんでね・・・。あげてもらったの!」
おーい!お袋!最後の笑いはそういうことか!・・・って口笛を吹いてんじゃねー!
ピーピー!お袋の口笛がリビングに響く。鳴り止んだとたんお袋は話しだす。
「だって、龍ちゃんの彼女なんでしょう。」
お袋と優香は顔を見合わせた。
「「ねーー!」」
なんなんだよこの2人は!?
「お義母さんって呼んでもいいですか!?」
「もちろんよ!」
ひゃーーーーーー!完全に話のレールがずれている・・・。
「んで、優香!用件はなんだ?」
「あは!龍ちゃんれ今日も暑いよね!」
まぁ、確かに暑いな!湿度もあるし・・・。
「龍ちゃん!暑いっていったら何!?」
「そりゃー、アイスかかき氷だろ!?」
ちっちっちっ!と優香は首を横に振る。
「夏に行く所っていったら!?」
「そりゃー涼しい所だろ!」
優香はおしい!と言って俺に指を指す!
「その涼しい場所といったら?」
「そりゃー!クーラーのきいた家の中さ☆」
優香の差していた指の形が変わり、強力なでこぴんに・・・。おぉー痛っ!
「あんた!夏っていったらみんな毎年絶対行く場所があんでしょ!」
俺はインドア派なので思い浮かばない。
「どこだよ?そこ?家の中だろ!?」
優香は息を吸い込んで大声で叫ぶ。
「違う!夏っていったら、あんた川に決まってんでしょ!!」
優香の声はリビングの中に響き渡り消えた。