野球
学校行事のひとつ、生徒による野球大会。
楽しむことも勉強です。
(野球1)
午前9時!俺は時間ちょっきりにグランドに集合できた!嬉しいねー!
「準備体操は各チームの体操係が中心となって進めてください!」
おっと、いけねー!もうすぐ準備体操か!
先生の声はグランド全体に響き渡って聞きやすい!
今日の野球大会は2チームに分かれて行われるんだっけ?そういえば俺のチームの名前は・・・?
「<飛び出せ!龍ちゃんズ!>グランドの右端に集まって!準備体操、始めるよー!」
そうか、そうだったか・・・。そうであったか・・・。そうであってほしくなかった・・・。・・・・・・・・・・・・・。
何で俺のあだ名が入っとるんじゃー!
「優香ーー!いつからそんなチームの名前になったんだよ!」
準備体操係の優香が俺に気づく!
「ありゃ!言ってなかったけ?先生にも一応報告してあるし!いいんじゃない!」
先生ー!何でOKしとるんじゃー!
「違ーう!そういう問題じゃない!そういうものには著作権がある!そして、それを利用するには著作料金が必要となってだな!俺はその金をもらってないし、OKサインもだしとらーん!」
俺は優香に指をさした!が・・・?
「1.2.3.4.5 6 7 8!よし、最後に深呼吸だよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人の話を最後まで聞けー!」
グランドに俺の声は先生と違い響き渡らない。
準備体操が終わり、優香を先頭にみんなはグランド中央に集合している・・・。今日もデンジャラスな1日になりそうだ・・・。
そして午前9時30分・・・キックオフ!!((笑
(プレイボールだ!)
日はまだ東の方角にある。
<飛び出せ!龍ちゃんズ>vs<ときめき!ドラゴンズ>の試合が今始まる・・・。てか、前置き長すぎだろ!
(野球2)
始めに言っとく!俺のチーム構成について・・・。
キャッチャーはこの俺、海道龍牙・・・。そして、ピッチャーは最強・・・?いや、最恐の女、紅川優香。あとは、ポジション的にピッチャーの真後ろにいる、天音ちゃん・・・。あとは、脇キャラの人達。が俺のチームである・・・。大丈夫なのか?
対する、相手チームは、プリントを見る限りじゃ・・・キャッチャーがクラスで元気一番、青空!そして、ピッチャーは性格以外全て良しの、平泉彩人!そして、ポジション的にキャッチャーの真後ろの桜ちゃん・・・。そこは、審判だろ!木下姉妹・・・将来、大物になるぞ絶対!・・・りんはショート、らんはセカンド!あとはやはり、脇キャラ!・・・あなどれない!
俺達は最初守備としてプレイする!3回裏3アウトでゲームセット!同点の場合、延長戦を行う。
一番バッター!青空がバッターボックスに入ってきた!
「燃えてきたぜー!」
俺は汗をかいた女子の服を想像することによって萌えてきたぜー!デヘヘ!
ボフッ!?
そのとき、俺の股間に・・・。男の大事な所に猛烈な痛み・・・。何!?何!?神の天罰!?
「ストライク!」
スッ!?ストライク!?
「龍ちゃん!あんた変なこと考えてたらボール取れないよ!ほら!ボールに集中して!ワンストライクだよ!」
どうやら、青空が空振りしてボールが俺の・・・に当たったらしい!そこ空振っていいのか分からねー!優香は喜んでるが・・・俺には激痛が!
「みっ!みんな、ワンストライク!ワンストライク・・・!気を引き締めて・・・いこう!」
俺は痛さに耐えながら、盛り上げようとする!
ビシュ!
ちょいと待てー!優香投げるの速ーよ!
俺は思わず顔を横向ける!
ドフッ!
「ストライク!」
審判の先生の声が聞こえる。俺の横顔にボールは衝突!先生・・・せめて心配してください!ストライクって!鬼ですか!俺は的じゃないんですよ!
「ツーストライクだよ!あと一球!」
「「「わーい!!」」」
「ボールを良くみろ!変化球だぞ!」
「ホームランだー!」
はい!誰一人、俺を心配してませんでした・・・。
「海道くん!しっかりボール見て!」
「秋原もみじ(あきはら もみじ)先生心配じゃなくて、アドバイスかよ!」
なぜかフルネームで先生に突っ込む!美人な笑みが輝かしい・・・。
せみの声は今日も響き渡っている。
(野球3)
ミーンミーンとせみは鳴いている。ジーンジーンと俺の体のあちこちは痛む!今は2アウト・・・。今の所、すべてのボールは俺の体に激突ししている。
ボキッ!
「ストライク!バッターアウト!」
ほら、やっぱり当たった!効果音もおかしくなってきてるし・・・。俺の体壊れた!?あはははは!何で笑ったのかもわかんないや!
「ほら、龍ちゃん!あんた一番バッターだよ!」
優香の声が聞こえる。体の悲鳴と共に。
「いっちょ、やってやるか!」
そういって、ヘルメットとバットを装備(?)した俺はいざ戦場へ足をはこんだ。動くたびに痛いんだが・・・!?気のせいだよな!?
「平泉彩人!ここで会ったが109年目!勝負だ!」
俺はそう言ってバットを彩人に向ける!
「ふん、面白い!返り討ちにしてくれるは!」←(龍牙の空想である。)
よし、燃え、燃え、萌えーー(?)
彩人は大きくふりかぶって投げた・・・。ふん!俺にはこんな球スローに・・・!
ビシュ・・・ドン!
「ストライク!」
見えねー!うん、あきらめよう!この勝負負けだ!
「こらー!龍ちゃーん!腰がはいっとらん!腰がー!」
ベンチからは優香の声が・・・!そうだ、俺あきらめないよ!ボールが速ければバットのスイングを速くすりゃーいいことだ!いくぜ・・・!
ズバババーン!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」
なんだよその戦隊者の怪獣が爆発する音は・・・!?あきらかに現実とはかけ離れとるがな!?
「スッ!ストライク!」
審判の反応からしてすごすぎだろこの球は・・・!てかっ!おかしいだろ!球がおかしいのか?それとも彩人の肩!?
「言い忘れたが、俺の球のスピードと多彩な変化球を打てる確率は・・・。0に近い。」
かーー!むかつくー!なんなんだよ!なんなんだよ!何を言い出すかと思えば自慢かよ!ムカムカイライラ!
そして、第3投目が繰り出される!
「うおーーーーーー!」
ギュルルルルルルル!
「なっ!?何!?曲がっ・・・た!」
「ふん!だから言っただろ!0に近いと・・・。」
ブン!
「ストライク!バッターアウト!」
ものすごい空振りの音の次に先生の声が響き渡る!
「「「ヤッター!!」」」
と相手は喜んでいる。
「「「・・・。」」」
こっちはドンマイのドの声も出ないほど唖然としている・・・。
せみの合唱が俺達のチームを馬鹿にしてるようにうるさくなる・・・。
(野球4)
カンカンと太陽が照りつける。もう、時間は進んで3回表・・・。
俺達のチームは絶大なピンチを向かえていた。ノーアウト満塁という・・・。
「優香ー!やっぱり足首が痛いのか?」
俺はピッチャーの優香に向かって叫ぶ。優香は先程の打席でボールを打つものの・・・足をくじいてしまった。ピッチャーを続けるものの、失速した球・・・切れのない変化球を次々と打たれていき。満塁に・・・。
それも、不運なことに次の打席は平泉彩人・・・。ホームランを打たれる可能性が高い・・・。
「龍ちゃん・・・!あとはあんたに任せた!ピッチャー交代、海道龍牙!あたいはキャッチャー!」
優香の声がグランド全体に響く!さすが学級委員長!
そう思いながら俺は、大きく深呼吸をしてマウンドにあがった。
こう見えて俺は、球のスピードには自身があるんだ!優香にも、このことは話してあったからな!
ブンブン!
バッターボックスに彩人が入ってくる。バットの素振りの音からしてやばい!
「ひつひっひ!彩人ー!お前は俺の球は打つことができん!俺の球の速さに膝まづくがいい!」
「ふん!お前にそんなことができるわけがない。」←(龍牙の空想)
うおっし!燃え!燃え!萌えーー!
「龍ちゃーん!速くなくてもいいからね!打ちにくいところを徹底的に狙うんだよ!」
優香の声が聞こえるが・・・俺には蝿のブーンの音にしか聞こえねー!なんたって、俺の球で終わるからだー!
「うおおおおおお!」
俺は構えて投げた!叫び声は球と一緒にキャッチャーミットへ!
びゅん・・・ボフッ!
・・・・・・・・・・・・・・・?
あれ!?ボフッ!?キャッチャーミットってそんな音したっけ・・・?
分かった!俺の球がすごすぎたんだ!
「レッドボール!」
・・・ん!?先生!今何か言ったか!?
そのとき、優香が俺のそばに走ってきた!
「龍ちゃん・・・。あんたに頼んだあたいが馬鹿だったよ!」
そう言って、俺にキャッチャーミットを渡す・・・。
「海道くん!いくら軟式だからって人に当てるのは、危険ですよ!大丈夫ですか、平泉くん!」
「はい!なんとか・・・。」
先生の声が聞こえる。彩人の声も・・・!・・・俺、やっぱり当ててちまったのか!
・・・・・・・・・・・・・・・・。
先生!俺の時は心配も何もしてないだろー!
こうして、俺はまたキャッチャー!優香がまたピッチャーでなんとか3回裏へ!
まあ、相手に1点を与えたのには変わりはない。
次の俺の打席で1点取り返そう!
せみは一段とうるさくなる。
(野球5)
時は流れて3回裏・・・。2アウト・・・。<ときめき!ドラゴンズ> 1-0 <飛び出せ!龍ちゃんズ>。これで俺達が点を入れなかったら俺のチーム・・・<飛び出せ龍ちゃんズ>は負けてしまう・・・。なんとしてでも1点は入れないと・・・!
「俺の出番か・・・!」
俺の打席が回ってきた・・・!ここ一番の男の見せ所か・・・!狙うは・・・
「・・・ホームラン!」
俺の独り言が初めてかっこよく聞こえたときだったかな!?
ブンブン!
俺は素振りを2回すると、バッターボックスへ!
バットをピッチャーに向けて、シャツを少しめくる・・・。
「さぁ、こいっ!」
俺の声はマウンドまで届いたらしく。彩人は冷酷な笑みを見せる。
そして、彩人は構えて投げる!
「うおおおお!」
しゅぴん!
ぶん!
「ストライク!!」
1球目は空振り!ぐっ!やはり変化球か!
俺は心を落ち着け、再び構える!
彩人は帽子をかぶり直し再び投げる!
カキーン!
当たった!?が、ボールはファール!
「ちっ!」
彩人が舌打ちをする。どうやら、俺に打たれたのが悔しかったらしい!
たが、これで2ストライク!投手有利なカウント!俺は不利を憎めない!
「これが最後か・・・。当たっても当たらなくとも振り切る!」
そう俺は独り言をつぶやくと、ボールは飛んできた。
「うおりゃーーーーーー!」
かきーーーーん!
今までとは少し違った感覚・・・。これは・・・?
「ボールは・・・?」
みんなはボールの方向を指差す!そこは・・・?
「龍ちゃんすごいねー!まさかの場外とは・・・!」
「うん、素晴らしいです!場外ファール!」
俺の球は見事に場外のファール!それも、打つ向きとは逆向きの方向に!
「ファールで誉められても嬉しくねぇーよ!場外ファールってなんなんだよー!」
俺の声はグランドに響きわたった!
結局その後俺のチームは負けた・・・。
後片付けはもちろんみんなで・・・。
「あーあ!結局負けちゃった!」
優香がわざと俺に聞こえる声で言う。
「悪かったねー!場外ファールで!ボールでも探してきて記念にとっておきますよーだ!」
すると、近くにいた天音ちゃんの顔色が変わる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・裏山!」
「えっ!?」
そうか、俺が飛ばしたほうって、裏山か・・・。
俺の心に良からぬ思いが芽生えはじめた。
みんなが約束守るなら、俺も約束守ります。
守りたい。守りたい。けれど、俺は・・・。
ごめんなさい。
詩題名<約束> 作者 海道龍牙