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ビール瓶からは直飲み

勢いで書いてるので、文が稚拙ですみませんっ!

「帰ったわよ〜」

 午後3時。

 玄関でアタシはとりあえず声をかけた。返事が無いってことは誰もいないわね。

 ママはこの時間なら買い物か、エリクは外で遊んでるわね。パパはまだ仕事の時間よね。

 買ってきた買い物袋をリビングの机に置いてると、私の横に気配が。

 そういや、誰もいなくはなかったわー。

 顔を向けると例のコボルトが立ってアタシを見下ろしてる。普通に180cmくらいあるから、アタシからしたら圧あんのよね。そして、今日もハットなしね。

 アタシはため息混じりに言う。

「わかった、わかった、今用意するからちょっとそこのソファーに座ってて!」

 ビッと指差した方に向きつつ、頷くコボルト。

 アタシはカップにミルクを注いで、皿にさっき買った安いパンを並べる。

 ビールは、飲みたい時にそのまま開けてもらうように、蓋ついたまま瓶開け渡せばいっか。

 アタシはまず用意したミルクとパンをソファーに座るコボルトの前のテーブルに置いた。

「どうぞ」

「……!かたじけない…」

 アンタ武士ぃ?

 緑男は例だけ言って、硬いパンにかぶりつく。別に焼きたてでもないけど、全く問題ないようね。良かった。

「で、これがビールね。飲む時に自分で開けなさい」

 ビール瓶と瓶空けを続けておいてやって、ソファーの隣に座った。

「…!ばばじけない!」

 パン食べながら言ってるからなんて言ってんのかわかんないわよ、いやわかるけど。

 アタシはそのままテレビ画面でモトフリの例の恋愛リアリティーショーの続きを見る。

 あのカップル、無事に共同生活乗り切れるのかしら…。

 地味に気になる展開だったから続き見たくなっちゃった。


 しばらく観ていると、隣のコボルトはミルクもパンも食べてしまい、ビール瓶を開けて飲もうとしている。

 プシュッと音を立てて瓶を開けると、コボルトは喉を鳴らしながらビールを一気に飲んでいく。

「っかーー!……うまい…」

 ならうまそうな顔しなさいよ。

 いつも根暗な無表情ね。

 まぁ、それもイッチバン安いやつだけど問題なさそうね。

 アタシはモトフリを見ながらずっと疑問に思っていたことを聞く。

「ねぇ、アンタの服装ってなんでそれなの?それって職人が来る伝統的な服装よね」

「……あぁ…ボクが生まれたのがだいたい今から500年前くらいで、それまでは家族の服を真似たり農夫の服装をしてたんだけど、19世紀くらいにこれが流行り出して、それからはこれを着てる……貴族みたいなフリフリも嫌だったし、これが1番イカすだった…」

「イカす…」

コボルトってイカすなんて言うんだ、いやそういう感性あるんだ…。

「いやアタシの考えるコボルトって、◯リー・◯ッターのゴブリンなイメージだったから…あ、でもあの映画でも銀行のゴブリンとかかっちりした格好してたわね」

「…コボルトにもいろんなやつがいるから、ボクは偶々こういう姿に生まれて、こういう服装が好きだっただけ…。あ、でも◯リー・◯ッターについてはこれだけは言わせて。あの布切れを着たゴブリンは服をもらって喜んでたけど、ボクたちコボルトにあれをしたら出て行けと言う意味だと思って怒ってイタズラするから」

 え、そこちがうの。なんで怒んのよ、なんの地雷なの…。

 そもそも何で◯リー・◯ッター詳しいのか、そして、今日はあんたの組み分け帽子は無いのね、なんていう疑問とツッコミを呑み込みつつ、

「わ、わかったわ…」

 アタシはまだこのコボルトという存在をよく理解してないけど、一応わかった、という事にした。


コボルトの服装としてKluftというドイツの職人がさんが着る伝統衣装を採用?しました。ご興味がある方はKluft Handwerkerで検索してみるとわかりますよ。エモいです。

ドイツの瓶ビール結構小ぶりで、片手でそのまま飲むスタイルが一般的です。レストランとかだと流石にジャッキとかグラスですね。


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