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ep48「教えて!モルガン先生!」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep48「教えて!モルガン先生!」


『 』・・・キャラクターのセリフ

【 】・・・場所・状況またはそのキャラクターの心の声


(つか)・・・刀剣や弓の手で握るところ。握りや(つば)などがある部分の総称。

剣身・・・刀剣のなかみ。実際に何かを斬る部分。

【翌朝 ギルド集会所2階】

受付嬢

『はい、報酬の100万pvです!』

ギンガ

『ありがとうございます!』

エステル

『100万pvを4人で分けると、、、

 1人25万pvね!

 やった!

 これでまたこの街でいろいろと買い物ができる!』

アイン

『新しい洋服に、、、

 プロテインに、、、

 大胸筋(だいきょうきん)矯正(きょうせい)サポーターに、、、』

モルガン

『・・・・・

 大胸筋(だいきょうきん)矯正(きょうせい)サポーターってなに?』

受付嬢

『それにしてもすごいわね!

 誰もこなせなかったあのクエストをクリアするなんて!

 一体どんな幽霊(ゆうれい)討伐(とうばつ)したの?』

ギンガ

『あっいや、幽霊というか、、、』

モルガン

『すごく巨大なイカでした』


ギンガとモルガンはひそひそと話しはじめる


ギンガ

『おい、モルガン!』

モルガン

『別にいいじゃない

 バカ正直に報告したら報酬返さないといけなくなるわよ

 「()()()()」が依頼内容だったんだから

 だからオンディーヌじゃなくて、あのクラーケンが幽霊の正体でしたってことにしとけばいいのよ

 討伐したのは嘘じゃないんだし』

ギンガ

『た、たしかに

 ズル賢いなおまえ』


受付嬢

『イカ?

 そう、変わった幽霊だったのね

 でもおかげで蕪島(かぶしま)に行けるようにもなったし、

あそこもまたアンダインの新しい観光名所になるかもね!』

モルガン

『今の時期は()けた方がいいかもしれないです

 あそこにもカブネコがものすごくたくさんいましたから』

受付嬢

『あら、そうだったの

 明日休みだから早速行ってみようと思ったのだけれど残念ね、、、

 

 そうそう!

 水都一武闘会の再決勝戦の日程が決まったわよ!

 1週間後に開催されるらしいわ!』

アイン

『1週間後か、、、

 思ってたよりも早かったわね』

受付嬢

『あとはメンテナンスが終われば終了らしいわ』

アイン

『そう、、、

 じゃあ開催はもっと遅れるってことね』

エステル

『?

 どういうこと?』


アインとモルガンはいつの間にかヘビの変装(コスプレ)をしていた


アイン

『あと1週間でメンテが明ける』

モルガン

『メンテが明けるとどうなる?』

アイン

『知らんのか


 メンテが始まる』

ギンガ

『はい?』

アイン

『ふっ、気にしないで

 一度やってみたかっただけよ』

モルガン

『今回だけよアインちゃん

 茶番(ちゃばん)に付き合うのは』

エステル

『それで、あと1週間どうしようか?』

ギンガ

『・・・

 やることは2つだな』

エステル

『2つ?』

ギンガ

『ああ、

 1つはドウランとガロイセンに関する情報収集

 もう1つは』

モルガン

『漆黒の翼との再戦に向けての修行ね

 間違いなくこのままいけば負けるわよ』

エステル

『たしかに、、、

 ものすごく強かった

 上級術まで使ってきてたし』

モルガン

『・・・

 あなたたちの戦いを見てて気になったことがあるんだけど』

ギンガ

『気になったこと?』

モルガン

『ええ

 ここで説明するのもなんだから現場で

 適当に簡単に倒せそうな魔物討伐のクエストにでも行きましょ』

ギンガ・エステル

『?』




【べコン街道(かいどう)

ギンガたちの目の前には、討伐依頼の対象であるコカトリスの群れがいた。


ギンガ

『で、どうするんだモルガン?』

モルガン

『じゃあまずはギンガから

 精霊剣を使ってあの魔物たちを倒してみて』

ギンガ

『えっ!?精霊剣で!?』

モルガン

『そう』

ギンガ

『いいけど、あれすごい体力と魔力を消費するから疲れるんだよな、、、

 土壇場(どたんば)のときしかあんまり使いたくないんだけど、、、』

モルガン

『「術技(じゅつぎ)」だからってことでしょ?

 いいから早く行く!』

ギンガ

『わかったよ』


ギンガは右手に魔力をこめ(つか)を出す


ギンガ

『来い!!!イフリート!!!』


ギンガと精霊剣は変身する


ギンガ

『火の叫び THE() SECOND(セカンド)


 豪鬼大火斬(ごうきだいかざん)!!!』


炎の剣身が伸び、コカトリスの群れに攻撃を仕掛ける


コカトリス

『ピギャーーーーーーーー!!』


コカトリスの群れは悲鳴をあげながら消滅する


モルガン

『・・・・・』

ギンガ

『倒したぞ』

モルガン

『じゃあ次エステル

 あそこにいるコカトリスの群れを中級術で倒してみて』

エステル

『わかった』


エステルは杖を構える


エステル

『精霊よ 我が魔力を(かて)とし 水の力を与え(たま)え ウォーターストーム!!』


水の嵐が発生し、コカトリスの群れに攻撃を仕掛ける


コカトリス

『ピギャーーーーーーーー!!』


コカトリスの群れは悲鳴をあげながら消滅する


モルガン

『・・・・・

 やっぱり』

ギンガ

『なにがやっぱりなんだ?』

モルガン

『あなたたち魔力コントロールが下手くそすぎる

 それに魔力量も少なすぎるわ』

ギンガ

『魔力コントロール?』

エステル

『魔力量が少ない?』

モルガン

『そう

 まずはギンガ

 魔力量が異常に多いように感じるけど、それは全て大精霊たちのおかげね

 あなた自身の魔力量は少なすぎる』

ギンガ

『まあ、精霊剣を持つまでは「技」がメインで、

「術」の方は日常生活で使う簡単な術の魔力量しか必要なかったからな』

モルガン

『魔力コントロールに関してはど下手くそもいいとこ

 さっきの魔物、もっと魔力を抑えてもあなたなら余裕で勝てたはず』

ギンガ

『精霊剣を使うときは常に全力で攻撃するって決めてるんだおれは!』

モルガン

『それだとすぐに魔力が枯渇(こかつ)して死ぬわよ

 もっと臨機応変に対応するってことも学ばないと肝心なときにその力が出せなくなる』

ギンガ

『そ、それは困る

 体力は普段から鍛えてるけど、魔力の鍛え方ってどうやるんだ?』

モルガン

『それは後で説明するわ

 ・・・

 次はエステル

 あなたは魔力コントロールも魔力量も中途半端ね

 このままじゃ上級術は使えないし、使ったところで魔力が枯渇(こかつ)して死ぬわ』

エステル

『そ、そんな』

モルガン

『上級術を使った反動で枯渇死(こかつし)する人は毎年多くいるけれど、

 その原因は大体が「魔力コントロール」、「魔力量増量(ぞうりょう)」の()()()()()()鍛えていない

 魔力コントロールだけを鍛えたところで当然、魔力量が足らなくて枯渇(こかつ)して死ぬ

 魔力量だけを鍛えたところで当然、魔力コントロールができず余計な魔力も使ってしまって同じく魔力が枯渇して死ぬ

 だから魔力を鍛える場合はその二つを同時に鍛えることが必要なの』

ギンガ

『具体的にはどうすればいいんだ?』

モルガン

『まず、魔力量を増やす方法は筋肉と同じで、常に使って鍛えること

 負荷をかければかけるほど効果は大きい

 だから今後、ギンガは常に精霊剣を使って戦うこと

 エステルは常に中級術を使って戦うこと』

ギンガ

『えっ!?マジ!?』

エステル

『が、がんばる!』

モルガン

『魔力コントロールを鍛える方法はイメージトレーニングが効果的

 このくらいの強さの魔物には、このくらいの魔力で

 あのくらいの強さの魔物には、あのくらいの魔力でっていうのを頭の中でイメージすること

 まっ

 まずは実際にやってみましょう』


こうしてモルガン先生の魔力増強トレーニングがはじまった

短編集出してみました。

その名も

「THE FINAL STORY ALTERNATIVE

ー伝説の剣を手に入れたが(つか)だけで剣身(けんしん)がなく、剣とは呼べない武器だった話ー

〜十字組編〜」

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