ep46「ウォーターセイバー」
第3章『水の大精霊 オンディーヌ』
ep46「ウォーターセイバー」
『 』・・・キャラクターのセリフ
【 】・・・場所・状況またはそのキャラクターの心の声
柄・・・刀剣や弓の手で握るところ。握りや鍔などがある部分の総称。
剣身・・・刀剣のなかみ。実際に何かを斬る部分。
【蕪島】
ギンガ
『クラーケンだって!?』
エステル
『そんなのが本当に存在してたの!?』
モルガン
『クラーケンの他に説明がつかないじゃない!?
あんなでっかいイカ!』
オンディーヌが出現する。
オンディーヌ
『あれはクラーケンで間違いありません。
あの強大な力で人間に被害が及ぶのを防ぐため、私がここに封印しておりました。』
エステル
『封印!?』
アイン
『なんでその封印が解けちゃったの!?』
ギンガ
『封印ってあれのことか!?』
オンディーヌ
『はい。
あれは私の結界水術で、精霊剣の持ち主以外が近づけないように張っていたものです。
同時にあのクラーケンもこの海域に封印しておりました。』
モルガン
『なるほど!
じゃあギンガが犯人ってことね!』
ギンガ
『しょうがないだろあの場合!』
エステル
『ねえ見て!あれ!』
アイン
『まずい!わたしたちの船の方向に向かってる!』
モルガン
『どうするの!?』
アイン
『ヘイトをこちらに向けるしかない!』
アインは棍棒を構える
アイン
『アイン流棍技 七の舞
如愛棒!!』
棍棒がものすごい速さで伸縮する。
ポヨンッ
クラーケンの弾力でアインの攻撃が弾かれる。
クラーケンはアインの攻撃を気にも止めず、船の方向へと向かう。
アイン
『くそっ!殴打系の攻撃は通じないわね。。。
ダメ!わたしじゃあ相性が悪すぎる!』
エステル・モルガン
『任せて!』
エステルは杖を、モルガンは魔本を構える
モルガン
『エステル!
同時攻撃よ!
わたしの術に合わせて!』
エステル
『わかった!』
エステル・モルガン
『精霊よ 我が魔力を糧とし 風の力を与え賜え』
エステル
『ウインドアロー!!』
モルガン
『ウインドブレイド!!』
風の矢と剣がクラーケンに飛んでいく
クラーケン
『ブオーーーーー!』
クラーケンはダメージをくらう
アイン
『ナイス!
ヘイトがこっちに向いた!』
モルガン
『やっぱり!
斬撃系の攻撃が弱点ね!
となると、
ギンガ!』
ギンガ
『わかってる!
来い!!!イフリート!!!』
ギンガは変身する
ギンガ
『焼きイカにしてやる!
火の叫び THE SECOND
轟鬼大火斬!!!』
クラーケンに向かって炎の剣身が伸びる
クラーケン
『ブオーーーーー!』
クラーケンは触手を器用に使い海の壁を作る。
ギンガの攻撃は鎮火してしまう。
ギンガ
『くそっ!』
モルガン
『こうなったらもう一度!、、、
きゃああああああああ!』
ギンガ
『モルガン!?』
エステル・アイン
『きゃああああああああ!』
ギンガ
『エステル!!
アインちゃん!!』
エステル、アイン、モルガンはクラーケンの触手に捕まる。
アイン
『離しなさいよ!この!この!』
アインは棍棒でクラーケンの触手を叩いているが全くダメージが通じていない様子であった。
モルガン
『くそっ!離せ!』
エステル
『やだー!この触手ヌルヌルしてる!』
ギンガ
『みんな!
くそっ!
こうなったら海が蒸発するほど魔力をこめて』
オンディーヌ
『御主人様』
ギンガ
『オンディーヌ!?』
オンディーヌ
『わたしをお使いください。
わたしの力であれば、あれを倒すことができます』
ギンガ
『そうか!
早速その力、試させてもらうぞ!』
オンディーヌ
『お任せください。』
ギンガは元の姿に戻る
アイン
『えっ!?』
モルガン
『なんで元の姿に!?』
エステル
『ギンガ?』
ギンガ
『頼むぞ、、、
必ずみんなを助けだす!』
ギンガは柄を出す
ギンガ
『来い!!!
オンディーヌ!!!』
オンディーヌ
『はい』
オンディーヌが華麗に召喚される
モルガン
『オンディーヌ!?』
アイン
『ねえ見てあれ!?』
エステル
『柄の形が、、、
変わった?』
柄は「T字型」から「I字型」へ。
鍔が無くなり、柄頭の部分は精霊玉となっていた。
オンディーヌは精霊玉に吸い込まれ、透明色だった精霊玉が青く変色する。
すると、柄の先端からものすごい勢いで水が大量に噴出し凝縮されると剣身の形となり、その武器は水を噴出する剣へと姿を変える。
同時にギンガの外見は、髪は紺色で目は青く、
上衣白色Yシャツに紺色のネクタイ、下衣は紺色のスーツ。
その上に青色のジャケットを羽織り、両手には白手をしていた。
ギンガは精霊剣を構える
ギンガ
『水の叫び THE FIRST
流流舞踏剣!!!』
流れるような動きで触手を切断する
エステル
『やった!』
モルガン
『けど、、、』
アイン
『落ちるーーー!』
ギンガは左手を突き出し、全員の着地地点に泡を出す
エステル
『きゃーーー!
、、、あれ?痛くない』
アイン
『これは、、、』
モルガン
『泡のクッション?』
ギンガは次々と触手を切断していく
エステル
『すごい。。。
ただ柄からものすごい勢いで水が噴出しているだけのように見えるのに、なんであれで斬れるのかしら?』
モルガン
『わかった!ウォータージェット!』
アイン
『なるほど!』
エステル
『ウォータージェット?』
アイン
『ええ!
近年、王都で開発された武器や防具なんかを製造・加工するときに用いられる技術のことよ!』
モルガン
『そう。
超高圧ポンプで水を圧縮して、高圧水を発生。
その高圧水が細い通路を通ることで、超高速のジェット水を生み出す。
きっとあの柄がポンプの役割を果たしているのよ。
あれを名付けるとしたらそうね、、、
「ウォーターセーバー」ってとこかしら?』
エステル
『ウォーターセーバー、、、』
モルガン
『あのウォーターセーバーであればどんな硬いものでも、
逆にどんな柔らかいものでも破壊、切断するほどの威力を持つ』
ギンガ
『水の叫び THE SECOND
柔刃烈水斬!!!』
クラーケン
『ブオーーーーー!』
水の剣身が伸び、クラーケンは横に真っ二つに切断され消滅する
ギンガは自分の着地地点に泡を作り、着地する
ギンガ
『はあ、、、はあ、、、はあ、、、』
アイン
『助かったわ!ギンガちゃん!』
モルガン
『あ、ありがとう。』
エステル
『大丈夫ギンガ?』
ギンガ
『はあ、、、はあ、、、はあ、、、
違う。』
モルガン
『え?』
ギンガ
『ウォーター
セイバーだ』
モルガン
『・・・・・
そこ気にする?』
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