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ep45「水の大精霊 オンディーヌ」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep45「水の大精霊 オンディーヌ」


『 』・・・キャラクターのセリフ

【 】・・・場所・状況またはそのキャラクターの心の声


(つか)・・・刀剣や弓の手で握るところ。握りや(つば)などがある部分の総称。

剣身・・・刀剣のなかみ。実際に何かを斬る部分。

蕪島(かぶしま)

アイン

『さあ!着いたわよ!』

モルガン

『見た目以上に小さい島。』

エステル

『うっ、、、うっ、、、』

ギンガ

『おい、歩きづらいぞ。』


エステルはギンガにしがみついている。

ギンガたちの目の前には青色の鳥居と、階段があった。

階段を登っていくギンガたち。


モルガン

『一体この上には何があるのかしらね。』

???

『ミャーオ!ミャーオ!』

エステル

『えっ!?なに!?

 幽霊!?』

アイン

『この鳴き方は猫じゃないかしら?』

モルガン

『違う。あれよ。』

ギンガ

『鳥?』


上空には数万羽にも及ぶ白い鳥が飛んでいた。


モルガン

『あれはカブネコ。』

ギンガ

蕪猫(かぶねこ)?』

モルガン

『カブネコ!

 猫のような鳴き声を出す鳥よ。

 アンダインの天然記念鳥(てんねんきねんどり)にもなってる。』

アイン

『へええ!

 かわいい鳥じゃない!』

モルガン

『見た目はね。

 でも、、、』

ギンガ

『うわっ!あぶね!

 あいつ(ふん)を落としてきやがった!』

モルガン

『出産時期になると、このアンダインに集まって産卵を始めるのよ。

 その数なんと3万羽にも及ぶと言われている。

 だからこの時期になるとカブネコの糞尿(ふんにょう)被害に頭を悩まされいるわ。』

ギンガ

『そんなに!

 うわっ!また!』

アイン

『早く上に行きましょ!』


ギンガたちは階段を走って駆け登っていく。


ギンガ

『はあ、、、はあ、、、ここが頂上か。』

エステル

『ねえ!あれ!』


エステルが指差した先には木造の青色の神社があった。


アイン

『神社?』

イフリート

(あるじ)

ギンガ

『ん?』

イフリート

『あの中からオンディーヌの魔力を感じる』

ギンガ

『本当か!?』

モルガン

『なに?』

ギンガ

『あの中におそらくオンディーヌがいるぞ!』

エステル

『本当!?』

アイン

『行きましょ!』


全員神社の前に立つ。


ギンガ

『そ、それじゃあ、開けるぞ。』

エステル・アイン

『ええ。』

モルガン

『うん。』


ギンガは緊張しながら、そっと(ふすま)を開ける。


エステル

『うわあ、、、』

アイン

『きれい。。。』

モルガン

神々(こうごう)しいわね』


目の前には、青い巨大な人外の生物がひざまづいてこちらを向いていた。


???

『お待ちしておりました。

 御主人様。』

ギンガ

『御主人様っておれのこと?』

???

『もちろんでございます。

 私の名はオンディーヌ。

 水の大精霊でございます。』

ギンガ

『・・・

 イフリート』


イフリートが出現する。


イフリート

『間違いない。

 こいつがオンディーヌだ。』

オンディーヌ

『あら。

 イフリートさんもいらっしゃったのですね。』

イフリート

『う、うむ。

 久しいな、オンディーヌ。』

オンディーヌ

『ええ。

 1000年ぶりくらいでしょうか。』

イフリート

『あ、ああ。

 もうそのくらいになるか』

ギンガ

『イフリートなんかよそよそしくないか?』

イフリート

『当然だろう。

 我が唯一勝てぬ相手だからな。』

ギンガ

『勝てない?

 ああ!火と水だからな!

 相性が悪いのか。』

イフリート

『それだけではない』

ギンガ

『え?』

イフリート

『あいつが本気で怒ると』

オンディーヌ

『イフリートさん?』

イフリート

『あっ、いえ。

 なんでもないです。』

ギンガ

『なあオンディーヌ。

 おれと契約してくれないか?』

オンディーヌ

『もちろんでございます。』

ギンガ

『えっ!?

 本当に!?』

モルガン

『そんなあっさりでいいの?』

オンディーヌ

『精霊剣の持ち主に(つか)えることは私の宿命であり義務でもありますので。

 ですが1つお聞きしてもよろしいでしょうか?』

ギンガ

『なんだ?』

オンディーヌ

『この力を得て、あなたが果たしたいことはなんなのでしょうか?』

ギンガ

『・・・』


ギンガは沈黙する。


ギンガ

『俺はただ、大切な人たちを守るだけの力がほしい。』

エステル・アイン

『ふふっ!』

モルガン・イフリート

『ふっ!』


オンディーヌはギンガを直視する。


オンディーヌ

『承知いたしました。

 御主人様を試すような真似をして大変申し訳ございません。

 このオンディーヌ。

 御主人様のために誠心誠意、尽くさせていただきます。』

ギンガ

『よろしくな!

 オンディーヌ!』

オンディーヌ

『はい。

 それでは御主人様、ここに手を』

ギンガ

『ああ。』


ギンガはオンディーヌの手に触れる。


オンディーヌ

『ここに契約が成立いたしたました。

 御主人様、いつでも私のことをお呼びください。』

ギンガ

『ああ!頼りにしてるぞオンディーヌ!』


イフリートとオンディーヌはギンガの体内へと姿を消す。


エステル

『やったね!ギンガ!』

アイン

『やったわね!ギンガちゃん!』

ギンガ

『ああ!

 

 うわっ!?なんだ!?』


急に地響きとともに地面が大きく揺れる。


モルガン

『急いで外へ!』


全員、神社から外へ出る。


エステル

『な、なにあれ!?』

ギンガ

『で、でっけーイカだーーー!!』

アイン

『違う。あれは、、、』

モルガン

『クラーケン!?』

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