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ep43「水着イベント」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep43「水着イベント」


『 』・・・キャラクターのセリフ

【 】・・・場所・状況またはそのキャラクターの心の声


(つか)・・・刀剣や弓の手で握るところ。握りや(つば)などがある部分の総称。

剣身・・・刀剣のなかみ。実際に何かを斬る部分。

【中央噴水広場】

モルガン

『あれよ。』


モルガンが指差す方には白色の銅像があった。


エステル

『あれがオンディーヌ像。

 すごい神秘的な姿。。。』

アイン

『きれいね。。。』


オンディーヌ像は噴水の真上にあった。


ギンガ

『どうだイフリート?なんか感じないか?』

イフリート

『何も感じないな。

 おそらくここにはいない。』

ギンガ

『そっか。。。』

アイン

『イフリートちゃんはなんて?』

ギンガ

『ここじゃないって。

 どっか他に心当たりはないかモルガン?』

モルガン

『うーん、、、

 残念だけどわからない。

 何度も言うようだけど、おとぎ話上の存在だと思ってたもん。』

ギンガ

『手詰まりか、、、』

エステル

『なら、観光をしながら情報を集めるっていうのはどう!?』

ギンガ

『えっ?』

アイン

『それはいいわね!

 まだまだこの街を見きれていないし、いろんなところを散策(さんさく)しながらイフリートちゃんに確認してもらうっていうのはどう?』

エステル

『グッドアイデア!アインちゃん!

 ねえモルガンちゃん、ガイドをお願いできないかな?

 この街に詳しいモルガンちゃんがいると心強いの!

 ちゃんと報酬は払うからお願い!』

モルガン

『いいよ。

 けど、、、報酬はいらない。』

エステル

『え?』

モルガン

『と、友だちからお金をとらないのは当たり前のことでしょ。』

エステル

『モルガンちゃん!』

アイン

『ふふふ!』

モルガン

『あっ、でもギンガからはもらうから。』

ギンガ

『なんでだよ!』




【ギンガ】

その後、おれたちはアンダイン中を観光した。

「アムス・ダムテル運河」や「コルマ・サン寺院」、

「マカナッツ美術館」に、シンフォリア大陸一の港である「アンダイン(こう)」などなど。

アンダイン(こう)近くには「九食(きゅうしょく)センター』と呼ばれるアンダイン一の市場(いちば)があり、そこで食べた海鮮丼はすごくうまかった。

また、初めて「クルーズ船」というのにも乗った。

おれはすぐに船酔いしてダウンしちゃったけど、エステルとアインちゃんはすごくはしゃいでいた。

だけど結局、どこからもオンディーヌの情報を得ることができなかった。

そして最後におれたちがモルガンに案内されたのは、、、




【アンダイン北部 サンセットビーチ】


ライブ会場の上でマイクを持つアイン。

アインはピンク色のビキニを着ていた。


アイン

『ヤローども、待たせたわね。。。

 

 水着イベントの始まりよーーー!!』

ヤローども

『うおーーー!!』

『待ってましたーーー!!』

ギンガ

『・・・』


ギンガは紺色の海パンを履いている。


エステル

『どうしたのギンガ?』


エステルとモルガンが近寄ってくる。

エステルは白色のパーカーを、モルガンは黄色のパーカーを着ていた。

エステルの手には近くの海の家で買ったのであろうフランクフルトを、

モルガンの手には焼きそばがあった。


ギンガ

『いや、、、なんか悪い予感がするような。。。』

エステル

『?』


アイン

『ヤローどもわかっているわ。

 気になっているのはあれよね?

 今回の水着キャラでしょ!?』

ヤローども

『うおーーー!』

『そうだーーー!』

『あいつよくわかってるぞーーー!』

『今回は一体どんな水着が見られるんだ!?』

『早く見せてくれーーー!』

アイン

『それじゃあ早速、、、

 なんと今回は「えすえすれあ」が2人!』


ヤローどもがざわめきだす


ヤローども

『2人も!!』

『なんてサービスがいいんだ!』

『早く見せてくれーーー!』


アイン 

『今回の「えすえすれあ」の水着キャラ1人目は、、、


 この子だーーー!!』


ヤローども

『おっ!おっ!』

『誰だ誰だ!?』


突然ものすごい風が()()()()()()()()()()()吹き荒れる。


モルガン

『えっ!?

 ちょっとなに!?

 パーカーが脱げて』


モルガンはライブ会場まで吹き飛ばされた。


アイン

『1人目はこの子!

 ギルド「エトス」のチョロイン!

 モルガンちゃんだーーー!!』

モルガン

『ちょっとなにすんの!?

 しかもなに!?チョロインって!!』


モルガンは紺色のスクール水着を着ており、胸の部分には「もるがん」と書かれたゼッケンが付いていた。


ヤローども

『うおーーー!!』

『かわいいーーー!!』

『絶対ほしーーー!!』

『ふ、踏んづけながら罵倒してほしい。。。』

『でも気をつけろよ。触ったら逮捕されるぞ。』

『おれは獄中(ごくちゅう)点呼(てんこ)するぞーーー!!』

ギンガ

『・・・』


アイン

『さあ、もう1人の「えすえすれあ」を紹介しよう。。。

 ヤローども!

 石の貯蔵(ちょぞう)は十分かーーー!?』

ヤローども

『十分じゃないぞーーー!』

『おれはこの日のために今まで貯めてたぞーーー!』

『ハサンするから大丈夫だーーー!』

『課金は家賃まで、、、家賃までだぞおれ!』

ギンガ

『石?

 なんで石が必要なんだ?』

エステル

『気にしたら負けな気がする。。。』

アイン

『「えすえすれあ」の水着キャラ、最後の2人目は、、、


 この子だーーー!!』


突然ものすごい風が()()()()()()()()()()()吹き荒れる。


エステル

『えっ!?えっ!?

 ちょっと!?

 パーカーが脱げて』


エステルはライブ会場まで吹き飛ばされた。


アイン

『最後の2人目はこの子!

 ギルド「エトス」のヒロイン!

 エステルちゃんだーーー!!』

モルガン

『ちょっとアインちゃん!?

 は、恥ずかしいよ!!』


エステルは白色のクロスホルター水着を着ていた。


ヤローども

『うおーーー!!』

『エ、エロすぎる!!』

『け、けしからんおっぱいだ!』

『絶対ほしーーー!!』

『な、慣れない感じで踏んづけながら罵倒してほしい。。。』

『ハサンは決まりだな!!』

『か、課金は家賃2ヶ月分、、2ヶ月分までだぞおれ!』

アイン

『さあ!この子たちのチェキが欲しい子は、石をこのボックスに入れるのよーーー!!』

ヤローども

『うおーーー!!』




【1時間後 サンセットビーチ】

エステル

『もう!

 アインちゃんのおかげで散々な目にあったわ!』

モルガン

『・・・

 踏んづけられて喜ぶ人間がこの世にいると思わなかった。』

ギンガ

『お、お疲れ2人とも。

 アインちゃんは?』

エステル

『あっちで石の数を数えてる。

 あんな石がなんの役にたつのかしらね。』

モルガン

『よくわかんないけど「がちゃ」っていうのに必要なんだってさ。』

エステル

『ふーん。』

ギンガ

『なあ、モルガン。

 気になったんだが、あの島には何があるんだ?』


ギンガが指差した先には、サンセットビーチから少し離れた小島があった。


エステル

『わたしも気になってた。あの離れ小島。』

モルガン

『あれは「蕪島(かぶしま)」』

エステル

蕪島(かぶしま)?』

ギンガ

『蕪島って確か、、、』


【ギンガ】

ギンガ

『一番金額がでかいのは、、、これだな!

 「上級クエスト 幽霊討伐依頼」。報酬100万pv!』


ギンガ

『確か幽霊討伐依頼のクエスト場所が蕪島(かぶしま)って名前だった気がするぞ。』

エステル

『えっ!?

 あそこが!?』

モルガン

『そう。別名を「幽霊島(ゆうれいじま)

 だけど、そんなのはこの街の人が勝手に作った迷信(めいしん)よ。』

ギンガ

『なんでそんな名前が付いたんだ?』

モルガン

『・・・

 あの島には近づけないの。』

エステル

『え?』

ギンガ

『近づけない?』

モルガン

『そう、ボートで近づこうが船で近づこうが全然辿り着かない。

 だからきっと幽霊の仕業(しわざ)なんじゃないかって話になって付いた別名が幽霊島。』

エステル

『じゃ、じゃあ本当に幽霊は存在するんじゃ、、、』

モルガン

『そんな非科学的なものが存在するわけないじゃない。』

ギンガ

『・・・』

イフリート

(あるじ)よ。』

ギンガ

『どうしたイフリート?』

イフリート

『あの島から変な感じがするのだ。』

ギンガ

『変な感じ?』

イフリート

『オンディーヌの気配(けはい)がしそうでしない。

 すまぬ。うまく説明できぬ。』

ギンガ

『・・・』

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