表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/52

ep42「アイン流変装術」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep42「アイン流変装術」


『 』・・・キャラクターのセリフ

【 】・・・場所・状況またはそのキャラクターの心の声


(つか)・・・刀剣や弓の手で握るところ。握りや(つば)などがある部分の総称。

剣身・・・刀剣のなかみ。実際に何かを斬る部分。

【ギルド集会所3階 ギルドマスター室】

ギルドマスター

『・・・・・』

都議員

『・・・・・』


ギルドマスターと都議員はソファに座り、冷や汗をかきながら沈黙している。


ギンガ

『・・・・・』

エステル

『・・・・・』

モルガン

『・・・・・』

アイン

『スーーー、フーーー』


アインはソファにふんぞり返りながら座り、タバコのようなものを吸っている。

アインは坊主(ぼうず)のカツラを(かぶ)り、黒色サングラス、黒色スーツに黒色の革靴でヤクザのような格好をしていた。


ギルドマスター

『で、ですから先ほども申し上げましたとおり、急に決まりごとを変えるっていうのは。。。ねえ?』

都議員

『え、ええ。

 取り下げるっていうのも難しい話です。

 まずは都議会で話し合ってみないとなんとも。』

アイン

『スーーー、フーーー



 おめえら、、、




 うちのギンガさんに、、、




 ぶっ壊されてえのかこの三下どもがーーーーー!!』

ギルドマスター・都議員

『ヒィッ!』


2人は怯える。


モルガン

『ヤクザというよりはチンピラね。』

エステル

『ね、ねえ。

 これわたしいる?』

ギンガ

『頼むいてくれ。

 アインちゃんの暴走はおれ1人じゃ止められない。』

アイン

『それじゃあこの契約書にサインを。』


契約書にはモルガンに関することが記載されていた。

モルガンを今後2度とギルド集会所に立入禁止にしないことや、ちゃんと他のギルドと同様、クエストを受けられるようにし、クエストに見合った報酬をちゃんと与えることなどだ。


ギルドマスター

『あの、、、この

 「アインちゃんのことを魔物と呼んだら罰金100万pvというのは、、、?』

アイン

『スーーー、フーーー



 おめえら、、、




 うちのギンガさんに、、、




 ぶっ壊されてえのかこのチンチクリンどもがーーーーー!!』

ギルドマスター・都議員

『ヒィッ!』

ギンガ・エステル

『・・・・・』

モルガン

『その間をいれた話し方はなんなのかしら。。。』




【ギルド集会所2階】

アイン

『よしっ!

 これでモルガンちゃんがこの街でまたクエストを受けられるようになったわね!』

モルガン

『あ、ありがとう。』

アイン

『いいのよ!それにこれができたのもギンガちゃんの影響のおかげだし!』

ギンガ

『アインちゃんってタバコ吸うんだな。』

アイン

『ああ、これ!?

 違うわよ、これは魔力をこめると煙がでてくるおもちゃ。』

モルガン

『それって子どもに悪影響を与えるからって販売停止になったやつじゃない!?

 なんであなたが持ってるの?』

アイン

『ふふふ!内緒♡』

受付嬢

『あの、、、あなたたち。』

ギンガ

『はい?』

モルガン

『あなたは、、、』

受付嬢

『ありがとう。モルガンちゃんがまたクエストを受けられるようにしてくれて。

 それとモルガンちゃん、ごめんなさい。

 今までわたし何も力になれなくて。。。

 あなたのことを手助けしたら家族までこの街に居させられなくしてやるぞってギルドマスターに脅されててわたし、、、

 本当にごめんなさい!』


受付嬢は号泣する。


モルガン

『いえ、気にしないでください。

 またあのおいしいサンドイッチを作ってくださると嬉しいです。』

受付嬢

『もちろんよ!

 今度たくさん作って持ってくるから!』

男性

『おーい。このクエストを受けたいんだけど。』

受付嬢

『あっはい!

 いま行きます!

 それじゃあまたねモルガンちゃん!

 みなさん本当にありがとうございました!』


受付嬢はギンガたちにお辞儀をし、受付に戻っていく。


エステル

『いい人だね。』

モルガン

『うん。

 あの人昔からわたしのことを気にかけてくれてたの。』

ギンガ

『なんか安心したよ。

 この街にもああいういい人がいて。』

モルガン

『ロクでもないやつの方が多いけどね。

 例えばあの、、、』


モルガンは考え込む。


エステル

『モルガンちゃん?』

モルガン

『ねえ、アインちゃん』

アイン

『うん?』

モルガン

『わたしにも教えてくれない?

 アイン流変装術(コスプレ)

ギンガ・エステル

『え!?』

アイン

『もちろんよ。』




【ウォーク商店街 棚から牡丹栗屋(ぼたくりや)

店主

『・・・・・』


店主は冷や汗をかいている。


ギンガ

『・・・・・』

アイン

『スーーー、フーーー』

モルガン

『クチャッ、クチャッ、クチャッ、クチャッ、』

エステル

『きゃーーーーー!!かわいいモルガンちゃん!!』


エステルはカメラを持ち、モルガンの写真をたくさん撮っている。

モルガンはガムを噛んでいた。

モルガンは金髪オールバックのカツラを被り、色つきサングラス、背中に金色のドラゴンが描かれた黒色のTシャツに金色のネックレス。

両腕には金色のブレスレットをつけ、金文字で「夜露死苦」と書かれている黒色ズボンを履いており、チンピラのような格好をしていた。


店主

『あ、あのですから、今さら契約を変えるわけにはいきません。

 ちゃんと契約書を読まずにサインしたモルガンさんの方に落ち度があるのですから。。。』

モルガン

『クチャッ、クチャッ、クチャッ、クチャッ、

 どうします?兄貴?』

アイン

『スーーー、フーーー



 おめえ、、、




 うちのギンガさんに、、、




 ぶっ壊されてえのかこのクサレ外道がーーーーー!!』

店主

『ヒィッ!』

ギンガ

『どっちが外道なんだか、、、』


店主は契約書にサインする。

契約書には、前回の契約書の内容を破棄すること、正当な利息計算を行うことなどが書かれていた。




【ウォーク商店街】

モルガン

『助かったわ!アインちゃん!』

アイン

『いいえ!

 あの格好、(さま)になってたわよ!』

エステル

『本当すごく似合ってたよモルガンちゃん!』

ギンガ

『おれ、結局なにもしてないんだけど。。。』

アイン

『なに言ってるのよ!

 ギンガちゃんがいたから交渉がうまくいったんじゃない!』

ギンガ

『あれは交渉といえるのか?。。。』

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ