ep41「外道」
第3章『水の大精霊 オンディーヌ』
ep41「外道」
『 』・・・キャラクターのセリフ
【 】・・・場所・状況またはそのキャラクターの心の声
柄・・・刀剣や弓の手で握るところ。握りや鍔などがある部分の総称。
剣身・・・刀剣のなかみ。実際に何かを斬る部分。
【宿】
アイン
『ギンガちゃん、体調の方はもう大丈夫なの?』
ギンガ
『ああ!もうばっちりさ!』
ギンガは右腕を振り回している。
エステル
『武闘会延期になっちゃったけど、どうしようか?』
ギンガ
『そうだな。
漆黒の翼との再戦に向けて特訓しておきたいけど、、、
その前におれとしてはまずこの街での目的を果たしておきたい。』
モルガン
『目的?』
ギンガ
『ああ。
ドウランと、そして「水の大精霊 オンディーヌ」に関する情報集めだ。』
エステル
『モルガンちゃんはなにか知らない?』
モルガン
『ごめんなさい。
ギンガの妹、、、ドウランに関しては何も知らないわ。
それに水の大精霊オンディーヌ。
伝承や伝記で知ってはいたけど、まさか大精霊が本当に存在していたとはね。
あの「火の大精霊 イフリート」をこの目で見てしまったら信じるしかなくなるわ。
だとすると、この街で崇められているオンディーヌも本当に存在するのかも。
わたしが唯一知ってることとすれば、オンディーヌ像が街の中央噴水広場にあるってことだけ。』
ギンガ
『そっか。
でもオンディーヌ像があるってことはやっぱりこの街にいるってことだよな。』
エステル
『イフリートさんならわからないかな?』
ギンガ
『イフリート、この街にオンディーヌいそう?』
イフリート
『すまぬ主よ。わからぬ。』
ギンガ
『わからないってさ。
まずはその中央広場にあるオンディーヌ像をあたってみるか。
実は像からオンディーヌが出てくるってこともあり得るし。』
モルガン
『なにその展開。』
エステル
『それじゃあ早速行ってみましょ!』
アイン
『待って!!』
エステル
『わっ!びっくりした!』
ギンガ
『どうしたんだアインちゃん?』
アイン
『その前にやるべきことを済ませちゃいましょ。』
ギンガ
『やるべきこと?』
アイン
『言ったでしょ?
あの力は短期的でしか効果がないって』
エステル
『あの力?』
ギンガ
『ああ、アインちゃんから教えてもらったんだ。
人の心を動かす要因は2つあって、それは「利益」と「恐怖」だって。』
モルガン
『なるほど。
利益は「損得感情」
恐怖は生物が生まれもつ「防衛本能」に働きかけるってわけね。
外道なやり方じゃない。』
ギンガ
『外道だろうがなんだろうが、それで友だちを救えるってんなら別にいい。』
モルガン
『そ、そう。。。』
アイン
『恐怖は短期的であれば絶大な効果を及ぼすわ。
モルガンちゃんが言ったとおり生物であれば生まれもつ防衛本能に働きかけるからね。
人だって生物。例外ではないわ。
でも時間が経つにつれ、周りの人たちは一致団結し、対抗しようとしてくる。
だからはじめが肝心。
さっき外を歩いていたら街中ギンガちゃんの話でもちきりだったわ。
今の内にそれを利用しない手はない。』
ギンガ
『話はわかったけど、、、
でも一体何をやるんだ?』
アイン
『それはね、、、
だけどその前にいったん準備をしないと。』
エステル
『準備?』
アイン
『ふふふ!
あなたたちに見せるのは初めてだったわね。。。
アイン流変装術!!』
ギンガ・エステル
『はい?』
モルガン
『なんか嫌な予感がする。。。』
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