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ep40「延期」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep40「延期」


『 』・・・キャラクターのセリフ

【 】・・・場所・状況またはそのキャラクターの心の声


(つか)・・・刀剣や弓の手で握るところ。握りや(つば)などがある部分の総称。

剣身・・・刀剣のなかみ。実際に何かを斬る部分。

【ギルド「マープ」 ギルドリーダー室】


ギンガが目を覚ます。


ギンガ

『ん、、、んん、、、』

エステル

『よかった!みんな!

 ギンガの意識が戻ったわよ!』

アイン

『もう!心配したわよギンガちゃん!』

モルガン

『・・・』

ギンガ

『あれ?ここは?』

アイン

『ここは闘技場の近くにあるギルド「マープ」のギルドハウスよ。』

ギンガ

『ギルドハウス?』


そこに紺色のドレスを身に(まと)ったセクシーな女性が現れる。


プルマ

『初めましてギンガさん。

 わたしはマープのリーダー「プルマ」といいます。

 以後お見知りおきを。』

ギンガ

『あっ、初めまして。』

エステル

『プルマさんに聞いたら、この街で一番大きいギルドなんだって!』

ギンガ

『なんでそんなすごいギルドのハウスにいるんだ?』

プルマ

『あなた、なにが起こったのか覚えていないの?』

ギンガ

『えっ?

 確かおれ闘技場で戦ってて、、、!?

 そういえばどうなったんだ決勝戦は!?』

アイン

『延期になったわ。』

ギンガ

『延期?』

アイン

『・・・』




【数時間前 アンダイン闘技場】


崩壊した会場を見て観客たちは悲鳴をあげている。


観客たち

『うわーーー!!』

『きゃーーー!!』

男性A

『バ、バケモンだーーー!!』

女性A

『ちょっと!!あなたどきなさいよ!!』


観客たちは一斉に会場から逃げようとする。




【紺門】

アイン

『なんていう破壊力、、、』


モルガンはアインのすぐ側で四つん()いの姿勢で号泣しており、エステルはモルガンの方を向いて背中をさすっていた。


男性B

『だから言ったんだよ!

 ()()()()()を早くこの街から追い出さないととんでもないことが起こるって!』


【ギンガ】

イラッ


ギンガは男性Bを睨みつけ、精霊剣を構える。


ギンガ

『火の叫び THE() SECOND(セカンド)

アイン

『えっ!?ちょっと!?ダメよ!!』

ギンガ

轟鬼(ごうき)、、、』


ギンガは意識を失い、足場から崖へと転落する。


アイン

『ギンガちゃん!』

モルガン

『え?』

エステル

『なに?』


エステルとモルガンはギンガが崖へと転落している姿を発見する。


エステル

『ギンガ!!』

モルガン

『わたしに任せて!!』


モルガンは魔本を出す。


モルガン

『精霊よ 我が魔力を(かて)とし 風の力を与え(たま)え 吸引(バキューム)!!』


ギンガはモルガンの風術(ふうじゅつ)に吸い込まれ、紺門に辿(たど)り着く。』


エステル

『ギンガ!!ねえ!!ギンガ!!』

モルガン

『ギンガ!!』




【ギルド「マープ」 ギルドリーダー室】

ギンガ

『そんなことが、、、』

プルマ

『闘技場が崩壊したことで当然、水都一武闘会は延期。

 あんな闘技場では戦えないもの。

 しかしあれほどの攻撃だったのにも関わらず死者が1人もでなかったのは奇跡ね。』

ギンガ

『よかった。。。』

アイン

『だけど負傷者が数十人。

 失神者に関しては100人以上でたらしいわ。』

プルマ

『闘技場の崩壊に、観客たちにも及んだバトルの余波(よは)

 この前代未聞の事態に主催者のユニオンは大慌て。

 でもね。』

ギンガ

『?』

プルマ

『わたしなんだかスッキリしちゃった!』


プルマはにっこりと笑う。


ギンガ

『え?』

アイン

『ふふっ!』

プルマ

『この街の人たちわたしあまり好きじゃないのよね。

 基本みんな陰湿で、みんなして裏でコソコソと人の悪口とか言ってたりして、わたしそういうの好きじゃないのよね。

 だからあなたの攻撃で、みんなしてみっともなく逃げている姿を見てなんだかスッキリしちゃった。

 ざまあみろって感じで。

 それに、、、』

ギンガ

『それに?』

プルマ

『あなたが気にすることはなにもないわ。

 だってちゃんと武闘会のルールを守ったんですもの。

 「相手を殺すこと以外であればなんでもあり」ってね!

 まさか闘技場をぶっ壊す人がいるとは思わなかったけど。』

アイン

『プルマちゃんの言う通りよギンガちゃん!

 たまにはあいつらにだって痛い目をみせてあげないと。

 とりあえずは結果オーライよ!』

プルマ

『そのとおり!

 でも気をつけてね。

 今回の件を受けて新たにルールが1つ追加されたから。』

ギンガ

『それは?』

プルマ

『それはね、、、

 「闘技場をぶっ壊さないこと」』

ギンガ

『ははっ!』

アイン

『ふふっ!』


みんなして笑っている。


モルガン

『・・・・・

 あの、、、ギンガ。』

ギンガ

『どうした?』

モルガン

『あの、、、』


モルガンはモジモジしている。


モルガン

『あ、ありがとう!

 わたしなんかのためにあんなに怒ってくれて』


ギンガはにっこり笑う


ギンガ

『気にすんな!

 友だちだったら当たり前だろ!』


【モルガン】

ドキッ!

 

プルマ

『ふふっ!あなたたちいいギルドね!

 気に入ったわ!

 なにかこの街で困ったことがあったらわたしのところに来なさい!

 手助けしてあげるから!』

ギンガ

『ありがとうございますプルマさん!』

エステル

『ありがとうございます!』

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