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ep38「水都一武闘会 決勝戦」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep38「水都一武闘会 決勝戦」

【アンダイン闘技場】

フレディ

『さあ!いよいよ始まります!

 水都一武闘会 決勝戦!!』

会場

『うわーーー!!』

『待ってましたーー!!』


会場は本日一番の盛り上がりをみせている。


フレディ

『決勝戦まで勝ち進んだギルドはーーー、、、

 このギルドだーーー!!』


白門から4人組が現れる。


ギルド「漆黒の翼」A

『・・・』

ギルド「漆黒の翼」B

『・・・』

ギルド「漆黒の翼」C

『・・・』

ギルド「漆黒の翼」D

『・・・』


全員、黒装束を身にまとい、フードで顔が隠れ正体がわからない。


男性A

『やっぱり今回の優勝は漆黒の翼で決まりだな!』

男性B

『頼むぞー!漆黒の翼!お前らに全財産賭けてんだからなー!』

女性A

『しかし、未だに正体がわからないわね。』

女性B

『ええ、でもミステリアスで素敵じゃない!』

プルマ

『・・・ナイキードのリーダー様はあれをどう思います?』

ジョルダン

『・・・どうも思わんな。

 相手が弱すぎて本当の実力がわからん。

 ()()()()()()()なのかどうか今のところは判断がつかんな。』

ディーダス

『本当ですよねー。

 みんなしてすぐやられちゃって。

 あのエトスが少しは実力を引き出してくれるといいんだけど、見た感じ無理そうかな。』

プルマ

『わかりませんよ。たった3人で決勝まで勝ち上がってるんですもの。

 まだ戦っていないあの小さい子がもしかしたらすごい力を持ってるかもしれませんわよ?』

ジョルダン

『どのみち期待はしとらん。』


そして、紺門からギンガたちが現れる。


男性A

『出た!初出場で決勝まで勝ち上がったエトス!』

男性B

『すげーな!!たった3人で決勝まで勝ち進んだのかよ!?』

女性A

『違うわよ!あの猫耳フードの子いるでしょ?

 あの子はテイマーであの魔物を操っているのよ。』

女性B

『一体、どんなバトルを見せてくれるのかしら?』

モルガン

『あなた魔物ってことにされてるわよ。』

アイン

『あとで全員ハグしてあげなきゃ。』


両ギルドが闘技場に集う。


漆黒の翼A

『・・・』

漆黒の翼B

『・・・』

漆黒の翼C

『・・・』

漆黒の翼D

『・・・』


漆黒の翼は全員黙り込んでいる。


モルガン

『・・・

 ギンガ、エステル、アインちゃん。』

ギンガ

『ああ。』

エステル

『ええ。』

アイン

『わかってる。』

ギンガ

『こいつら、今まで戦ってきたやつらとは明らかに違う。』

エステル

『この威圧感。それに』

アイン

『ええ。ものすごい魔力ね。』

フレディ

『さあ、役者が出揃いました!

 ギルドNo.1の称号を手にするのは、

 決勝まで難なくのぼりつめてきた謎のギルド「漆黒の翼」なのか!?

 はたまた今大会初出場、新進気鋭のギルド「エトス」なのか!?

 笑っても泣いてもこれが最後の戦い!

 水都一武闘会 決勝戦 「漆黒の翼」対「エトス」!

 Ready、、、Fight!!』

会場

『わーーーーーーーー!!』


全員武器を構える。

漆黒の翼AとBは剣を、

漆黒の翼CとDは杖を装備していた。


ギンガ

『最初から全力で行く!

 必殺 銀河十字剣!』

漆黒の翼A

『・・・』


ギンガの攻撃を避ける。


エステル

『精霊よ 我が魔力を糧とし 水の力を与え賜え ウォーターストーム!!』

漆黒の翼C・D

『・・・』


エステルの攻撃を避ける。


アイン

『アイン流棍技 六の舞 恋死(こいし)天帆小(てほちい)!』

漆黒の翼B

『・・・』


アインの攻撃を避ける。


ギンガ

『こいつら全員素早いぞ!エステル!』

エステル

『わかった!

 精霊よ 風の力を与え賜え スピーダー!』


ギンガの素早さが少し上昇する。


ギンガ

『今度は逃がさない!

 必殺 瞬足連斬!』

漆黒の翼A

『!?』


ギンガの連撃の最後の一撃をくらい、後ろに吹き飛ぶ。


アイン

『素早さだったらわたしも負けないわよ!

 アイン流棍技 七の舞』


アインは棍棒を構える。


如愛棒(にょあいぼう)!』


アインの棍棒がものすごい速さで伸縮する。


漆黒の翼B

『速い!?』


攻撃をくらい後ろに吹き飛ぶ。


エステル

『精霊よ 我が魔力を糧とし 土の力を与え賜え ロックアップ!!』

漆黒の翼C・D

『下から!?』


地面から岩が出現し、後ろに吹き飛ばされる。


ギンガ

『全員一ヶ所に固まったぞ!たたみかけろ!』

エステル

『ええ!』

アイン

『わかったわ!』

ギンガ

『必殺 銀河流星剣!』

エステル

『精霊よ 我が魔力を糧とし 水の力を与え賜え ビッグバブル!!』

アイン

『アイン流棍技 一の舞 愛死天流(あいしてる)!』


漆黒の翼

『うわーーー!!』

『きゃーーー!!』


全員攻撃をくらい、倒れ込む。


ギンガ

『やったか!?』

モルガン

『・・・』

漆黒の翼A

『なるほどね。』

ギンガ

『!?』

漆黒の翼B

『まあ、及第点っていうところじゃないかしら?』

漆黒の翼C

『そりゃあ、決勝までくるギルドだ。

 それくらいいかないとむしろ困る。』

漆黒の翼D

『やっと退屈しないで済みそうかしら?』

エステル

『そ、そんな。』


全員、あまりダメージを受けていない様子であった。


漆黒の翼D

『後ろのお嬢さんは戦わないのかしら?

 あなたからいい感じの魔力を感じるのだけど。』

漆黒の翼C

『そうだな。

 きみも参戦してくれるともっと楽しくなりそうなんだが。』

モルガン

『・・・』

ギンガ

『お前らなんかおれたちだけで十分だ!

 必殺・・・

 !?

 ぐわあ!!』


ギンガは攻撃をくらい後ろへ吹き飛ぶ。


エステル

『ギンガ!?』

アイン

『ギンガちゃん!?』

ギンガ

『だ、大丈夫。』

漆黒の翼A

『ほう。頑丈だな。よく鍛えられてる。

 だが、、、

 この攻撃には耐えられるかな?』


漆黒の翼CとDが杖を構え、詠唱を始める。


漆黒の翼C

『精霊よ 我が魔力を糧とし 水の力を与え賜え』

漆黒の翼D

『精霊よ 我が魔力を糧とし 今ここに大いなる力 風の力を与え賜え』


【モルガン】

『上級術!?』


ギンガ

『うたせるか!アインちゃん!』

アイン

『わかってるわ!』


2人は詠唱を阻止するためC・Dに攻撃を仕掛けようとする。


漆黒の翼A

『おっと。』

漆黒の翼B

『邪魔させないわ。』


しかし阻止されてしまう。


ギンガ

『くそっ!エステル!』

エステル

『わかった!

 精霊よ 我が魔力を糧とし 水の力を与え賜え』

モルガン

『最初にくる水術はきっと陽動よ!

 後からくる風術が本命!

 そっちの方を阻止しないと!』

ギンガ

『わかった!』

漆黒の翼A

『ほう、こちらの作戦に気づいたか。』

漆黒の翼B

『いい観察眼をもっているじゃない。』


【モルガン】

ギンガとアインちゃんはあの2人に手こずっている。

エステルはまだ上級術をうてない。

最初の陽動を阻止するので精一杯のはず。

ここは上級術をうてるわたしが、、、


モルガンは左手を前に出す。


モルガン

『はあ、、、はあ、、、はあ、、、』


モルガンの呼吸が急に乱れる。


ギンガ

『やめろ!モルガン!』

モルガン

『だ、大丈夫。本命はわたしの方がちゃんととめてみせる。』

アイン

『ダメよ!モルガンちゃん!』

ギンガ

『くそっ!このままじゃ、、、

 こうなったらあの力を使う!』

漆黒の翼A

『あの力?』


モルガンが急にひざまづき震え出す。


ギンガ

『モルガン!?』

モルガン

『ふーーー、ふーーー』


【モルガン】

くそっ!

しっかりしろ!モルガン!

こんなこともうとっくに慣れているはずよ!

大丈夫!

いつもみたいに自分にうそをつけばいいだけ。

お願い!動いて!


漆黒の翼C

『ウォーターストーム!!』

エステル

『ウォーターストーム!!』


お互いの術が衝突し相殺される。


漆黒の翼D

『ゴッドストーム!!!』

ギンガ

『しまった!!』


闘技場全体を大嵐が襲う。


ギンガ

『うわあああ!!』

エステル・アイン・モルガン

『きゃあああ!!』


全員上級術をくらい倒れこむ。


ディーダス

『あーあ。これは勝負は決まっちゃったかな?』

ジョルダン

『・・・』

ギンガ

『はあ、、、はあ、、、はあ、、、

 みんな大丈夫か?』

エステル

『え、ええ。』

アイン

『な、なんとか。』

モルガン

『わ、わたしも。』


会場がざわめき出す。


ギンガ

『はあ、、、はあ、、、?』

会場

『ざわざわざわ』

男性A

『おい、あれって、、、』

女性A

『ええ、間違いない。』

女性B

『うそでしょ?』

男性B

『モルガンだーーー!!』

ギンガ・エステル・アイン

『えっ!?』

モルガン

『あっ!?』


モルガンのフードは脱がれ、その姿を露わにしていた。

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