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ep37「水都一武闘会開幕」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep37「水都一武闘会開幕」

【水都一武闘会当日 アンダイン闘技場】


アンダイン闘技場上空に花火が打ち上がる。

観客席は満席となっていた。


フレディ

『Ladies & Gentlemen!!

 ついに始まります、ここ水都アンダインで行われる(ねん)に一度の水都一武闘会!!

 天気は快晴!まさにバトル日和(びより)!!

 今年は一体どんな熱き戦いが見られるのでしょうか!?

 今年の参加ギルドは全16チーム!!

 その中からギルドNo.1の称号を手にするのは果たして一体どのギルドなのか!?

 解説はわたくしギルド「エクスプレイン」のリーダー、フレディが務めさせていただきます!

 どうぞよろしくお願いします!

会場

『わーーーーー!!』

『いいぞーーー!!』

『早くやれーー!!』


会場全体から歓声が湧き起こる。


フレディ

『それではまず大会の説明から始めさせていただきます!

 当水都一武闘会は4対4のトーナメント制のバトルとなります!

 トーナメントで最後まで勝ちあがったギルドこそが、ギルドNo.1の称号、そして優勝賞金1億pvを手にすることができるのです!

 そして!バトルのルールは昨年までとなにも変わりません!

 そう!「相手を殺すこと以外であればなんでもOK」!

 まさに鬼畜なルールだーーー!!』

会場

『いいぞーーー!!』

『どんどんぶっつぶせーーー!!』

フレディ

『なお、闘技場と観客席の間には協力な魔障壁がはられております。

 みなさま、ご安心して試合をお楽しみください。』


観客席の所々に魔術師が配備され、常時、魔障壁を展開していた。


男性A

『おい!見ろよあれ!

 ギルド「ナイキード」のリーダー「ジョルダン」じゃないか!?』

ジョルダン

『・・・』

女性A

『あっちには「アディー」のリーダー「ディーダス」がいるわ!

 きゃーー!かっこいい!』

ディーダス

『やっほー!』

男性B

『あっちには「マープ」のリーダー「プルマ」がいるぞ!

 なんてお美しいんだ。。。』

プルマ

『ふふふ!』

女性B

『なんで大物ギルドのリーダーたちがこんなに集まってるのかしら!?』

男性C

『やっぱりあれじゃないか!?

 超有名ギルド「漆黒の翼」が出るっていう噂は本当だったんじゃないか!?』

女性C

『きっとそうよ!

 でなければこんな大物ギルドの、しかもリーダーが直々にくるはずないもの!』

男性D

『しかしなんでその大物ギルドたちはこの大会に参加しないんだ?』

男性E

『お前知らないのかよ!一度この大会で優勝したギルドはもう大会に参加することはできないんだよ!』

男性F

『そう、あそこにいる大物ギルドは全部、過去に優勝経験のあるギルドなんだ。』

女性D

『今年は一体どこのギルドが優勝するのかしら!?』

女性E

『漆黒の翼が出るのが本当なのであれば、やっぱりそこじゃない!?』

男性G

『いやー、「マクドー」じゃないか!?

 リーダーマックマックのあの破壊力!

 見ていて気持ちがいいんだよな!

男性H

『いやいや、「ドナルディ」だろ!

 あんなチームワークがよくて堅固な陣形見たことないもんな!』

フレディ

『さーて!会場の盛り上がりも最高潮となったところで!

 みなさま大変長らくお待たせいたしました!

 第1回戦の始まりです!!』

会場

『うおーーーー!』

『いいぞーーー!』

『最初はどこが出るんだーー!』

フレディ

『第1回戦の出場ギルドはーーー!

 このギルドだーーーー!』


「白門」から4人の男たちが登場する。


フレディ

『白門から出てくるのは昨年惜しくも3回戦で敗退した、今回2回目の出場、ギルド「オールウェイズ」!!』


「紺門」からギンガたちが出場する。


フレディ

『そして紺門から出てくるのは今回初出場、ギルド「エトス」だーー!!』



ギンガ

『すっげー人がいるな。』

エステル

『なんだか緊張してきちゃった。』

アイン

『やったるわよーーー!!』

モルガン

『・・・』


モルガンは赤面し(うつむ)きながら歩く。


エステル

『どうしたの?モルガンちゃん?』

モルガン

『恥ずかし過ぎて死にそう。。。』


男性A

『おい、なんか魔物が紛れ込んでないか?』

女性A

『本当ね!ってことはあの3人の内、誰かがテイマーなのかもしれないわ!』

男性B

『なあ、あの女の子めっちゃかわいいな!しかも』

男性C

『お前も気づいたか。おれのパイ(がん)によるとGはあるな。』


ギンガ・モルガン

『G!?』


ギンガとモルガンはエステルの胸を見る。


エステル

『ちょっと2人ともどこ見てるのよ!?』

モルガン

『あ、あなたの牛さんそんなに大きかったの!?』

エステル

『Gじゃありません!もう少し、、、』

モルガン

『もう少し、、、なに?』


エステルは赤面する。


女性B

『あの猫耳つけてる子かわいいーーー♡』

女性C

『ほんとね!飼っちゃいたーい♡』

女性D

『顔が全然見えないわね。恥ずかしがり屋さんなのかしら。

 余計かわいいーーー♡』

モルガン

『・・・』


モルガンは再び赤面し俯く。

闘技場は、東側に「白門」。西側に「紺門」があり、中心部には円形の闘技場。

そして、闘技場と観客席の間には水深10メートルほどの水面が広がっていた。


ギルド「オールウェイズ」のリーダー「三郎」

『さあ、いくぞ弟たち。』

一郎

『オッケー兄さん。』

二郎

『ギットギトの(あぶら)まみれにしてやる。』

四郎

『にんにくの恐ろしさ、思い知らせてやる。』


ギンガは震えている。


エステル

『どうしたのギンガ?ギンガも緊張してるの?』

アイン

『武者震いじゃないかしら?』

ギンガ

『あ、あのお方は。。。』

エステル

『え?』

ギンガ

『あのお方は王都に本店をかまえる「元祖 三郎系ラーメン」の店主、「伝説の三郎」さんだ!』

モルガン

『は?』

エステル

『だれそれ?』

ギンガ

『お前ら知らないのかよ!

 シンフォリア大陸に三郎系ラーメンを広めた先駆者(せんくしゃ)だぞ!』

三郎

『ほう、少年。おれのことを知ってるとは。

 中々見どころがあるじゃないか。』

ギンガ

『おれ、あなたの大ファンなんです!

 王都に行ったらあなたのラーメンを食べることがおれの夢でした!

 あとでサインいただけませんか!?』

三郎

『いいだろう。

 サインとは言わず、おれたちに勝つことができたら、おれ自ら三郎系ラーメンを作ってやろう。』

ギンガ

『本当ですか!?』

三郎

『ああ。男に二言はない。』

ギンガ

『よっしゃー!絶対勝つぞみんな!』

アイン

『もちろんよ!』

エステル

『ちょっと趣旨は変わってるような気がするけど、、

 でももちろん勝つわ!』

モルガン

『わたし、にんにくの臭いダメだから端っこの方にいるわね。』

フレディ

『さあ、それではいきましょう!

 水都一武闘会 第1回戦 オールウェイズ対エトス!

 Ready、、、Fight!!』

会場

『わーーーーーーーー!!』




【闘技場控え室】


三郎系ラーメンを食べるギンガ。


ギンガ

『うっめーーー!

 なんてうまいんだこのラーメン!

 ああ、生きててよかった。。。』

モルガン

『ううっ、、、にんにく臭い、、、気持ち悪くなってきた、、、』

エステル

『大丈夫モルガンちゃん?

 リュックサックに鼻栓あるからいま持ってくるわね。』

アイン

『なんだかわたしもお腹空いてきたわね。

 この後の2回戦終わったらわたしもいただいていいかしら?

 ただしにんにく抜きで!』

三郎

『おうよ!』

一郎

『しかし、まさか負けると思わなかったな。』

二郎

『お前さんたちめちゃくちゃ強いな。

 まさか1回戦で敗退するとは思わなかった。』

四郎

『そこの少年にはにんにくの恐ろしさが通じないんだもんな。』

ギンガ

『みなさんのラーメンに鍛えられてますから!』

スタッフ

『ギルドエトスの皆さん。そろそろ2回戦が始まりますので闘技場の方までお願いします。』

ギルド

『えっ!?もう!?』


急いでラーメンを食べるギンガ。


ギンガ

『よっしゃ!この調子で2回戦も勝つぞ!

 ぶっ!

 あっごめん。気合い入り過ぎた。』

アイン

『くさっ!にんにくくさっ!』

エステル

『モルガンちゃん!モルガンちゃん!』

モルガン

『・・・』


モルガンは白目をむき失神している。


三郎

『大丈夫か?このギルド?』

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