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ep36「呼び込み」

第3章『水の大精霊 オンディーヌ』

ep36「呼び込み」

【水都一武闘会前日 ウォーク商店街】

ギンガ

『お願いします!

 どうかおれたちと一緒に武闘会に出てください!

 お願いします!』

エステル

『お願いします!』

アイン

『お願いします!』


3人は看板を持ち、呼び込み活動をしている。


ギンガ

『そこのお兄さん!

 一緒に武闘会に出てくれませんか!?

 出るだけで大丈夫ですから!』

男性A

『えっ!ぼくが!

 嫌だよあんな危ない大会。

 あの大会は出るもんじゃなくて見るのが楽しいんだよ。』

エステル

『お願いします!

 わたしたちと一緒に参加してくれませんか!?』

女性A

『ムリムリムリ!

 出るのだけは絶対にいや!

 見るのは全然いいけどね!

 あんなエキサイティングなイベント他にはないもの!』

アイン

『お願いお兄さん♡

 一緒に大会に出てくれない♡

 優勝賞金は全部あげるから♡』

男性B

『ぎゃーーー!魔物がでたーーー!』


男性が逃げていく。


アイン

『失礼な人ね!ふんっ!

 こっちから願い下げよ!』


モルガンが通りかかる。


モルガン

『あなたたち一体なにをやっているの?』

ギンガ

『なにって呼び込み活動だよ。

 このままじゃ武闘会に参加すらできないんだ。

 なんとしてでも今日中にあと1人集めないと。』

エステル

『モルガンちゃんはここで何してるの?』

モルガン

『ちょっと野暮用で。

 それよりこんなとこで一般人に呼び込んだところで集まりはしないわよ。

 ギルド集会所でやらなきゃ。』

ギンガ

『そんなの、もうとっくにやったよ。』

モルガン

『え?』

エステル

『もちろん最初はギルド集会所でいろんな人に協力を依頼したわ。

 だけど、、、だめだったの。』

アイン

『優勝賞金は全部あげるっていう条件付きでもね。』

ギンガ

『お願いします!

 どうかおれたちと一緒に武闘会に出てください!

 お願いします!』

モルガン

『そんな有名になってみんなからちやほやされたいの?

 あなた承認欲求が強そうなタイプには見えなかったけど。』

ギンガ

『・・・

 そこのお兄さん!

 一緒に武闘会に出てくれませんか!?』

モルガン

『無視!?』

アイン

『妹さんに気づいてもらうためよ。』

モルガン

『妹?』


【モルガン】

エステル

『妹を探しているのよ。』


エステル

『わたしたちのギルド名「エトス」は、わたしたちの生まれ故郷の村の名前からとってるの。

 だからこのギルド名が広まればもしかしたらドウランちゃん、、、

 ギンガの妹さんの耳にも入って、向こうもわたしたちを探すようになるんじゃないかなと思って。』

アイン

『だからこの大会はわたしたちにはうってつけの大会なのよ。』

モルガン

『そうだったの。。。』


モルガンは考え込む。


モルガン

『参加するだけでいいの?』

エステル

『え?』

モルガン

『参加するだけでいいんだったらわたしが出てあげる。

 もちろん優勝賞金は全部いただくけど。』

エステル

『で、でも。。。』

ギンガ

『ダメだ。』

モルガン

『え?』

ギンガ

『この街の法律も通用しないルールなんだろ?

 そんなのに出させるわけにはいかない。』

アイン

『そうね。

 そんな状況であなたが出てしまうとどうなるかはあなた自身が一番よくわかってると思うけど?』

モルガン

『もちろんわかってるわよ。

 でもじゃあどうするの?

 このままだと大会に出ることすらできないのよ?』

ギンガ

『・・・』

モルガン

『大丈夫よ。

 言ったでしょ?そういうのには慣れてるから。

 それに、ないとは思うけど万が一にあなたたちが優勝した場合、わたしだって助かるし。』

アイン

『本当に出てくれるんだったら1つ手があるわよ。

 要はモルガンちゃんだってバレなければいいだけの話でしょ?

 けど、本当にそれでいいの?』

モルガン

『お互いに利益が一致してると思うけど?』

アイン

『どうするギンガちゃん?』

ギンガ

『・・・・・

 

 本当にいいのか?』

モルガン

『しつこいわね。いいって言ってるでしょ。』

ギンガ

『わかった。。。

 けど、絶対におれたちの後ろに隠れてろよ。

 それと、おれたちになにがあっても手助けしないこと。

 もしおれたち全員がやられた場合すぐに降参すること。いいな?』

モルガン

『言われなくても最初からそのつもり。』

アイン

『大丈夫よ!

 この白馬の王子様が守ってくれるわ!

 でしょ?ギンガちゃん?』

ギンガ

『ああ。絶対に守ってやる。』

モルガン

『え?』

エステル

『「みんなで」だよ!アインちゃん!』

アイン

『え、ええ。ごめんなさい。

 今のはボケるタイミングを間違えたわ。

 ほんとごめんなさい。』

モルガン

『それで手があるっていうのは?』

アイン

『ふっふっふ。それはね。』

モルガン

『?』




【宿】

ギンガ・モルガン

『・・・・・』

エステル

『きゃーーーーーーー!かわいい!モルガンちゃん!』

アイン

『モルガンちゃんに絶対似合うと思って買っておいたのよ!』


モルガンはサイズ感の合っていないダボダボした、猫耳フード付きのピンク色のパーカーを来ている。


アイン

『このフードで顔を隠せば誰もモルガンちゃんだとは気づかないわ。』

ギンガ

『これ、逆に目立ってないか?』

エステル

『大丈夫よ!どこからどう見てもかわいい子猫ちゃんにしか見えないもの!』

モルガン

『やっぱり出るのやめようかしら。。。』

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