ep33「ルール」
第3章『水の大精霊 オンディーヌ』
ep33「ルール」
【ギルド集会所2階】
受付嬢
『はい。これが報酬の「水都一武闘会の参加券」になります。
もし参加される場合はこのまま受付を行いますが。』
ギンガ
『お願いします!』
受付嬢
『それでは、この書類に参加メンバーの名前を4人お書きください。』
ギンガ
『よ、4人!?』
受付嬢
『え、ええ。そうです。
水都一武闘会のルールはご存知ないですか?』
ギンガ
『はい。教えてください。』
受付嬢
『わかりました、それではご説明させていただきます。
水都一武闘会は4対4のトーナメント制のバトルとなります。
トーナメントは当日、くじ引きで決まります。
バトル時のルールは「相手を殺すこと以外であればなんでもあり」となります。
エステル
『な、なんでもあり!?相手を殺すこと以外は!?』
受付嬢
『はい。』
ギンガ
『ほぼほぼルール無用みたいなものじゃないか。
よくそんなルール、騎士団が承諾したな。。。』
モルガン
『主催者が違うもの。』
ギンガ
『主催者?』
モルガン
『水都一武闘会の主催はユニオンですもの。』
エステル
『ユニオンって?』
アイン
『国や騎士団から干渉を受けない独立組織のことね。
ギルドは全てユニオンに属することになるから、わたしたちもすでにユニオンの一員になっているわよ。』
エステル
『知らなかった。』
モルガン
『そう。だからこの街の法律や王国の決まり事でさえもこの大会には一切通用しないのよ。人殺し以外はね。』
ギンガ
『そ、そんなすごい大会だったとは。』
受付嬢
『どうされますか?
参加されない場合は参加券をpvに換金することができますが。』
ギンガ
『いや、必ず出ます。』
モルガン
『わたしはおすすめしないわね。
今のあなたたちの実力じゃ優勝は厳しいと思うわよ。』
ギンガ
『やってみないとわからないだろ。
絶対にこの大会で優勝しなきゃいけないんだおれは!』
モルガン
『まあ、確かに優勝賞金は魅力的だものね。』
ギンガ
『違う!』
モルガン
『え?』
ギンガ
『そんなものはどうだっていい。
絶対に優勝してこのギルド名を広めてやるんだ!』
モルガン
『どういうこと?』
エステル
『わたしたちのギルド名「エトス」っていうの。
ちょっと事情があって、このギルド名をいろんな人に知ってもらいたいのよ。』
アイン
『ちょっとギンガちゃん水くさいじゃない!
そこは「おれは」じゃなくて「おれたちは」でしょ?』
ギンガ
『え?ああ、ごめん。』
エステル
『でもあともう1人どうするの?』
ギンガ
『・・・
どうしよう。』
モルガン
『・・・』
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