ep28「花売りの少女」
第3章『水の大精霊 オンディーヌ』
ep28「花売りの少女」
【4年前 水都アンダイン】
モルガン8歳
『ただいまー!』
モルゲン(モルガンの父)
『おかえりモルガン。』
メレガン(モルガンの母)
『おかりなさいモルガン。』
モルゲンとメレガンは花の手入れをしている。
モルガンの家はウォーク商店街近くにある2階建ての石造りの白い家で、1階は花屋となっていた。
モルガン
『見て見てー!テストでまた100点とったの!
しかも今回のテストで100点だったのわたしだけだったんだって!』
モルゲン
『おー!すごいじゃないか!』
メレガン
『すごいじゃない!』
モルガン
『へへへー!』
モルゲン
『モルガンは頭もいいし、わたしたちよりも魔法の才もあるから、もしかしたらご先祖モルダン様の生まれ変わりなのかもしれないな。』
メレガン
『しっ!あなた周りに聞こえるわよ。』
メレガンは周囲を見渡す。
メレガン
『気をつけてよね。わたしたちがヴィングトン大陸人だって周りにバレたら。』
モルゲン
『わかってるよ。すまなかった。』
モルガン
『?』
モルゲン
『モルガン、宿題はでているのかい?』
モルガン
『ううん。今日は出てないよ。』
モルゲン
『そうか。ならお店の方を手伝ってくれるか?』
モルガン
『いいよ!』
モルガンは2階の自室へ行き、荷物を置きに行く。
【ウォーク商店街】
モルガン
『お花はいかがですかー?』
モルガンは花を持ちながら、ウォーク商店街を歩く人たちに売りこみをする。
おじさん
『おや、かわいいお嬢ちゃんだね。お花を売っているのかい?』
モルガン
『はい!お花買いませんか?今ならこの小さいお花も一緒に付けますよ!』
おじさん
『あっはっは!商売上手だねお嬢ちゃん!
それじゃあ、今日は妻との結婚記念日だからプレゼント用にたくさん買っていこうかな!
お嬢ちゃんが手に持っている以外にもまだお花はあるかい?』
モルガン
『はい!もちろんです!お店がすぐ近くにあるのでご案内します!』
おじさん
『ありがとう。』
モルガンはおじさんの手を引っ張り、自宅へと案内する。
【都立アンダイン学園】
女子生徒A
『すごーい!モルガンちゃん!
この前のテストもまた100点だったの!?』
モルガン
『そうよ。でもそこまで難しい問題でもなかったよ。』
女子生徒B
『えー?難しかったよ!
わたしなんか全然だめだめでお母さんにこっぴどく怒られたもの。』
女子生徒C
『ねえモルガンちゃん。今いいかな?
ここの問題を教えてほしんだけど。。。
全然わからなくて、、、』
モルガン
『いいよ。この問題はね、、、
この公式を当てはめれば、、、ほらできた。』
女子生徒C
『ほんとだ!そうやって解けばよかったのね!
ありがとうモルガンちゃん!』
モルガン
『いいえ。またわからないところがあったらいつでも聞いて。』
女子生徒C
『ありがとう!』
女子生徒B
『ねえモルガンちゃんこの問題がわからないんだけど。』
モルガン
『これはね、、、ってこれは今日の宿題じゃない?
自分の代わりにわたしにやらせて宿題を終わらせようとしたわね?』
女子生徒B
『バレたか!』
モルガン
『こいつ!』
女子生徒A
『ふふふ!』
【放課後】
Aチーム
『かってうれしいはないちもんめ♪』
Bチーム
『まけてくやしいはないちもんめ♪』
Aチーム
『あのこがほしい♪』
Bチーム
『あのこじゃわからん♪』
Aチーム
『そうだんしましょ♪』
Bチーム
『そうしましょ♪』
全員
『きーまった!』
Aチーム
『おさきにどうぞ♪』
Bチーム
『モルガンがほしい♪』
Aチーム
『デンダがほしい♪』
A・Bチーム
『じゃんけんぽん!』
男子生徒A
『だー!負けた!
モルガンをとられてしまった!』
女子生徒B
『なにやってるの!モルガンちゃんがいないとこのチーム負けるわよ。』
男子生徒A
『しょうがないだろ。じゃんけんは運なんだから。
また奪い返せばいいじゃないか。』
男子生徒D
『やったー!モルガンがこっちのチームに入ったぞ!』
女子生徒D
『これでこっちのチームの勝ちは確実ね!』
モルガン
『ふふふ!』
男子生徒A
『なあ!次はこれで遊ばないか!?』
手にはおもちゃの水鉄砲を持っていた。
男子生徒B
『えっ!?それってこの前発売されたトイウォーターガンじゃん!
いいなー!』
男子生徒A
『へっへっへっ!この前お父さんに買ってもらったんだ!いいだろー?』
モルガン
『それでどうやって遊ぶの?』
男子生徒A
『いいか?よく見てろ。』
男子生徒Aはトイウォーターガンに魔力をこめる。
すると銃口から水が噴出された。
男子生徒B
『す、すっげー!』
男子生徒C
『かっこいい!』
女子生徒B
『ほんと男子ってこういうの好きだよね。』
モルガン
『これでどうやって遊ぶの?』
男子生徒A
『ほんとはみんなしてこれを持ってればサバイバルゲームとかやりたいんだけど、今はこれしかないだろ?
だから、誰が一番水を遠くまで飛ばせるか勝負するんだ!』
男子生徒B
『いいねそれ!』
男子生徒C
『おもしろそう!』
男子生徒A
『負けたやつは、今日でた宿題全員分やるってことで!』
男子生徒D
『いいね!やろうやろう!』
女子生徒A
『くだらなーい。』
女子生徒C
『ほんとほんと。』
女子生徒B
『わたしもパス。みんなの分の宿題なんてやってられないし。
みんなあっちいこ。
ほら、モルガンちゃんも。』
モルガン
『う、うん。』
男子生徒A
『おやおや。
優等生のモルガンさんまで逃げるのですかな?
どうやら優秀なのは頭だけのようで、実技の方はまったくってことですかな?』
モルガン
『なんですって!?』
女子生徒A
『モルガンちゃん、あんな挑発にのらない方がいいよ。』
女子生徒B
『そうよ。あっちで一緒に別の遊びしましょ。』
男子生徒A
『そうそう。お本を読んでいる方がお似合いですわよ優等生さん?』
女子生徒A
『やめなさいよ!』
モルガン
『いいわ。やってあげる。』
女子生徒A
『えっ?』
女子生徒B
『モルガンちゃん。』
男子生徒A
『そうこなくっちゃなモルガン!
優等生の実力を見せてくれよ!』
モルガン
『言われなくても見せてあげるわよ!
あとで泣きを見てもしらないから!』
モルガンはトイウォーターガンを受け取る。
【モルガン】
モルゲン
『いいかいモルガン。外で絶対に魔法を使っちゃいけないよ。魔力をこめるのすら禁止だからね。』
モルガン
『どうして?』
メレガン
『お願いモルガン。』
モルガン
『わかった。』
・・・
大丈夫。
魔力を抑えて撃てば問題ないはず。
モルガンはトイウォーターガンに魔力をこめて撃ち出す。
すると銃口からものすごい勢いで水が噴出された。
男子生徒A
『えっ?』
男子生徒たち
『うわーーー!!』
女子生徒たち
『キャーーー!!』
モルガンがトイウォーターガンで発射した水弾は校舎の一部を破壊していた。
男子生徒A
『お、お前。なんだよそれ。』
モルガン
『えっ?』
モルガンのお腹周りには黒色の円が現れていた。
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