ep25「水都一武闘会」
第3章『水の大精霊 オンディーヌ』
ep25「水都一武闘会」
【翌朝 宿】
エステル
『かわいいモルガンちゃん!』
モルガン
『そ、そう?』
アイン
『とっても似合ってるわよ!この街のイメージカラーとピッタリね!』
モルガン
『あ、ありがとう。』
モルガンは白色のワンピースを身にまとい、胸と頭には紺色の紐のリボンを付けていた。
エステル
『どうギンガ!?モルガンちゃんかわいいでしょ!?』
ギンガ
『ふっ。馬子にも衣装だな。』
モルガン
『ふん!』
モルガンはギンガのすねを思いきり蹴る。
ギンガ
『いってー!!
なにすんだこのクソガキ!!』
モルガン
『ふん!』
アイン
『まったく、相変わらずレディの扱いがへたねギンガちゃん。』
ギンガ
『レディ!?このクソガキが!?』
エステル
『失礼でしょギンガ。』
ギンガ
『わかったよ、じゃあ、、、
カメレオンの保護色みたいでお似合いだよ!』
モルガン
『ふん!』
ギンガ
『いってーーー!!』
エステル・アイン
『はあ、、、』
【ギルド集会所 2階】
クエストボードを見る4人。
ギンガ
『すっげ!』
アイン
『さすが都会。報酬額が桁違いに高いわね。』
エステル
『どのクエストにする?』
ギンガ
『一番金額がでかいのは、、、これだな!
「上級クエスト 幽霊討伐依頼」。報酬100万pv!』
エステル
『ゆ、ゆうれい!?む、無理よ!
わたしホラー系苦手なの知ってるでしょ!?
やめときましょうその依頼は!ねっモルガンちゃん!?』
モルガン
『わたしはそんな非科学的なものは信じない。』
ギンガとアインは見つめ合う。
ギンガ
『モ、モルガン!?う、後ろ!?』
モルガン
『えっ?』
アイン
『バッドモーニング♡』
アインは懐中電灯を自分の顔に照らす。
モルガン
『きゃーーーーーーー!!ゆ、ゆうれい!?』
ギンガ
『あっはっはっはっ!
なにが非科学的なものは信じないだよ!』
エステル
『2人ともからかわないの!かわいそうでしょ!』
3人組の男が近寄ってくる。
ギルド「スイソー」の男A
『なんだなんだ、ずいぶんと楽しそうだな。
君たちも「水都一武闘会」に参加しにきたのかい?』
ギンガ
『水都一武闘会?』
ギルド「スイソー」の男B
『ん?なんだい、君たちもてっきり参加者だと思ったんだが。』
エステル
『モルガンちゃん知ってる?』
モルガン
『年に一度、この街で行われる武闘会よ。
ギルド同士で戦って、この街のギルドNo.1を決める大会。』
ギンガ
『へー、そんなのがあるんだ。』
ギルド「スイソー」の男C
『なんと言っても目玉は優勝賞金なんだよな!』
アイン
『いくらなの?』
ギルド「スイソー」の男C
『それがなんと1億pv!!』
ギンガ・エステル・アイン
『い、1億!?』
ギルド「スイソー」の男C
『ははは!やっぱり驚くよな!
しかも王都の通行証と、王都までの切符付き!
だから毎年優勝者は王都に移住して優雅に暮らしているっていう話だぜ!』
エステル
『夢のある話ね!』
ギンガ
『どうすれば参加できるんですか?』
ギルド「スイソー」の男B
『中型級の魔物を1体倒すこと。
ほら、そこのクエストボードに中型級の魔物討伐依頼がたくさん出てるだろ?
今の時期の報酬は武闘会の参加券に変わっているんだ。』
アイン
『ちなみに優勝候補は?』
ギルド「スイソー」の男A
『そうだな、、、
おれの予想だとまずは、ギルド「マクドー」。
リーダー「マックマック」を中心とする攻撃型のギルドで、リーダーマックマックのパワーがとてつもなく強くて、一撃でも攻撃をくらうと戦闘不能になるっていう話だ。
次は、ギルド「ドナルディ」。
これはさっきのギルドとは真逆で防御型のギルドだな。
チームワークが抜群で、あの堅固な陣形を崩すのは骨が折れるだろうな。
しかしなんと言っても本命はあれだな!
ギルド「漆黒の翼」!!
ギンガ
『漆黒の翼?』
ギルド「スイソー」の男A
『ああ、悪いやつからお金を奪い取り、貧困な人たちにそのお金を配るとされる超有名、超最強ギルドだ。
まあ、いわゆる義賊ってやつだな。
今までこの武闘会の参加歴はないんだが、なぜか今年は参加するっていう噂がでている。』
エステル
『へえ。いろんなギルドがあるんですね。』
ギルド「スイソー」の男B
『まあ、もし参加するつもりがあるなら急いだ方がいいぞ。
参加申込は3日後までだからな。』
そう言うとギルド「スイソー」の男たちは去っていった。
エステル
『どうする?』
ギンガ
『もちろん!』
ギンガ・アイン
『出るでしょ!!』
モルガン
『・・・』
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