ep22「泣かないで」
第2章『3人目』
ep22「泣かないで」
【エアンコ村】
コンセン
『お姉ちゃんたちもう行っちゃうの?』
涙ぐむコンセン。
エステル
『うん、急ぎの用事があってね。また遊びにくるから泣かないで。』
アイン
『そのとおりよコンセンちゃん!だからかわいい笑顔で見送ってくれるとお姉ちゃんたち嬉しいな!』
コンセン
『わかった。。。
元気でねお姉ちゃんたち!また必ず遊びにきてね!』
コンセンの父
『皆さま本当にお世話になりました。』
受付嬢たち
『元気でねみんな!』
いろんなギルドの人たち
『達者でな!またどこかで!』
3人は手を振り、エアンコ村を後にする。
【ブラッデン大陸 魔王城】
ガロイセン
『魔王様、ガロイセンただいま戻りました。』
???
『聞いたわよガロイセン。精霊剣を回収できずに無様に敗北したって!』
???
『・・・』
ガロイセン
『なんだと!?』
???
『そんなに殺気をむき出しにしないでよ。事実じゃない。』
魔王
『やめんか2人とも』
ガロイセン・???
『はっ!』
ひざまづく2人。
魔王
『ガロイセン、報告を』
ガロイセン
『はっ!シンフォリア大陸の北端にある「エトス村」というところで精霊剣を発見。
しかし、精霊剣の使い手の攻撃により負傷を負ってしまい、精霊剣を回収できず戻ってまいりました。』
???
『無様ね。』
魔王
『そうか。何体宿していたんだ?』
ガロイセン
『い、一体です。。。』
魔王
『なに?』
ガロイセン
『た、大変申しあげにくいのですが、火の大精霊イフリートのみです。。。』
???
『あっはっはっは!たった1体しか入っていない精霊剣に負けちゃったの?
ずいぶんと落ちぶれたものね!
まだ100年前の傷が完全に癒えていないんじゃないかしら?』
ガロイセン
『今ここで証明してやろうか?』
魔王
『やめろと言っているだろ!』
魔王からものすごい魔力が漏れ、全員黙り込む。
魔王
『ガロイセン、お前の実力はわかっている。
何かイレギュラーが起きたんだろ?
何があった?』
ガロイセン
『それが精霊剣の使い手、、、ギンガと呼ばれていた少年から異常な力を感じました。』
魔王
『ほう。異常とは?』
ガロイセン
『やつと戦ったときに感じた魔力は明らかにイフリートだけのものではありませんでした。
異常なほどの魔力量に異質な魔力。
直接攻撃をくらってわかりました。
やつの中には何かがいると!』
魔王
『何か?』
ガロイセン
『申し訳ございません、うまく説明できないのですが、、、
魔王様とはまた違った凶々しい力です。』
魔王
『凶々しい力、、、異常なほどの魔力量に異質な魔力、、、そうか。
ふっふっふっ。はーはっはっはっはっはっ!』
ガロイセン
『魔王様?』
魔王
『よくやったガロイセン!!』
ガロイセン
『?』
魔王
『ようやく見つけたぞ!!』
ガロイセン
『見つけたとは?』
魔王
『確かその者の名を「ギンガ」と言ったな?』
ガロイセン
『はい。』
魔王
『ガロイセン、精霊剣の回収はもういい。
お前には別の重要なことを頼みたい。』
ガロイセン
『重要なこと?』
魔王
『ああ。エトス村を滅ぼしたお前でしかできないことだ。』
魔王
『ミリエーヌ』
ミリエーヌ
『はっ!』
魔王
『あれの回収は順調か?』
ミリエーヌ
『はい魔王様。
例のやつから上質なものが届いております。』
魔王
『そうか。そのまま引き続き頼む。』
ミリエーヌ
『承知いたしました。』
ガロイセン
『魔王様、これはどういたしましょう?』
魔王
『それには重要な役割ができた。俺が預かろう。』
ガロイセン
『かしこまりました。』
魔王
『さて、、、
お前にもやってもらいたいことがある。』
???
『・・・』
第2章『3人目』 完
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!