ep21「説明責任」
第2章
ep21「説明責任」
【エアンコ村 宿】
アイン
『さて。。。
寝る前に今日中に片付けないといけない大事な話があるわギンガちゃん。』
アインは真剣な表情でギンガを見つめる。
ギンガ
『わかってる。あの力のことだろ?』
アイン
『ええそうよ。
あの力は一体何?
わたしも旅をしてきてそれなりに強い人にも出会ってきたけど、あの力は異常よ。
説明責任を求められるほどのね。』
ギンガ
『・・・』
ギンガは右手に魔力をこめて柄を出す。
アイン
『柄?』
エステル
『あの時の。。。』
アイン
『あの時?』
エステルは説明をはじめる。
アイン
『なるほどね。その火魔洞窟で手に入れたのがその武器ってことね。
じゃああの時ギンガちゃんからでてきてたのは、あの「火の大精霊イフリート」だったと。』
ギンガ
『ああ、そのとおりだ。』
アイン
『入手経路についてはわかったわ。
でも結局その武器は一体なんなのかしら?』
ギンガ
『イフリートからは、「精霊剣」っていう、精霊を宿すことで戦うことができる伝説級の武器だっていうことくらいしか俺も聞いてない。』
アイン
『精霊剣、、、聞いたことがないわ。。。
精霊を宿すことで戦うことができる、、、だからあの時イフリートちゃんがその柄に吸収されることで大剣に変形して戦うことができたってわけね。
あの異常な魔力についても納得いったわ。
イフリートちゃんから分けてもらってたのね?』
ギンガ
『そう。俺の魔力量をMAXで10、イフリートの魔力量をMAXで100だとすると、あの姿になると魔力量は合算して110になるっていうイメージかな。
でもあの姿で攻撃するとすごい疲れるんだよな。』
アイン
『というと?』
ギンガ
『ほら、技は体力を消費して術は魔力を消費するだろ?
あの姿で攻撃しているのは術技だから、体力魔力両方を消費するってわけ。』
アイン
『なるほどね。つまり土壇場でないとあの力は使えないと。』
ギンガ
『そう。だから普段から使うためにはもっと鍛錬をして体力も魔力も底上げしないと!』
エステル
『ねえ、イフリートさんから聞いたってことはお話できるってこと?』
ギンガ
『できるよ。何か聞きたいことがあれば聞いてみるけど。』
アイン
『そうね。。。
例えば他の大精霊もその武器に宿すことは可能なのかしら?』
ギンガ
『どうなんだイフリート?』
イフリート
『左様。他の大精霊もこの精霊剣に宿すことは可能である。』
ギンガ
『可能だってさ。。。
!!』
ギンガはあることを思いつく。
ギンガ
『ってことは他の大精霊も味方にすれば俺はもっともっと強くなれるってことじゃないか!?』
エステル
『他の大精霊。。。伝承では、シンフォリア大陸に存在するとされている四大精霊は
「火の大精霊 イフリート」
「水の大精霊 オンディーヌ」
「風の大精霊 シルフィード」
「地の大精霊 ノーム」
だったはず。』
アイン
『そのとおりよ。
そしてこれからわたしたちが向かう「水都アンダイン」、、、
これは、、、におうわね。。。』
ギンガ
『ああ。おそらくいるぞ。
水の大精霊 オンディーヌ!』
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!