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365本の花

作者: 西川 新

日々生きている中で感じる

心の動く感覚が

時より葉っぱとなって降りかかる


その葉と共に

編み出す言葉は繊細で

その葉と共に

唄う唄はどこまでも孤独だ



日々生きている中で

明日が今日となる時に

降りかかってくる花がある


その花と共に

編み出す言葉は鮮明で

その花と共に

唄う唄はどこまでも愛おしい



私は名付けた



葉と共に紡ぐ唄を

私は(うた)と名付けた


みんながそう呼んでいるように

そう呼んだ



花と共に紡いだ昨日を

私は証と名付けた


私だけが知ってればいい

私が必死に生きた証と呼んだ



(うた)も証も丁寧に

綺麗に心の中に

敷き詰めていく


私の好きだけが詰め込まれた

私が私である証


枯れないように失くさないように

丁寧に丁寧に敷き詰めていく




今年もたくさん

見つけられるといいな


私の好きをたくさん

見つけられるといいな



感じるがままに生まれた葉と

365本の花を敷き詰めた心に


去年という名のラベルを貼ろう

去年の私が生きていた証を

心の中にしまい込む




また一年が始まる

また懲りずに始まる




どうか今年も

光溢れる一年になりますように



願うように祈るように

静かに語りかけた

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― 新着の感想 ―
[一言] 降り積もる葉 舞い降る花 一つ一つが丁寧に心敷き詰められて 大切に仕舞われていくんですね 枯れないように 綺麗に いろんな色の花 いろんな模様の花 色とりどりの花が 心に咲いているので…
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