表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうラジオ大賞3

童話警察24時! お菓子の家に家宅捜索!

掲載日:2021/12/11

 ここは深い森の中にある、お菓子の家。

 子供を食べる老婆が住んでいる。


「すみませーん! すみませーん!」


 乱暴に扉がノックされ、クッキーの扉に穴が開く。

 そこからスーツを着たガタイの良い男が入って来た。


「なんだい⁉ 人の家を壊さないでおくれ!」

「童話警察です!

 こちらに男の子と女の子がいますね?

 隠しても無駄です」

「ちょ! 勝手に入るんじゃないよ!」


 遠慮なく地下室へ向かう男。

 牢に入れられた男の子と、その世話をする女の子がいた。


「見つけましたよ」

「この子たちは私の胃袋に収まるんだよ!

 人の食料に手を出さないでおくれ」

「あなたに用はありません。

 私が会いに来たのは……」


 男は兄妹に令状を見せる。


「君たちはこの老婆を竈に入れて焼き殺そうとしたね?」

「「はい」」

「えええええええっ⁉」


 兄妹の告白に白目をむく老婆。


「だめだよ……最近は描写に厳しい世の中だから。

 もっとソフトに殺してあげないと」


 身をかがめて女の子に視線を合わせ、優しく微笑む男。


「でも……どうやって?」

「例えば毎日の食事に塩をたくさん入れて、塩分過多で殺すとか。

 脳血管障害を引き起こすリスクが跳ね上がるし、

 老婆を葬り去るにはもってこいだよ」

「なんて恐ろしいことを教えてるんだい!」


 さすがに我慢ならない老婆は文句を言う。


「今時、竈に入れて焼き殺す話なんて子供に見せられませんよ。

 でも死因が塩分過多であれば、

 実在するリスクを子供たちに教えることもできます」

「私が殺されるのは前提なのかい⁉」

「ええ、だってこれ、そう言う話ですから」


 真顔でそう答える男に、老婆はうそ寒いものを感じる。


「あっ! いいことを思いつきました!

 不摂生の危険性を啓蒙する話にしてはいかがでしょうか?

 あなたがお菓子を延々と食べ続ければいいんですよ!」

「ええっ……」

「決まりですね」


 それから男は老婆を椅子に縛り付け、動けなくした。


「これからお菓子の家を全てあなたに食べてもらいます。

 体調を崩し、通院を余儀なくされる様子を物語にしましょう」

「こんな話、童話じゃないよ! サイコホラーだよ!」

「何をいってるんですか?

 人を食べたり、焼き殺したりする話の方がずっとサイコです。

 童話としてはこちらの方が適切です。

 ではさっそく……あーん!」

「嫌だあああああ!」




 老婆はお菓子を無理やり食べさせられ、体調を崩して入院しました。


 偏った食生活を続けると生活習慣病にも繋がります。

 食事は三食にわけ、バランスよくとりましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 発想が素晴らしいです! 展開も巧みで、面白く読めました。 食生活の不摂生はいけませんね^^;
[良い点]  勢いが良いと思いました。 [気になる点]  それは本当に警察ですか(●´ω`●)?
[一言] あとは運動不足と歯磨きしない、も付け足しましょうかね。_φ(・_・
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ