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ヒレイスト物語  作者: 瑛
第2部 第3章 ”変化”と
87/176

23-2

「ビスそろそろ昼食よ。どうするの?」



「あー。部屋で取ろうと思うのですが宜しいですか?」



「ええ、いいわよ。」



驚いた。ダメと言われると思っていた。いつもそうだったから。聞き間違いかと思いもう一度聞いてしまう。



「本当によろしいんですか?」



「いいって言ってるでしょ。くどいわね。それとも私と食事がしたいの?」



怒られてしまった。しかし、この返答は困る。なんと言っても角が立つ。



「ええと、したいのは山々なんですが、その・・・」



詰まっている様子を見ていられなかったのか、シェーンが俺の言葉を待たずに声を出す。



「意地悪な質問をしてしまったわね。一人になりたいんでしょ。今日ぐらいは許してあげる。」



敵わない。一生かけても敵わないのではないかと思ってしまう。



「ありがとうございます。」



「午後はどうするの?」



「午後ですか?特には決めていませんでした。」



「そう。なら、私に時間をくれないかしら?」



午後までには少し落ち着いているだろう。それにシェーンと話さないといけないこともある。早い方がいいと思った。



「いいですよ。場所はここですか?」



「いえ、私の部屋にきて。私は気長に待っているから、落ち着いたら来てちょうだい。」



「助かります。」



「じゃあ、私はもう行くから、また後でね。・・・あ、そうそう。その本部屋に持って行って見てもいいわよ。あとでちゃんと戻してくれれば。」



そう言うとシェーンは図書室を後にした。お言葉に甘えて、部屋までその本を持って帰る。





部屋に着いてしばらくすると使用人が昼食を運んできてくれた。シェーンが言ってくれたのだろう。





俺は自分で言うのもなんだが器用なことをしていた。昼食を取りながら、本を読み、そして明日一日何をするか考えていた。褒められたことではないだろうし、本の内容が入っているのかと思われるだろう。ただ、時間ができてしまったのだ。それを何に使うか考えなければいけない。一秒でも無駄にしたくなかった。それゆえの行動だった。それになぜか本の内容もしっかりと入っていた。ゾーンにでもはいったのだろうか。




旅に必要なものをそろえるか。いやもう大体のモノは揃ってるし、あっちに着いてからでも揃えられるだろうからそんなに必要ないだろう。だったら、ルトさんにでも稽古をつけてもらおうか。いや、今お願いしたら間違いなくボロ雑巾のようにされるはずだ。それは避けた方がいい。


それならいっそ一人でトレーニングでもするか。魔法の方も鍛えたいし。はあ、何をすべきか。思った以上にすることがなく焦っている。そんなことを考えていると、昼食も食べ終わり、本も読み終えていた。





シェーンの言っていたことを思い出す。あんなことを言っていたが、早く言った方がいいだろう。腰をあげシェーンの部屋へと向かう。


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