表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒレイスト物語  作者: 瑛
第2部 第3章 ”変化”と
61/176

14-3

城に着くとある人に話しかける。クラフトの代わりに団長になった人だ。


「ご苦労様です。ビス君。」


「ああ、フロワさんか。お疲れ様です。」


俺の目の前に立っている人はメガネをかけ、髪の毛を後ろで一つ結びにしている。言ってしまえば、クラフトとは真逆の人だ。性別も性格も。


聞いた話だと、本当はディグニがなるはずだったらしいけど、断ったみたいだ。

一人で行動している方が性に合っていると。

それでこのフロワが団長になったというわけだ。


俺はこの人がちょっと苦手だった。何というかちょっとフィロに似ている。

違うところと言えば努力でここまでのし上がってきたということだ。

あの悲劇では、ルトさんの次に活躍したらしい。この見た目で腕の方も立つのだ。

一度手合わせさせてもらったが全然歯が立たなかった。もちろん魔法は使わずに。


そして相手にも自分にも厳しく、周りをよく見ているということだ。

ちょっと厳しすぎるのではないかと思うぐらいに。


「今日は一日中、外で仕事ではなかったのか?」


「そうだったんですが、なんというか。

城での用事が出来まして、午後は城に滞在する予定です。」


フロワは左右に振って頭を抱えていた。


「はあ、そういうことは早く言ってください。

もう何でこんなに勝手な人達がいるんですか。あなたと言い、ディグニと言い。

英雄だからと言って勝手が過ぎます。なぜ王様はこれを許しているのでしょうか。それにクラフトさんが甘すぎたのがいけないんですよ。・・・」


フロワの愚痴が止まらない。

こうなったら止まることなく、永遠に愚痴を言い続けるだろう。

だが、なぜかその愚痴が止まる。何か気付いたのか、鼻をひくつかせている。


「ちょっと待って、このにおい、あなたまさか‼」


フロワは俺の荷物を一瞥し、俺に視線を戻す。

これはまずいな。最悪没収されてしまう。それがあの人の命令だとしても。


「今度から気をつけます。

すみません、約束の時間が迫ってますので失礼します。」


俺は、逃げるように言い放って、その場を後にする。


「あっ。ちょっと待ちなさい。話は終わってませんよ。」


何か言っているが気にせず進む。厄介なことに巻き込まれたくない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ