表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒレイスト物語  作者: 瑛
第2章 ”別れ”と
52/176

12-2



薄暗い部屋の中。誰かが話をしている。

一人は椅子に座り、一人は片膝立ちをしていた。



「~~~~。報告は以上です。」



「そうか。わかった。」



「想像以上にひどい状況になっています。」



「あいつはちょっとやりすぎるところがあるからな。

ただ、許容の範囲内だ。いっそもっと暴れてしまっても構わないのだがな。」



「それは・・・」



「冗談だよ。そんな真面目に捉えるな。」



「申し訳ありません。」



「・・・謝ることでもないのだが。はあ、まあいい、引き続き監視の程頼むぞ。」



「はっ。仰せのままに。」



一人がシュッと音を出して消えた。



「はあ、仕事はよくできる奴なんだがな。肩に力が入りすぎだ。あいつは。」



溜息をつき、遠くを眺めている。



「着々に進んでいる。もう少しだ。もう少しで完成する。理想の世界が。」



その老人の両手には力が籠っていた。






そこに新たな男性が現れる。



「今、戻りました。」



「ああ、戻ったか。記憶は戻ったのだな。」



「はい。最近ですが。」



「では、お前の役割はわかるな。」



「ええ、役割は完璧にこなしますよ。それしか私にはできないですから。」



男性は淡々と答える。



「ああ、頼むぞ。それとここまでの道中疲れただろう。お前の部屋も残してある。そこで休むといい。」



「お心遣い感謝します。お言葉の通りにさせていただきます。では。」



男性は身を翻し、部屋を去っていく。



「済まないな。俺の理想に巻き込んで。ただ、もう後戻りはできないのだ。

突き進むしかない。それに時間がもうない。早く理想の世界を見てみたいものだな。」





そう老人は呟いて自室に戻っていった。






~   第一部  完   ~


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ