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異世界 Rocker  作者: ヒモロッカー
1/1

Knockin' on heaven's door

夢を砕かれたのはいつだったのだろう。

少年の青さを無くした時か、圧倒的な強者に打ちのめされた時か。


その後の暮らしは堕ちるとこまで堕ちていった。

適当な女を捕まえて、愛を嘯いて夢を語る。

ようは「ヒモ」だ。


だとすれば、この結末も必然だったのであろう。

夢は夢なままで語る言葉など、誰の心にも響かない。

もう少し俺に強さがあれば、なんて後の祭りだ。


結局俺は、愛すらも突き通せないピエロに過ぎない。

その証拠がこの背中の熱だ。

意識を失うと同時に、俺を刺したこの女にせめてもの幸せを祈った。

それをエゴだと知りながら。



--------------------------------


暗い、暗い、暗い、目を開けているのかもわからない。

確かなのは指の感覚がまだあること。

俺は生き延びてしまったようだ。


月明かりが差し込み、視界を取り戻す。

見上げた空には赤と青の月。

周りを見渡せば、都会にはありえない木、木、木....


なんだこれは?

これが俺への罰、こここそが地獄なのか?

だが、俺の手には相棒のストラトキャスター。

ここが何処か、そんなことはどうでもいい。


こいつが、俺の相棒が手元にあるのならやることは決まってる。


地獄だろうが何だろうが、もう一度、そうもう一度。

俺の生き様、Rockを一人でも多くに魅せてやる。


悪魔も天使も人すらもいないことに一抹の不安はあるが、やるべきことは一つ。


そう強く心に刻んみ、月明かりを頼りに歩みを始める。


同じ過去を繰り返さないために。

週一で投下予定。

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