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主人公、学園へゆく。~頭痛が痛い~

人生初のコメント。有難うございます!!

めっちゃうれしい。これからもがんばります!





…ところでプロットってなんですか(マジかコイツ)

目の前に戦闘ヘリが鎮座していた。


言ってることがわからない?大丈夫。僕にもわからない。というか分かりたくない。


「和様!こちらですわ!」


そんななかお嬢様はいつも通り元気そうでなによりですちくしょう。


「…頭痛がいたい…」


「!?そ、それはいけません!!今すぐお医者様を!!セバス!」


「はいお嬢様。」


おいこらちょっとまてそこの二人。


てか頼むからちょっとは止まってくれ暴走特急アンジュ号。


僕の脳内某有名機関車のテーマソングが流れている。


決定的に違うところは、彼女の場合事故は起こすものだということくらいだろうか。


もちろん標的は僕の脳だ。


「…お嬢様よ。君は世界屈指の富豪の娘で、ヘリコプターがあること自体は問題じゃない。でもな?何でもって戦闘ヘリ?これ一台あればテロすら容易いよね?」


「?和様が望むのであればイギリスのあの時計塔でも爆破して見せますわ!」


だめだその光景が容易く想像出来てしまう。


「いやそうじゃなくて」


「?」


いやなんでそこで首をかしげる。そんなかわいらしい仕草をしても騙されませんよ僕は!!


「これ、普通に空を飛んだら大騒ぎにならない?」


そう聞くと、彼女は納得したような表情になる。


どうやらわかってくれたようだ。


「それなら大丈夫ですわ!!この『エルジュ』は絶対に故障しません!!」


ダメだこいつ。早くなんとかしないと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とりあえず「喜べやこの野郎」と言いたげなアンリの視線が痛いので諦めて乗り込むことにした。


…ところで。


「パイロットってだれ?見た感じ操縦席には誰もいないみたいだけど?」


「?エルジュにパイロットはいませんわよ?」


「は?」


意味がわからない。が、しかし。


『ヨウコソ、アンジュサマ、ナゴミサマ。』


なるほど。夢か。寝よう。


『ナゴミサマノ意識レベル低下。オイシャサマヲオヨビシマ』


お医者様はもういいっちゅうねん!!!!


「驚きましたか?このヘリは、エルジュの操縦で動きますのよ!素晴らしいと思いません?」


うん。素晴らしい狂いっぷりだとおもいました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しかし乗り心地は最高だった。


エルジュ、ごめん。正直嘗めてた。


人は見かけによらないって、よくいったよね。


…エルジュはヘリコプターだけど。


なんやかんやで学校のヘリポートに到着した僕らを、1人の女性が待っていた。


「ようこそ、三上和君。私の名前はシュヴァリエ=ノワルリア。この学園の理事長兼学園長をしているわ。」


あなたを歓迎します。


そんなことを言って、彼女は微笑んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして僕らはすぐ理事長室に通された。


そこで色々話されたが、長かったので割愛。

しかし、まとめるとこうだ。


1,編入されるクラスはアンジュと同じである


2,クラスメイトは日本語を習得しているが、ぎこちない人もいるので気をつけること


3,問題を起こさないこと!!


だそうだ。しかし、嘗めてもらっては困る。


こちとら日本で伊達にボッチをやっていない!!


問題を起こすことも、巻き込まれることもないだろう!!


なぜって、ボッチだから!!


………だめだ。言ってたら思い出して悲しくなってきた。


「プフッ」


おいこらアンリ聞こえたぞ。なんで今笑った。


まあいい。僕は心が広いんだ。このくらい…。


…な、泣いてなんかないんだからね!!


「…わかりました、理事長。安心してください。そのくらいなら僕にも出来ます。」


「そう?ならよかったわ。期待してるからね?」


「そうですわ!和様に掛かればそのくらい、ベイビーのハンドをキュッとするより簡単ですわよ!!」


「「ちょっとお嬢様(アンジュ)は黙ってて貰っていい?」」


まさかの理事長とハモった。友だ。友がいる。


しかし、いまのでアンジュは反省したようだ。シュンとしている。


これで許してやろうかな。


「それで、和君には午後から授業に参加して貰うわね。午前は案内なのだけど…」


「それは!!私に!!おまかせください!!」


あ、だめだ全然反省してねぇ。


しかし適任なのは事実。ここは目をつむる。


「そう。ならお願いね、アンジュ。」


「はい!!もちろんですわ!」


「んー、それじゃあ。もう行ってもいいわよ、二人とも。」


そう理事長が言うと、アンジュは勢いよく立ち上がる。


「さ、和様!この学園をご案内いたします! 付いてきて下さいませ!」


そう言うと、セバスと共に部屋から出ていってしまった。


僕もアンリと一緒に続こうとしたとき。


「ちょっと待ちなさい、和君。」


理事長に呼び止められた。なんだろう。


「ああ、べつに個人的なことよ。あまり身構えないで聞いて。

あなたは、彼女と『再開』して間もないし、記憶もないのでしょう。でもね、いつかわかるときがくる。それは遠くない未来に、きっと。」


それから、と彼女は続ける。


「私、アンジュのあんな元気な姿、見たことないわ。苦労するでしょうけど、がんばってね。」


「…はい、有難うございます。」



「ん。さ、行きなさい。可愛いレディが待っているわよ?」


「ふふっ、そうさせていただきますよ、理事長。」


…そうして僕は、ここ、シュヴァリエ学園に入学することになったのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…和。ね。面白そうな子が入ったわぁ…しかし、あの、他人に興味を持たなかったあの娘が…」


秘蔵のブランデーをグラスに注ぎ、掲げる。


「どうか、彼らに幸多からんことを。」

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