なんかいつの間にか変な噂を立てられることってたまにあるよねって話
どうもこんばんは!モチベーションがあがってたので書きました!
ちなみに前回は設定的に全て外国語での描写でしたが、和のように日本語しかわからない人がいなかったので日本語表記にしました。
要するにあの少女、めちゃくちゃ頭いいんですねー…。
あっ、ごゆっくりお読みください。ポイントと感想くれると執筆速度上がるかもです!
さてさて、どうしたものか…。
机に頬杖をつき、ため息をひとつ。
……あ、どうも。和です。ちょっと困ったことになってます。
今朝の出来事…奏がやらかしたアレが噂になってるのか、クラスで僕やアンジュが浮いてるみたいだ。
相変わらず言葉はわからないが、明らかに穏やかじゃない話をしているに違いない。
いや穏やかじゃないのは僕らの方なんだけど。
なんだって朝から男一人が女子に撥ね飛ばされるという衝撃映像を好きで見せられるというのか。
少なくとも、僕は見たくなかった…。
「和様?そんな浮かない顔をなさって、どうかなさいました?」
少し上機嫌にそう聞いてくるアンジュ。
その様子に内心でまたため息をつきつつ。
「いやいや、朝から奏がやったこと見たよね?相当酷いことを言っていただろうことはなんとなくわかったけど、なにもあそこまでする必要はなかったんじゃないかなって」
素直にそう言うと、アンジュはクスクスと笑う。
「和様?あの男はあの程度で済んで良かったと、そう思うべきですのよ?」
アンジュの笑顔が深くなっていく。
「だって、和様の事を、穢らわしい言葉で」
目から光は消えて。
「聞くに耐えない牛蛙の鳴き声か、蝿の羽音のように」
目には見えない怒気…否、殺気を発して。
「和様のことを、罵り、蔑むなんて…」
更に笑顔を深くして。
「万死に値しますわ」
楽しそうにそう言い切った。
「…oh…」
それを見た僕は不覚にも絶句してしまった。
まさかアンジュが…いやこれお嬢様が見せていい顔じゃないってこれ。
めちゃくちゃ怖いっていうか、周りの雰囲気とかめちゃくちゃ凍り付いてるよお嬢様?
と、その様子に気づいたのか、雰囲気と表情を和らげると、周りの同級生までホッとした雰囲気が流れていく。
「それに、私にとって良いこともありましたし、ね?」
そう言うアンジュ。
良いこと、という単語になんとなく興味が引かれるが…この話題で良いことっていうのはちょっと思い付かない…。
疑問が顔に出ていたのか、ほがらかにその疑問に答えるアンジュ。
「先程から周囲で話されているのですが、奏様は猛獣か何かなのではないかと噂されているみたいですわ!」
「いや良くないぞなに言ってんだ!?」
まさかそんなことを周りが話してるとは思わなかった…。仮にも女子に猛獣は無いだろう…。
「その奏様を手なずけてる和様のことも噂されてますわね!!」
なんでちょっと嬉しそうなのお嬢様!?
情緒がコロコロと変わるお嬢様を見て周囲も少し引きぎみである。
その時、お花摘みに行っていたアイナ達が戻ってきた。
「…何か、変な空気…」
「ちょっとアンジュ?何か変なことしてないでしょうね!!」
「あら、猛獣が戻ってきましたわね」
「なんですってぇえ!?!?」
「……はぁ……」
なんか、もう、どうにでもなーれぇ…
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「~~~~♪」
クスクス
「~フンフンフフーン~♪」
カチャ…カチャ…カチンッ…
「~~~♪…できたぁ…♪」
薄暗い部屋。家主は居ない、その部屋で
「狂気」を組み上げる少女の笑い声と
「狂喜」を孕んだその相貌が
「そこから、すぐに救いだしてあげるよぉ…」
和の写真を恍惚とした表情で見つめて。
その薄く、艶やかな唇でキスをした。
「そしたらぁ…私を愛してくれるよねぇ…♪」
ちなみにバトル展開とかちょっとあるかもしんないですけど、それがメインにはなりませんのであしからず!
結構ブラックなキャラ書くの好きです。




