修羅場は何度潜っても慣れることはないよねっていう回
あぁ~!久々です!!申し訳ねぇ!申し訳訳ねぇ!できるだけ早く!書きますんで!ゆっくり!待っててくだせぇ!お願いしますん!
「…和どいて。そいつ殺せない。」
アイナが無表情ながらも鬼気迫る気配でアンジュに迫ろうとする。
「待って待って!!怒るのはいいけどそれはやり過ぎだから待って!!」
…どうも、ボクです。和です。いきなり修羅場で失礼します。
ざっくり状況を説明すると、現在朝の六時くらい。日の出はもう少し先らしく、まだまだ暗い。
そんな中、あの後僕にひっついたまま眠ってしまったアンジュを眺めながら考え事をしていた所に三人が乱入してきたという訳だ。
…奏やアンリより先に背中に般若を背負ったアイナが寝ているアンジュと僕に詰め寄ろうとしたときは本気で焦ったが。
だって部屋に入った瞬間、の一言が、
「…殺す」
だったもん。流石に背筋が凍った。マジ怖い。
すぐにアンジュを引き剥がし、ベッドの上に転がしてアイナの前に立ったからいいものの…。
ちなみにアンジュは呑気に寝ています。起きる気配は微塵もない。
「…アンリも離して。貴方の主人の始末はつけさせないといけないでしょ。」
「いえ。そう言うわけには参りません。お嬢様は私の主でありますから。主が傷つけられるのを黙って見ている従者はいませんよ。」
アイナを羽交い締めにしながらそう言うアンリ。アイナはそんなアンリを後ろ目に、真顔のまま睨みつける。
その視線を受けても柳に風とばかりに流すアンリ。
「ち、ちょっと待ってよ!!私のこと忘れてないっ!?」
慌てたように、二人の後ろで今まで空気と化していた奏が声をあげた。
入った瞬間までは勢いがあったものの、アイナが詰め寄ったときにその剣幕に負けてしまい後ろで微妙な表情を浮かべていた彼女は、キッ!と目尻を吊り上げて僕を睨む。
「和!!」
僕を呼びながら近づいてくる奏。
「な、なにかな奏?」
「そんな簡単に拐われてるんじゃないわよ!!」
ドズンッ!!
「理不尽っ!?」
次の瞬間には、腹に拳を入れられていた。
というか人体からあまり鳴ったらいけない音が鳴ったような…!!!!
腹を押さえて耐える。やばい。痛すぎる。
崩壊していないか僕の腹筋…?耐えろ頑張れ僕の腹筋…!!
「…いいぞもっとやれ奏様」
アンリ。ボソッと呟いてても聞こえてるからな…?
「和っ!」
構わず叫ぶように僕を呼ぶ奏。
「な、なんでしょうか奏さん…?」
お腹を押さえながら恐る恐る聞く僕。
「あなたには学習能力ってもんがないの!?もしかしてわざとやってるんじゃないでしょうね!」
「んなことないって…薬まで使われたら抵抗できるわけないんだって…」
「気合いでなんとかしなさい!!」
「えぇ~…」
「バカ和!正座!早く!そこに座って!!」
絨毯の敷かれた床に正座を強いられる僕。当然逆らえるはずもなく、理不尽すぎる奏の説教が始まった。
それを他所に、
「…あなたはここで◯す…」
「やれるものならやってみろですわ!返り討ちにして差し上げましょう!!」
どうやってかアンリの拘束を抜け出したアイナが既にアンジュに襲いかかっていた。
「…もうどうにでもなぁ~れぇ…」
僕は全てをあきらめた。
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