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シリアルパートって大切だよねって回

あぁー!やっと書き終えた!さあさあ皆さん見ていって!そしてポイント評価、ブックマーク、感想をぉぉお!!


あ、次は時間を少し巻き戻して(?)別動隊タイムになります。

「突然でもうしわけありません。諸事情ありまして、既成事実だけでも作ってしまおうと言う結論になりましたの。まぁ、予定が少し早まっただけですし…全く問題ありませんわよね、和様?」


問題大有りだアホお嬢様―――そう言いたいところだが、少々困った。


馬乗りになった彼女の表情、その瞳を見たら…慎重に言葉を選ばなくてはならないと言うことを嫌でも理解した。


明らかに正気ではない。


いや元から正気じゃないけど今回は本当に不味そうだ。


明らかに目がヤバい。油断したら喰われてしまうのではないか。そう思うくらい、危ない光が宿っている。


まさに猛獣を前にしたウサギの気分である。


全力で頭をフル回転させて、会話を考える。


一度でも失敗したら終わりだ。僕の貞操が死ぬ。


「…前にも言っただろ。まだ僕らには早いって。本の少し前なんだけど、覚えてないかな?」


とりあえず軽く質問をする。


これで少しは正気に戻ってくれないかな…と思ったが、アンジュは、


「そんなの、関係ありませんわ。早い方はもうこの歳で済ませてるではありませんか。結婚は18歳にならなくてはできませんけど、子供が生まれてから結婚するなんて人も普通にいるのですよ?ご存知ありませんでしたか?」


ご存知ありませんでしたわー勉強になるなーってそうじゃない。


全く状況が改善されない。本当に不味い。僕の中の危険センサーは既に赤信号を発している。


そんなことを考えつつ、1つ気づいたことがあった。


「あー、アンジュさん?体がうごかないんですけど、何かしましたでしょうか…?」


そう。動いてアンジュを退かそうとしたくても、体に力が入らないのだ。


さっき目が覚めたときはさすがにこんな風ではなかった。


それを聞いたアンジュは、どこか嬉しそうにクスクス笑った。


「それは少し…お薬を飲んで頂きました。私のお料理、おいしかったでしょう?要らないおまけの料理が二匹分もついてしまいましたが…」


なるほど…朝の件から計画は進行していた訳だ。全く油断していた。


口元に危ない笑みを浮かべながら、顔を僕の目の前まで近づけてくるアンジュ。


「あの二人も和様が気になっている様でしたので、引き離すためにこのような…少し、手荒な行動に出てしまいました。ですが和様なら、分かってくださいますよね?」


少しどころじゃないし全く分からないが僕の危険が危ないことは分かっている。


アンジュは恍惚とした表情のまま続ける。


「それもこれも全部、和様を私が一生添い続けるためだけにしたことですわ。自己満足と思われるかもしれませんが、それも承知の上ですの。」


「ここで、和様は私のモノであることを…あの二人には分からせようと思いましたの。馴れ馴れしく、私の和様にベタベタと…腹立たしくて仕方なかったですわ。」


「和様と別れてしまった時から、この時が来るのを心待ちにしてましたの。家に縛られ、必要な勉学に励み、私自身を磨き上げてきましたの。それも全て、和様に再会するために。和様に、すべて捧げるために。」


「和様は私のこと、好きですよね?ワタシは好きです。いえ、好きなんて感情じゃ収まりません。愛してるでも足りません。ねえ、和様。」


「―――今夜、1つになりましょう?」


ゆっくりと、唇を近づけてくるアンジュ。


そんな彼女に僕は、ゆっくりと目を閉じて―――


「それは違うよ、アンジュ。」


そう、口にしたのだった。


「え…」


目を見開き、驚愕に表情が歪む。


驚きのあまり、思考が停止してしまっているように見える。


みるみるうちに目から光が記枝始め、僕の中の危険センサーは赤信号を振り切ってしまう。正直言ってかなりヤバイ。しかし、だ。


―――チャンスはここしかない。覚悟を決めろよ三上和!!!!


「――アンジュ。約束、覚えてないのか?」


「…約束…?」


「僕は思い出したぞ」


「和、様…」


「覚えていなくても、無理はないと思う。もう十二年も前だもんな。」


「そんな、和様、そんなことは、忘れるなんて…!私はっ…!!」


「あぁ、わかってるよ。焦っちゃっただけなんだよな?大丈夫、大丈夫だよ。まだ、間に合う」


「…間に合う…ですか…?まだ…?」


「アンジュの中では、取り返しのつかない、最後の手段に出てしまったんだろうとは思う。けど、僕もアイナも奏も、この程度で愛想を尽かすことはない。絶対だ。」


「そんなことっ…和様はっ…私っ…無理矢理にでも私のものにしようと…!!」


「何を言ってるんだ、アンジュ」


「え…?」


そこで区切り、一拍の間を置いて言葉を口にする。


「そもそも僕は、もとから君のものだろ?」


お前が僕を元の家から買い取ったんだからな。


てかあれ本当に合法なのか今からでも調べて無効にできないだろうかと割と本気で思ったりしていたりする。


そもそも彼女の所有物みたいな扱いってこと自体が心臓に悪すぎる。


しかしこの言葉は、彼女にとって止めとなったようだった。


「和様…あなたは…!」


涙を瞳に浮かばせて、僕の胸に顔を埋めてくるアンジュ。


「好きです…!和様…!お慕い申してます…!!」


…ちょっと言い過ぎたかな?


そう思う僕だったが、まぁ、ハッピーエンドに終わりそうだしまぁいっかなぁ…なんて…。
















当然あっさりそうなるわけがないのだと、この後嫌と言うほど思い知ることになる。

モチベーションあげてこー。


ちなみに少しエロいのとか期待してるひとっているの?需要ある?

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