ラブコメって変な聞き間違いとかあったりするよねって回
あ、タイトル変えました。
ヤンデレ要素はどーこで出そうかなーっとー。
その後。
なんとかその日の内に重度の胃もたれ等から回復できた僕は、彼女たちと町に出ていた。
「せっかくの休日ですもの!なにもしないでは勿体ないですわ!」
と、アンジュ。確かにそれは言えている。
「こーら。和は病み上がりなんだから、あまり騒いだりしたらだめよ?」
「…その通り。和、辛かったら言って。私が膝枕してあげるから。」
奏の気遣いはとても嬉しいがしかし、アイナのそれはちょっと他の二人が怖くなってるからやめとこうな。
「あー…ありがとう。でも一応、大丈夫。皆のお陰ですっかりよくなった。体が軽いくらいだよ。」
そう言うと、少し照れたようにはにかむ三人。
うん、こうしてると普通にイイな。
両手に花、ここに極まれり。そんな形で町を歩いていると、周りからの視線もすごい。
こっちを見ては何事かを言っている男たちもいるが、ドイツ語だったりするので理解が出来ない。
「和様が気にすることではありませんわ。」
「そうそう。あいつら、下世話なことしか言ってないから。」
「…正直、気分がわるい。」
そう口々に言う三人。なるほど。そういうことを言っている訳だ。
そんな事を知った僕も、そこまで気分が良くない。
…ん?あれは、セバス?あ、男たちに近づいてなんか言ってる?なんか男たちが物凄い顔色に…あ、全員財布出した。…って…。
「なにしてるのあの爺さん…」
まさか海外まで来て日本式DOGEZAを見る羽目になるとは思わなかった。
全力で見なかったことにしよう。
現在、時刻は午後の3時。
朝はあんなことがあっていまだにお腹は空いてないが、彼女たちはさすがに腹ペコであろう。
「なあ、三人とも。お腹すいてない?どこかいいとこいこっか。」
そんな提案をしてみると思った以上の反応を示す三人。
「えっ、そんな!いいとこなんて!まだ私、心の準備がっ!」
「っ!?な、和!四人でなんて、なんてことを!?」
「…和…流石だけどちょっと恥ずかしい…」
確かに言い方は悪かったかもしれないけど「いいとこ」ってとこだけ反応されるとはさしもの僕にも予想外だったとだけ言っておこう。
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「お嬢様に変なことをしてみろ。その粗末なものを切り落として◯して湖の底に沈めてやる」
僕だけにしか聞こえなかったその囁きは、僕の精神をごっそり持っていくだけの破壊力があったとここに記しておくことにする…。
てかもうメイドのヤンさ加減がマッハな希ガス




