オワリハジマリ編1/?
お久しぶりです!!決して投げた訳でも、忘れてた訳でも無いですよ!。これからはちゃんと投稿します、えぇ、投稿しますとも。生活が今滅茶苦茶になってるんでしばらくは不定期になってしまいますが。
「ふんふふんふふんふっふ、ふんふふふ♪」
早朝からエントランスの清掃中、イヤホンをはめ、とあるアニメのエンディング曲を聞いて、ついでとばかしに鼻歌を歌っていた。やっぱり声が綺麗な人は良いなぁとか、俺はあんまり高音出ないからなぁとか、実に下らない事ばかりを考えてしまう。というのも最近はめっきりと平和になったのだ、咲夜さんも無事仕事に復帰して俺の分の仕事量も減り、鈴君も仕事を覚えてきた。そうなってくれば今までより余裕も出てくるというもので、それが分かり易く表に出ていたという訳だ。
それでもしっかり手を動かして、いつもと同じ行程を終えた。そして次の場所に移ろうとした時である。
「そこの執事さん?館のご主人に会いたいのですけど」
どこかで見たような長身の女性が、黄金色の恐ろしく大きい毛の束を腰につけた女性と、猫の様な耳と猫の様な尻尾を身に付け、獣人然とした見た目の幼女を引き連れてやって来た。先頭の女性は宴で会った気がする、名前は確か──八雲紫という名だったか。
「どういったご用件で?来客の予定は聞かされていないのですが」
「急用よ、どうせあの吸血鬼も暇をもて余しているでしょうし、構わないでしょう?」
こちらも一応従者の身分であるからして『そんな事はない』と言いたかったが、今までの暮らしにそれを否定する材料も無い。ひとまず黙って一行を案内することにした。お嬢様は基本的に自由でその足取りを特定するのは難しい、館内をうろうろしてるのならまだしも、ふらっと外出している事さえある。そりゃあ主な以上咎める事も止めさせる事もやりづらいのだが、こういった時に困るのだ。
「ちょっとー、何で見当たらないのよ、あんた執事でしょー?」
そう言われようと見つからないものは見つからない訳で、急に押し掛けて来てこの態度は少々腹立たしい。しかしながら部屋にもいないとなると……。
「すいません、お嬢様見ませんでしたー?」
聞き込むしかない、俺は近くで窓を拭いていた咲夜さんに声を掛けた。
「今日は涼しいし、テラスで過ごすって聞いてるわ」
なるほど、確かに今日の気温は過ごしやすいだろう。風もそこそこにあった気がする。
「げっ、紫……」
「あら、ごきげんよう」
「勢揃いで……はぁ、何の用よ」
二人の間に漂う空気は険悪そのものだった。態度は悪いが何もそこまで──いや、そうか、宴の際の妖夢さんによれば彼女は危険……。むしろ俺の方が警戒不足だったと言うべきか。だがあくまでも幻想郷に仇をなせばどうなるか分からないというだけだ、俺自身そんな覚えはないし、大丈夫だと思う。
「さぁ、客への態度がなってないメイドは放っておいて、行きましょ?」
「えぇ?あっ、はい……」
咲夜さんの鋭い視線が俺にも刺さる、正式なものではないとはいえ一応客というなら仕方がないじゃないか。ちょっとした理不尽に身を竦め 、先行し始めた紫達についていった。
テラスまでの廊下の途中。
「貴方、現世に帰りたいと思った事は無いの?」
唐突に紫から聞かれた。脈拍も無い問に少しは戸惑うが、答えは決まっている。
「いえ、まったく、こっちから願い下げですよあんな世界」
「……」
ふと歩みを止め、紫が振り返る。
「ふぅん」
興味なさげな口調と裏腹に俺に注ぐ視線は不気味であった。怒り?呆れ?憐れみ?、いくつもの感情がない交ぜになっているが何一つ定かではない。果たしてあの紫色の瞳に俺は映っているのか?駄目だ、底知れない、彼女こそ妖怪だ。お嬢様の様な羽も、萃香の様な角も無い只の女性。しかし俺が幻想郷で知り合った妖怪達の誰よりも妖しく、現世の政治家の様な一種の冷徹さを持ち合わせている。
「何よ……そんなに見つめられたら照れちゃうじゃない、生憎貴方みたいなのは趣味じゃないの、あっ、ちょうど願い下げって奴ね」
軽口──なんて事のない罵倒の筈、心をざらつかせる何かがここに潜んでるとは思えない。現に俺の心はざらつき、揺れてはいるのだが。 疑心暗鬼か、数回話しただけの妖夢さんの言葉に無類の信用をおいたからか。目の前の女性たちよりかは信用に足るとは思うけど。
「テラスまでどれだけ時間をかける気?」
紫は歩を進める、こちらのホームだというのに主導権は取られっぱなし。今日は厄日だ、絶対にろくでもない事が起こる、そう予感した。さながら課題を忘れたのを責められる事を分かっていながら授業に臨む様な──少量の苛立ちと圧倒的な居心地の悪さ。
今日は厄日だ、およそ異世界らしくないストレスに口が渇いた。
思えば二次創作ということに胡座をかいて用語を説明も無しに使っていたので、活動報告を使ったりして解説みたいなのを書いてみようかなぁと思ってたり。まぁそれは置いといて。
閲覧ありがとうございました。




