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紅魔の館の拾われ執事  作者: 夜に生きる中途半端
壱章~十六夜咲夜の消失~
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再起編4/?

はい、えー……まるごと一日も投稿が遅れてしまいました……。

もう申し開きもございませんって感じです……。書くの遅くてすいません。

「投稿遅くね?どれだけ待たせんだよ!」

って思われた方が居るのなら、それは──土下座辺りで許してやってください(泣)

十一月十一日、ポ◯キー美味しかったです。

「ええ、戻って来ましたとも!」

 「明日から来なくて良いわよ」

 えらく素っ気ないな……ここで諦める俺でも無いが。

 「しかしお嬢様、以前のあの事件でメイド長を失い、今日より執事長も居ないとなれば指揮系統の混乱等により業務に支障が生じませんか?そ・こ・でっ!この私めがメイド長にぴったりな逸材を見付けてきましたよっ!」

 「……」

 若干お嬢様から発せられる気配が弱まった、逸材が誰なのか、恐らくは分かっている筈。それでも先に言わない辺りは律儀と言うか何と言うか……。

 「と、いう事でその逸材と一緒に──魔理沙さん!カモンぬ!」

 とち狂ったような俺のテンションに面食らった様子の魔理沙と、相変わらず死人の様な逸材、それとおまけに呆れる霊夢の入場。役者は揃った。

 「うん、そうね、じゃあ私の部屋に来てもらおうかしら」

 そう言って、一息吐いたお嬢様は部屋に向かい始める、またしばらくは気まずい雰囲気のままだろうなぁ。そして、案の定部屋に着くまでの会話はゼロ、大した距離じゃないのだが嫌に長く感じられた。

 「……」

 部屋の中に一同が収まり、お嬢様が豪奢な椅子に腰掛けようとも話が始まらない。お嬢様は思い詰めた顔で地を見つめていて、俺達は壁に背中を預けている、誰も口を開かない、両者の間には大きくはないが確かな距離がある。

 「ねぇレミリア?話す事は無いの?」

 霊夢の一言で場に緊張が走る、有難いが直球だな。

 「……それは……分かってるけど……」

 こんなに歯切れの悪いお嬢様は見たこと事が無い。

 「取り敢えず、こんな事になった理由を教えてくれないか?それが分からなきゃどうしようも無いぜ、あまり踏み込んで欲しい事じゃ無いのは分かってるけどさ」

 魔理沙の一言からはお嬢様を案じる気持ちが透ける、こんな気遣いができる人だったのか、普段の自由な姿からは想像できない。

 「……じゃあ全て教えましょう、今回の件は完全に私の暴走よ、えっと──」

 二人の声を受けて遂にお嬢様は口を開く、そして語った、その全てを詳細に。咲夜が人として幸せかどうかをふと考えた事、いい加減自分から解放してやろうと考えた事、都合良く咲夜を求める信用に足るイケメンが居た事。そして宴会の日、未練が残らないように喧嘩別れという形式を取ってイケメンの元に咲夜を向かわせようとした事。

 「そう……大体分かったわ、一つ良いかしら?」

 話を聞き終わり、一息吐いた霊夢はどこか冷たい、怒気の様な空気を纏っていた。そして、お嬢様が頷いた瞬間──霊夢が距離を詰め、お嬢様の胸ぐらを豪快に掴み上げた!。なんて事を……!。

 「あんたは大バカか!!」

 「……ちょっと、放しなさいよ……!」

 怒号を放つ霊夢は完全にキレている様に思えたし、実際にそうなんだろう。しかし、お嬢様の従者として、この光景をどういった感情で見れば良い?止めるべきか?。

 「咲夜と一緒に遊んだ時にあいつが決まって話す事、あんた知ってる!?毎度毎度しょぉーこりも無く仕事の──特にあんた関連の事喋ってんのよ!?やれどの紅茶を淹れた時の反応が良かったやら、あのお菓子は口に合わないみたいだの、観察日記か!って位細かく喋っているのよ?そして毎回こう言って締めくくるの『あぁ、毎日幸せだわ♪』って、それなのにあんたはそれを奪おうとっ!一体どういうつもりなのよ!!」

 顔を突き付けて怒鳴りまくる霊夢の剣幕には当事者では無い俺でもヒヤリ、とするものがある。

 「どういうつもりも何も……私と居るだけじゃ手に入らない幸せも有るのよ!私は咲夜に人としての幸せは教えてあげられない!女としての幸せを与える事はできない!!」

 霊夢の怒りの前にお嬢様からも感情が迸る。しかし、こうなってくると自分が酷く場違いな気がするな。

 「その人として、女としての幸せって奴にさ、咲夜が今まで持ってた幸せを投げ捨てるだけの価値は有るのか?友人として、咲夜とはそれなりに馬鹿やって幸せに遊んでいたと思うんだぜ?何か?私達が至らなかったのか?」

 二人に比べると遥かに落ち着いた様子の魔理沙も混ざってゆく。

 「第一、あんたはあいつの一番近くに居て、何で分からなかったのよ!あんたから見ればあいつは何時だって同じ様に、なんだったら退屈そうに見えたかもしれないけどね、あいつはあいつなりに幸せだった!日常を楽しんでた!」

 追及はしばらく止みそうにない、俺の手持ち無沙汰もしばらく続きそうだ。

 「じゃあどうすりゃ良かったのよ!教えなさい!教えなさいよぉ!!私は咲夜を幸せにしてあげたいだけなのにぃ……どうして、うぅ……私はぁっ!私はぁ……!」

 遂には鬼の目に涙──改め、吸血鬼の目にも涙。お嬢様の頬を大粒の涙が伝った。

 「──それは本人に聞きなさい、折角石橋が体張って助けたんだから、という事で咲夜、喋れる?」

 霊夢から解放され、土下座の様な姿勢で泣き崩れるお嬢様を除く全員の視線があの人に突き刺さる。この何とも言えない空気感、まぁ喋り易くは無いだろう。だが、あの人のメンタルは俺の想像以上に強かった。

 「わ、私……は、以前と同じ、何でもない日常が……欲しいです……」

閲覧有難うございました!もうこんな事が無い様に尽力します!

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