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紅魔の館の拾われ執事  作者: 夜に生きる中途半端
壱章~十六夜咲夜の消失~
52/75

激情編2/?

遂に五十部到達ですなぁ。

思い詰めて館へ戻る。早速仕事に取り掛かろうとした所、図書室に行くように言われた。

 「あなたには言っておきたい事があってね」

 「はぁ」

 それなら会場に居るときに言ってしまえば良かっただろうに、魔法関係の事かな。

 「レミィが咲夜をクビにした理由……聞きたい?」

 「あの着せ替えショーでは?」

 どう考えてもあれだろう、長年積み重なった恨みか何かなら前日までにこやかに話す事は出来まい。

 「いいえ、あの程度じゃクビにはしないわよ、怒りはしただろうけどね」

 「じゃあ何故に?あれ以外に原因があるのですか?」

 てっきり怒りに任せて──と思ったけども違うのか、ならば思い当たる節は俺には無い。

 「順を追って話しましょうか、あなたはクアロと咲夜の関係については知ってる?」

 「本人から聞きました」

 「そう?、あの咲夜がよく話したわね……まぁ結構」

 奴が絡むのなら、うどん屋で言っていた「多分私はそろそろ紅魔館に居られなくなる」これの事か?。なら何故咲夜さんはそれを分かっていてあんな真似をしたのか、そこに理由がつかなくなる。

 「レミィはね、咲夜にいい加減クアロの元に行って欲しかったの──今頃はあいつの元でしょうね」

 全部仕組んだ上での茶番劇、傷付くは演者だけ。それではなんとも滑稽ではないか。

 「新たな門出でしょう、何故真正面から祝おうとしなかったんです?」

 「喧嘩別れだったらすっきり忘れてもらえる、そう思ったんじゃない?今までを一切忘れ去って、目一杯愛してくれるイケメンとの甘い新生活を送って欲しいから」

 甘い話だ、少女漫画の様で、フィクション顔負けのハッピーエンド。でもお嬢様なら実現出来る──『運命を操る程度の能力』を保有するお嬢様なら。

 「僕も運命を知りたいものですね、忠実な従者を茶番を拵えてまで盛大に傷付けて、それでも尚、幸せになれると思える位の運命が存在するのなら」

 「あなた──以外と毒吐くわね、まぁ今回は止めなかった私にも責任はあるし、レミィには今の事は黙っといてあげる、まぁ何にせよ、咲夜が幸せになれればそれで良いのよ」

 そうだ「……私の式を祝う、これくらいかしら?」咲夜さんは何かしら力に成ろうとした俺にこう言った、その時は自虐的過ぎると、そう思ったのだが……本当にそうなってしまった。

 あぁ……式にはどの面下げて行けば良いのだろうな。

 

閲覧有難うございました。

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