表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅魔の館の拾われ執事  作者: 夜に生きる中途半端
壱章~十六夜咲夜の消失~
51/75

激情編1/?

これぐらい安定した量にしたいんですけどねぇ……

きっと冗談だろう、きっとドッキリだろう。計り知れない程の忠誠でお嬢様に連れ添ってきた、紅魔館の住民全てを完璧に支えてきた、あの咲夜さんがクビ?。

 「ちょっとレミリア!冗談でもやり過ぎよ!?」

 霊夢がすぐに飛んできて咎めるも、お嬢様は一切動じない様に見える。

 「そうだぜ!何があったんだよ、確かに咲夜もちょっとやり過ぎてたけどさ!そんな事でこんな酷い事言うなよ!」

 原因である魔理沙も焦り気味に宥めにかかる、しかし今のお嬢様には何も届いていないだろう。

 「まだ居たの?雨に打たれて……無様ね、目障りなのよ、早く消えなさいな」

 お嬢様は止まらない、本気なのか。

 「ごめんね皆、変な空気にしちゃって、私達はもう、帰るから……」

 そう言って、お嬢様は振り返る。悲しそうな素振りは欠片も見せない、あくまでも無表情のまま、先生に帰還の準備を頼む。

 「……した」

 何か呟いて咲夜さんは立ち上がる。こんな所で終わりだなんて、無力な俺にも言葉はある、出来る事が有る、まだ間に合う筈だ……!。

 「咲夜さんっ!!待ってください!俺はまだ──」

 「これ以上は行かせないわ」

 咲夜さんの元に駆け出そうする俺、しかし先生が放つ魔法が俺の行く手を阻む。先生の回りにはカラフルな結晶が浮いている、あれは賢者の石!?。それだけ先生も本気という事か。

 「……先生、それは命令ですか」

 「命令だし──お願いよ、レミィにも考えがあるの、邪魔しないであげて」

 俺が食い止められている間にも咲夜さんはおぼつかない足取りで進む。そしてその姿が地平線に消えゆくまで見ている事しか出来なかった……また、何も出来なかった。

 「ほら、帰るわよ」

 そう言われても座り込んだまま、動く気になれず、咲夜さんを呑み込んだ地平線を眺め続けた。こんなに呆気なく絆は消えてしまうのか?たった一つのミスで?これではまるで──現世の様ではないか、幻想も何もあったものじゃない。と言っても今の俺には先生を押し退けて後を追う勇気も無い、どうしてこうなんだ……。

 「どうしたの、置いてくわよ?」

 俺の魔力では転送魔法は安定しない。それにしても──力が有ったら救えただろうか。信用が有れば救えただろうか、俺はどうすべきだったんだ。好きな人一人救えない俺は。

 「いつまでそうしているの、いい加減置いてくわよ!……咲夜の事ならあなた一人の責任じゃない、気に病む位ならこの後の事を考えて、もうメイド長は居ないのだから……」

 「はい、そうですね……」

 俺はまだ咲夜さんの様に完璧では無い、他のメイド達との関係も悪いと言って差し支えない。でもやらなくては、立場というものがある。鈴君には負担を掛けるかも知れないな。

 

閲覧有難うございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ