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紅魔の館の拾われ執事  作者: 夜に生きる中途半端
壱章~十六夜咲夜の消失~
48/75

慣れと部下と首切り編8/?

ずっと前から書きたかったシーンに突入です!

 「あなた」

 「ふぇぇ?、なんやねん……、あ、やっべ、はいすいません、何ですかね」

 危うく素で対応しかけた、急いで体裁を整えた為滅茶苦茶な敬語になってしまう、目の前の紫色の女性の気分を害していなければ良いが。

 「あなたって強大な力を持っているのね……」

 「えっ?いや、まだまだ雑魚だと思いますけど」

 確かに能力モノで言えば『創造』なんて最強クラスの能力であろう、しかしその能力が有ろうと所詮人間、所詮俺、な訳で。

 「その力、何のために?」

 「大したことは有りませんが……お嬢様の為でしょうかね?今の僕が在るのもお嬢様のお蔭ですし」

 それを聞くと女性は満足気に頷いた、それにしても何のアンケートだか。

 「そう……、幻想郷は気に入った?」

 「勿論ですね!端的に言って楽園ですよここは、現世なんかとは比べ物になりません」

 「ふぅん♪なら見定めさせて貰おうかしら──あなたの様な男がここでどの様な幻想を築くのか……!」

 意味深だなぁ、と軽い感想しか出てこないが……何か認められたという事でOKなのか?。

 「では言いたい事も言えたし、ごきげんよう♪」

 「はぁ、ごきげんよう」

 幻想郷にはこんな人達ばかりなのだろうか、振り回される事には余り慣れていないし、勘弁願いたいものだ。でも居ないよりはまし、相手をしてくれるだけまし、と言いたいかも、何せまたもや台風一過。相手の居なくなった俺の周囲はえらく静かになってしまったのだから。

 「あぁー、また暇になっちまったねぇ、もう寝よっかなこれ」

 「今あなたは八雲 紫と話しましたか?」

 唐突に来るなぁ、机にうつ伏せになっているときによく声を掛けれたものだ、まぁ暇潰しになるしとても嬉しい訳だけど。少々気だるげに顔を上げて見れば、話し掛けてくれたのは、幻想郷での数少ない知り合い、妖夢であった。

 「こう言ってしまうと失礼なのですが……彼女は危険です」

 あの妖夢がそこまで言うなんて、そんなに危険なのか?、さほど危険な雰囲気ではない気がしたが……。恒例の見た目では判断出来ないパターンかな。

 「あなたも幻想郷に仇なせばどうなるか分かりませんよ、お気をつけて」

 「気には留めておきましょう……それにしても良く来てくれましたね!」

 この前勢いで一緒に飲もうと言った事を覚えていてくれたのだろうか、まぁ何でも良い。

 「えぇ、殿方からのお誘いなんて滅多に有りませんから」

 「そんな事無いでしょう?ぶっちゃけ妖夢さん程可憐ならモテまくりだと思いますが」

 「冥界にまで言い寄って来る様な酔狂な方は居ませんよ」

 「冥界?妖夢さん死んで無いですよね?何だって冥界なんかに……」

 「私、半分死んでますよ?ほら、半霊だっていますし」

 常に妖夢のまわりを浮遊していたのは半霊だったのか、妖夢本体より大分小さいけど本当にあれで半分?。

 「人って半分だけ死ねるんですね……と言うか半霊とはどういう物ですかね?」

 「私の幽霊の部分ですよ」

 なるほど分からん、幽霊の部分ってどういう事なんだか。そう思い、詳しい説明を求めようとした時──太陽の光を幾重にも重ねたかの様な強烈な光と付随した爆音が神社を席巻した。

閲覧有難うございました

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