慣れと部下と首切り編4/?
睡眠不足でしょうかね、書き方が安定しないのなんのって……。
それからは執事長の講習を休み無く受け続けた。清掃、紅茶の淹れ方、それらしい立ち振舞い、風呂の入り方、etc。その講習は多岐に渡り昼食で回復した体力の十割を持っていった。
「お疲れ様ー、次で最後だよ、これが一番堪えるかもだけどね……」
満身創痍手前の僕に、今までとは違う注釈を加えてきた執事長と共に立つは物々しい鋼鉄の扉の前である。扉に付いている赤黒い染みが単なるマークであってほしい。
「ここではお嬢様の食事の準備をやるんだよ」
扉は見た目に反して音もなく、また軽々しく開いた。きちんと油か何かが差してあるのか、見かけ倒しのどちらかだな。
「大分臭いけど──まぁ慣れてね」
言うが早いか無防備な僕の鼻腔を死臭が直撃する。
「うえぇ、何なんですかこれ!?」
「だからお嬢様の食事だって、まぁ食材は人間だし、ここでは分解までしかしないけどね」
「おぶっ、気持ち悪……」
チリ一つ無い廊下に出すのは抵抗が有るが耐えきれない。胃の中身を全て床にぶちまけ、倒れ込む。
「何で?何が──あっ、グロいやつ駄目だったのか」
滲む視界の端にあわてふためく執事長の姿と何故かしら独りでに消えていく嘔吐物が見える、不思議な光景だなぁ。
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