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紅魔の館の拾われ執事  作者: 夜に生きる中途半端
序章~幻想入り~
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拉致られ編 2/?

そして化け物達と対峙する銀色の少女も同じように悩んでいた。

「いい加減に見つけなければお嬢様よりお叱りを受けてしまう」

 そうは思うもののこんな妖怪だらけの場所で生きている人間は居ないだろう、と少女は思う。それにお嬢様が求める者は只の人間では無い、この幻想郷では比較的珍しい現世から入って来た男なのだ。今居る無縁塚は他の場所よりかは見つけやすいらしいのだが、三日間捜して未だにそれっぽい屍しか拝めていない。

 お嬢様の我儘は今に始まった事では無い、メイドとして仕えてからそれこそ何百回、何千回と無茶な命令をこなしてきた。失敗する事や目的の達成に時間がかかる事があってもお嬢様は必ず許して下さったし、お叱りを受けても翌日には自身が出した命令の内容を忘れていたりした。そんなお嬢様が今回だけは執着の度合いが違う。

 一日目ではいつものように労って下さったが、二日目には激怒し、明日迄に捜しきらねばこの館に居場所は無いと仰られた。それは館でお嬢様に仕える事が生き甲斐の少女には死刑宣告も同じの発言だった、そのためどのような手段を使っても目的を達成したかった。考え事の間にも化け物を切り殺し続ける、途中で逃げた一匹に逃げられたが雑魚だし気にしない。返り血を拭きつつ少女は宛も無しに取り敢えず歩き出した。そういえば逃げた一匹は雑魚も襲う面倒なキノコだったと思い出しながら。

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