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紅魔の館の拾われ執事  作者: 夜に生きる中途半端
序章~幻想入り~
2/75

拉致られ編 1/?

二度目の投稿でございますね。忙しくまとめて書けてないので視点すらあやふやな可能性すら有ります。

それが不快に感じたらすいません。

「人……居るかなぁ」

 この切実な願いを口に出すは、賑やかなで穏やかな現世の暮らしから、今のところ寂しく暗雲漂う異世界に飛ばされた少年である。異世界を日頃から望んでいた者の発言とは思えない。

「危険だが動くかな」

 少年の周りには襲いかってこないだけで化け物が彷徨いている、下手に動けば胃袋に直行、もしくはこの草原で霧雨の下、屍と成るだけである。今すべき事は遮蔽物の見当たらない広々とした草原で大量の化け物の間を刺激せず抜け出す事で、まさに無理ゲーなのだ。選択肢も無く少年は自分の影の薄さだけを頼りに歩き出した、その瞬間草原に雷鳴の様な叫び声が響いた。そして少年から少し離れた場所のゴツい化け物同士の殴り合いが始まった。その戦い方はお互いをリスペクトし合うように一発ずつ、ノーガードでやり合うものであった。

そこで少年の脳裏に電流が走ったように一つの考えが浮き上がる。

「わぁー!」

 自らの考察を確かめる為緊張で思いがけず大きくなった声を上げる、ギャラリーの化け物達は怪訝そうな眼差しを向けただけで直ぐに興味無いように喧嘩の方に向き直った。

 間違えない、この化け物達は強者にしか興味を持っていないのだ、多分は付くだろうが。そうと決まれば少年がする事はただ一つ。少年は希望が芽吹くのを感じながら走った。

 ひたすら走った。これまでに無い程自身の貧弱そうな見た目と両親の育て方に感謝しながら。けれど新たに見えるものは化け物だけで一向に抜け出せそうにない。

「死ぬ……マジ寿命……げふっ」

 先ほど迄の感謝とは裏腹に自らの体力の無さを呪いながら無意識に空を見上げると、切れた雨雲の間から顔を覗かせた太陽と対面することができた。あの位置からするに恐らく今は朝なのだろう。とざっくりと少年が考えていると一ヶ所に向け春の陽気を感じさせる目に温かな光に気が付いた。そしてその光を視線で辿ると黄金色の陽光の中、小さな銀と銀色のメイドが踊っていた。

 いや、陽に当たっていないので分かりづらいが周りは化け物達が囲んでいる。という事はメイド服の少女はそれだけの実力者なのだ。少年が大分遠くから眺めていると、その内遠くからでもはっきりと鮮血が飛び散った。

 少年は少女のものかと思ったがそれは化け物の血で、少女は以前変わらず舞う様に戦い続けている。少年はしばらくその華やかで恐ろしい光景に見とれていたが、ふと気付いた。あの少女に話せば助かるのではないかと。しかし何分か経っても少年は自らの今後を左右する決断を下すことが出来ずにいた。

こんな感じなのでミスが多いと思われます。是非ご指摘を……!

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