戦いの始まり
ロボット物は好きですが、書くのは初めてなので御手柔らかに…
てか、最近書いてないので更に御手柔らかに←
時は近未来。アメリカ大統領指導の下宇宙探査が進められた。
その結果、火星付近にて未知なる物質を発見し地球にて研究が進められる事になった。
涙ぐましい研究者の努力の結果、ある事がわかった。それは地球上では考えられない、恒久的にエネルギーを発し続ける物質という事。GFエネルギーと名付けられたこれを上手く使えば都市部で大きく効果を発揮出来るだろうと思われていた…。
だが、それからしばらくしないうちに事件が起きる。
突如、宇宙から未知なる生命体が舞い降り地球を攻撃し始めたのだ。突然の事に地球上は大パニックに陥り、世界各国の軍が協力しあいなんとか討伐出来たかに思えた。
しかしそれからまたしばらくしてから同じ様に生命体がやって来たのだった。結果、またいつやって来るかわからない恐怖に恐れ戦き、殺伐とした中で生きていかなければならない状態となる。これを期に世界各国に迫り来る敵に立ち向かう為の連合軍が結成され住宅地に配備される事になった。
そしてそれから数年後。
敵がやって来るのが当たり前となりつつあり、生活は元通りになってきたと思われていた。しかし、ごく一部の人間にはそれは訪れなかった。
表沙汰には出ないが、これの全ての原因は宇宙探査に関わった者だという風潮が世に出回り、結果としてそれの親族は言われもなき批判を浴びる事になっていた。
物語はそんな親族の息子を中心に動き始める…。
いつもと変わりない朝。晴れやかな空とは打って変わって少年の心は酷く荒れていた。
「耕太ー?学校遅れるわよー?」
息子が部屋からなかなか出てこない事を心配して放った言葉だが、彼にとってそれは要らぬ心配なのである。
「うん…行ってきます」
学校に着き、下駄箱を見るといつもの様に上履きが無くなっている。何度も入学当時から起きる為教師達は、彼が上履きを持ってきてない、或いは忘れているのだとそう思われている。
教室に入ると机にはゴミが置かれていた。彼はゴミを当たり前の様に片付ける。
「おい!見ろよ!ゴミがゴミを片付けてるぞ!」
髪を茶髪に染めた少年が指を指し彼を中傷すると周りのクラスメイトが大声で笑い始めた。
「マジ、キモイんだけど。いなくなってくんない?」
「あんたが来なくたって誰も困らねぇんだよ」
それを聞きながら席に座るのは朝の恒例行事だ。
「おーい!お前ら!席に戻れー!出席を取るぞー」
担任の教師がやってきてホームルームを始める。教師がいる合間は彼が安心出来る時だ。
こんな日常が彼に起きている。だが、誰もこれを責めれない。当たる彼等は宇宙探査に行った親族にしか当たる場所が無いのだから。だが、徐々にレベルが上がっていってはいた。
2時限目の授業中に突如サイレンが響く。地球の外から奴らがやって来た合図だ。
授業は中断し避難用シェルターに生徒は逃げ込む。当然耕太もだ。
「嘘!こんなに近い場所で暴れてるの!?」
「嫌ぁぁぁ!私の家が!」
生徒達は更にパニックになりシェルターに入り込む。耕太は自分の身を案じて一番最後に入ろうとした。
だが、ここでも彼に対する境遇は変わることはなかった。
「あんたは入んないで!」
耕太を少女は突き飛ばす。
「あんたのせいで私のお父さんは…お父さんは…」
「それは…僕のせいじゃない…」
立ち上がり耕太が思わず口に出してしまった。これが周りに火をつけた。
「なんだよ!ゴミクズが口を聞くなよ!」
「あんたなんか死んでしまえばいいんだ!」
「お前なんかアイツの餌で死ぬのが丁度いいんだよ…!」
この大声が原因なのかはわからないが、敵がこちらに迫り始めた。
彼が慌ててシェルターに入ろうとするが頑丈な扉は閉められ鍵を掛けられた。
「なぁ!お願いだよ!中に入れてくれよっ!」
扉を叩き伝えるが分厚い合金製の扉のせいもあり伝わらない。そうしてる間にも敵は彼に近付いて来た。
彼が背後に目をやるとそこには全長17mはあろうかという大きさの敵がそびえていた。
彼が死を覚悟した刹那。彼の目の前に青き閃光と共に白い人を模したロボットが彼の前に立っていた…。