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8.レヴィの場合

レヴィアたん主役回

「鬼の居ぬ間になんとやら……イズモのいない今のうちに七罪会議よ」

 どーも読者さん、レヴィアタンッス。あっしの呼び方はお好きにどうもッス。

 レヴィアたんとか呼んだら魔轟級にフルボッコだドンってするッスけどね。あっしはたん付けで呼ばれるようなキャラじゃなくてこう……煉獄の緑の瞳とか呼ばれて恐れられるように……具体的にはどこぞのコスプレ集団におけるダンセルみたいなポジションに……まあ、あっしの願望はさておき、この七皇……いや、七罪会議の内容……は時によってまちまちッスから、参考程度に過去の七罪会議の議題と最終的な結果を例示するッス。



 議題:天界の神にどういう嫌がらせをするか

 結果:全部堕天の悪魔ルシフェルの仕業にございます


 議題:人間を堕とせるか神と七罪で賭けをしたが、どうする?

 結果:アスモの乳をしぼ(略)


 議題:えっ? イズモのメンタル、堅すぎ?

 結果:アスモがエロい水着を着せて送り出される



 あくまでも一例だけなのに随分とカオスッスね……


 まあ、あっしの能力でナナザイロンパに持ち込んでアスモをジャジャーンってさせたんスけどね。


 反省? 何それ、あっし悪魔。故にあっしは謝らない! Q! E! D!

 まあ、昔話はこの位にして、話に集中するッスよ。

「最近誰ひとりとして成果を残せていないわ。特撮における中盤の敵組織よりも遥かに悪いわ」

「何の結果も残せていないのは最初からッスけどね」

「レヴィは黙りなさい。とにかく、このままでは賭に負けてしまうわ。誰か、この状況を打開する策は」

「とりあえずあっしとしてはベルベルコンビがイズモに尻尾ふるのをやめさせるのが先だと思うッス」

「…………!?(無言の驚愕)」

「はぁ!? ベルちゃんは別にイズモに尻尾振ってなんかないよ! ただ怠惰の誘惑をしてるだけだよ!」

「あっしは見たッスよ〜? ベルフェがイズモの膝にのって【   】をしてるところを」

「ベルちゃんはただゲームしてただけだし! あと変な口パクで空白作って誤魔化すなし!」

 フィーフヒヒ! いやぁー仲間割れって楽しいッス!(ゲス顔)

「更に更にィ豪華特典としてェベルゼバブ、アンタの証拠も突きつけるッス!」

「……な、何を証拠にソンナコトヲ……?」

「アンタの冷蔵庫には、イズモとの絆の証! 50枚のクッキーが入ってんだろォ?」

「……何を言ってるの? クッキーはかるく三桁だし冷蔵庫には入ってな……はっ!」

 気付くの遅いッスよ〜! 蘇生呪文で復活出来ない位の墓穴ッスねぇ、ベルゼちゅわ〜ん

「……これほどの屈辱を味わったのは始めて……!」

「お褒めに預かり光栄ッスよ〜ベルちゅわ〜ん」

「……っ!(無言の手刀)」

 おおっと予想通りィ。後は誰かがベルちゅわ〜んを戒めるのを待つだけ……

ブシャァッ


 いやぁ〜見事ですねぇ……素晴らしい攻撃ッスよ〜でもあっしは(今は)無傷ッス。

 ……正直すまんかったッス。

 いくら死なない悪魔といえども、デュラハンヘッドになるのはきつかったッス。お陰で地獄の奥の不死の帝()に『挨拶』しにいくハメになったッスよ。

 うん、それはまだ良かったッス……問題はそのあとのあっしの処遇ッス。

「ほらレヴィ、熱々のお肉……頬に付けてやるから無様に食べなさい」

「おいバアル! お仕置き用の鉄板で肉焼いて食うな! レヴィにもわけろや!」

 まさかの鉄板の上で土下座ッス。YAKIDOGEZAッス。

 熱さをあまり感じない悪魔とはいえ、鉄板は熱いッスね……人の基準で言えば昼辺りのアスファルト並みの熱さッス……

 やっぱりいじめはダメッスね……ホントに今更ながらに実感したッス。齢ウン千年のお姉さんになってやっと実感ッス……


「さて、気を取り直して七罪会議の続きをしましょうかしら」

「その前にあっしの手足を縛っている鎖を解くッス。あとアンタの焼き肉のタレがほっぺたに付いてるッスよ」

 まさか、いくらルシフェルさんでもあっしを焼き肉にしたまま会議に参加させるなんて事は……

「会議の流れを乱した罰として、しばらくそうしていなさい」

 鬼がいた……いや、鬼に失礼か……こんなプロト(緑色の服きた三つ編みの事務員)を鬼って呼ぶのは……

「この人でなし! 鬼! 悪魔! (緑色の服きた三つ編みの事務員)! パメラ!」

「悪魔だけど何かあるかしら? それと地獄の鬼が風評被害からくるストレスで倒れてるらしいから鬼と悪魔を(緑色の服きた三つ編みの事務員)と並べるのはやめなさい」

「グギギギ……」

「あの〜ルシフェルさ」

「アンタは今度裸エプロンでイズモに迫りなさい」

「ええっ!?」

 哀れな奴ッス……発言しでてこななければそんな事にはならなかったのに、発言したばっかりに……

「おいルシフェル! レヴィアタンにばっかり構ってねぇで」

「あなたは純粋な怒りをためて出せる紋章の神でも手に入れなさい」

「無茶言うな!」

 本当にムチャクチャ……あまりに焦り、論理的のろの字もない暴論を発する……やっぱりあっしが首チョンパの後焼かれるだけの価値はあったってことッスね! このカオスには!

「ねぇルーシーちゃん、ぼくは」

「プレゼントをもらったあまちゃんは黙ってなさい」

「むぅー! それをいうなら清雅セイガサたんだって」

「誰が清雅サタンだって?」

 ゲーム機みたいな名前だと煽ったらどんな反応が返ってくるだろうね〜ウェヒヒヒ

「一昔前のゲーム機みたいな名前の誰かさんだって」

「その誰かさんが誰か言ってみな? 殴っから」

「それにエロいアスモちゃんだってプレゼントもらったのに、なんでぼくだけが発言権をうば」

「私とアスモ以外、発言権は無いわよ?」

「それはそれで問題ッスよ! というか、なんで一番下っ端のアスモだけに発言権があるッスか!」

「ちゃんとイズモを誘惑しているからよ」

 あー……納得ッス。自分で言うのもあれッスけど、あっしは嫉妬されるよりも嫉妬するタイプッスからね……

「ベルちゃんには? 無いの?」

「まあ、一応ベルフェゴールにも発言権をあげてもいいかしら……」

「ベルちゃんの頑張りを評価して?」

「ええ、一時間だけだったとはいえイズモを休ませたから、発言権をあげるわ。あとバアルゼブル、アンタは食べてばっかりいないでイズモをオトしなさい」

「……くっ……こんな屈辱は始めて……!」

「さっき言った言葉をもう忘れちゃったッスかぁ〜? 悪魔なのに恥ずかしぃ〜」

「…………っ!(無言の卓バンからのフライングチョップ)」

 またッスか〜煽り耐性ないッスね〜

 ……30分振り本日2度目の不死帝()宅に挨拶とか嫌ッスよ? 面倒くさい

「やめなさいバアルゼブル」

「…………(無言のにらみつける)」

「レヴィアタンもレヴィアタンよ……今度七罪会議中に誰かを煽るような真似をしてみなさい。その時は私が……!」

「ハイハイ……んじゃあっしは聞き手に徹するッスから、適当に続けててッス」

 なぁんか分からないッスけど、イズモが誰かといちゃついてる気がして、なぁんかイラッとくるッス……とどのつまり、会議の妨害は八つ当たりみたいなものもかねてるッス。

 やめられないし止められないんスよ、これがあっしのサガッスからね。


 まあ、そんな事はさておき、会議の結論を言うッス。

『とりあえずルシフェルが一番仕事しろ』

 ……いつも通りの斜め上っぷりッスね。あっしはどっちでもいいッスけど。

 イズモが帰ってきたから中断したッスけど、即座にルシフェルが送り出された時点で強制的に解散したッス。


 そろいも揃ってあっしを放置する薄情者共が……

※その日の夜、放置していることに気付いたルシフェルの手によって解放されました


レヴィアタンが主役なのに不憫? 気のせいにしたいッス

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