七罪会議
久々の本編。高貴な心を忘れてはいけないよ?(ところでボトロンの出番はまだかな?)
「人には必ずウラがある……そう思ってた時期がベルちゃんには」
「やめなさい。三重に危ないからやめなさいベルフェゴール」
最初に一言言いたいからってベルフェゴールの任せたのよ。なのにあいつは特に意味のないパクリ台詞を言い放って……今日の会議での発言権を剥奪するだけで許すことにするわ。
「今日の会議は……言わなくても分かるわよね? マンモ?」
「あー、とりあえず誠○ね君をマコマコちゃんにするんだよね?」
「……この場では日本の言語で話しなさい。いいたい事は分からんでもないけどちゃんとした日本語で話しなさい」
「とりあえずライバルを1人増やすんだよね?」
「はぁ……マンモ、あなたの発言権を一時的に無くすわ」
「え……」
不満そうだけどこれ、自業自得なのよね。
「とにかく、今回の会議は自称許嫁のあいつの処分についてよ」
「ギガス砲切除ッス」
「レヴィ、あなたはしばらく黙りなさい」
「…………(無言の挙手)」
「はいバアル」
「……どこかの悪魔に頼んで女にする」
「……だから2人とも遠回しにそれを」
「あの方の魂は本来であれば女性の魂の性質だったので体も女性にする方がいいと思いますけどぉ……」
過半数が人を女に変える事に賛成とは……素晴らしい悪魔精神ね。
人は時に悪魔よりもえげつないと言われるけど、それは絶対的に間違いよ。悪魔が悪魔たる由縁は人に対して人のやる事ではない領域のえげつない事をやるからこそ悪魔なの。
……最近こそ、イズモの善人オーラにあてられて、全然発揮できていないけど、特に私達大罪には他の悪魔にはない力……側にいるだけで人に悪影響を及ぼす力があるのよ。
特にアスモなんて、とある少女の守護天使になった頃に……まあ、黒歴史を掘り返すのは駄目よね、流石に……
まあ、レヴィはどっかの将軍に取り憑いて歴史を変えて見せたらしいわ。なにせ、取り憑かれた奴が国を一つにする寸前の王様を裏切って自分が国を治めようとしたらしいわ……すぐに元同僚に討たれたらしいけど。確か名前は……石田三成だったかしら?
「ねぇレヴィ」
「記憶にございませんッス」
「…………」
「誰をどう堕としたかなんて、覚えてる方が少ないッスよ」
レヴィのくせして姑息な正論を……
「ところで、もし件の彼を彼女にするのであれば」
「それはやめた方が良いぞ」
……誰かしらね? この最後まで嫌みたっぷりなクリアーなヴォイスの乱入者は……
それと、この声はどこから……
「ふん、悪魔なぞには姿を見せぬわ」
「……誰かしら? そして」
「何のために来たッスか?」
「それは私の台詞よレヴィ」
会話に割り込むなんて……それにさっきしばらく黙りなさいと言ったわよね?
「名は名乗らぬがぬしらが良からぬ事を企んでおるから主に言伝を頼まれたのみ……『人の世の理を必要以上に乱すつもりであればいくら昔馴染みとはいえこちらも容赦しない』との事……」
「あいつ……!」
「さらばじゃ」
言いたいことだけ言って……帰ったのかしらね、あいつ……
「…………結局、どうするかしら?」
天使の乱入で誰も、何も言わないような流れの中、一応話を切り出してみたものの……まあ、誰も発言しないわね……
「…………性別を変えずに……イズモさんとお付き合いするチャンスをあげるのはどうでしょうかねぇ?」
「ベルちゃん的にもそうしたほうがいいと思うよ〜めんどいし」
「そうだね、ダムドを特殊」
「…………(無言の肯定ついでにヴェーラー投げつけ)」
「あっしも肯定……それと、墓地からスキプリ効果ッス」
「オレも賛成……って何の会話だよてめぇら!」
「フ……満場一致で、ワンチャンあげることに決定ね」
「中身は決まってなかったんじゃないかな……?」
アンタは黙りなさい。




