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七人の悪魔とシンデレラ 後編

少し前の炭坑イズモのピッケルの描写が違うのはそういうネタです。

「まぁだ分からないッスか! アイツは男ッスよ! ちゃんと(ギガス×2の砲塔)がついているッス! 分かったぁ〜?」

 ジャンジャジャーン! と、衝撃の真実を明かさんばかりに言っていますけど……まあ、ボクは途中から少し感づいていましたけど……まあ、正直ビックリですよ。嘘だと思っていましたから……

「あの……マコ」

「…………ごめんなさい、イズモ……全てを話しますわ」

「ええっと……ボクは」

「あれは今から五年前……」

 ああ、話をきいてくれませんか……マコトさん……


「五年前、わたくしの家は非常に危うい状況に陥りましたの……不況によって業績不振の部門が続出……所詮成金の、わたくしの家のようななんの後ろ盾もない家にとって不況は危機……最早風前の灯火といった状況、救いの手を差し伸べて下さったのは他ならぬヨミ様でしたの……そうして最大の危機を乗り越え、お父様とお祖父様は相談なされた結果、わたくしをヨミ様の婿養子として嫁がせることにしましたの……」

「でもヨミ様は」

「行方が分からないから……そんな言葉で恩返しを諦めきれるようなら、とうの昔にわたくしの一家は離散していますの。ヨミ様へ直接の恩返しを出来ない今、一番ヨミ様に近い方……イズモ、あなたへ恩返しする事にしましたの。性別を偽ろうとも、ヨミ様が可愛がっておられたあなたをすぐ隣で補佐することにしましたの……」

「マコトさん…………」

 色々と疑っていたことを謝ろうと思ったのに、ルシフェルさんに割り込まれた……

「はいはい、いい台詞ね、感動的ね。でも無意味よ。私達にとってはこの一週間いい迷惑だったわ」

「る……ルシフェルさん! いくらなんでもそんな言い方は……」

「そうだよルーシーちゃん! イズモ君の言う通り、いくらなんでもその言い方は……っ!」

「でも……この一週間、あなたのお陰でイズモがいない間に好き勝手出来たのも事実よ」

 その好き勝手やっていた内容次第では後で七人全員に説教をやりますけどね。

「まあ、アンタの処遇は後々わたし達で話し合うとして……イズモ、帰るわよ」

「……待ってくれませんの…………いえ……少し、時間を下さりませんこと? イズモのお仲間の悪魔さん達?」

「そう、ね……」

「あっしは別にいいッスよ」

「……別に構わねぇ」

「…………(無言の同意)」

「ベルちゃんも……面倒だから了承。これで過半」

「ぼくも認可するから……アスモちゃんも、別に良いよね?」

「あ、はい、私も……」

「…………」

 無言のルシフェルさんがちょっと恐ろしいです……

「ありがとうございますね、悪魔の皆様」

「ンヴー!」

「はは〜どっこいどっこい」

 放置されて悔しいからかマンモさんを殴っているルシフェルと、殴られながらもルシフェルさんをなだめているマンモさんを置いておき、ボクとマコトさんは隣の部屋に移動することにした。


「お話って……なんですか?」

「……ごめんなさい、イズモ君、わたくし……っ、演技としての口調に浸食され過ぎましたわ……確か……コホン……実は僕、最初からお父さんに頼んでイズモ君に嘘をついてたんだ……」

 ドレスを脱ぎ、演技ではない本来の口調で、マコトさんが告げた……

「おじいちゃんがヨミ様にプロポーズをしたのは本当だったけど、ヨミ様の娘や息子、孫と僕の家の誰かが許婚なのは少しだけ嘘……本当は……ヨミ様の姪の子供が僕の許婚……」

 頭の中で、パズルのピースがぴったりとはまったような感覚……でもきっと……やっぱり詠様は……

「ごめんなさいイズモ君……謝って済むような問題じゃ」

「あー、何から説明すればいいかは分からないけど……それボク」

「えっ?」

「つまり、本来異性同士であればボクとマコトさんは許婚の関係だった……みたいな?」

「……えっ? でもイズモ君は」

「勘違いなされていたみたいですけど、詠様とは微妙に血の繋がりが薄いんですよね、ボク。ボクのお祖母さんの妹が詠様で……ええっと、つまり、ボクが詠様の姪の子供……みたいな?」

「…………あー……そろそろ時間だし、最後に一言いい?」

「ええ」

「僕、もし女の子に生まれてたらイズモ君と……その……」

「時間切れッスよ、サブヒロイン風情が」

「イズモ君となら……結婚しても……」

「だから時間切れッスよ」

「幸せな家庭を」

「だから! アンタのターンは終わったって言ってるッスよ! この女装サブキャラ風情が!」

「とりあえずイズモ君、結婚しよ?」

「ほらイズモ! 帰るッスよ!」

 マコトさんの言葉にはイエスともNOとも言えずに、ボクの屋敷へと帰ることになった……

 まあ、このことが後々厄介事を招くなんて露ほども思わずに


そろそろゾルゲこと……北林秀実(某ゾルダは別に元ネタじゃありません)に関連するストーリーを一本だけ書きましょうかね?


それはそれとして、胸囲の大まかな指標なのですが、

アスモ>>(壁)>サタン>レヴィ>>マンモ>(まな板)>ルシフェル>ロリ2人

みたいな感じだと思っていて下さい。イズモの性格からあまりこういう場所の描写はし辛くて……ちなみにジェニーさんはマンモさんとレヴィさんの間ぐらいかもしれません(適当)

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